たっくんのボードゲーム日記

No.629
カバとワニ
Hippos & Crocodiles

プレイ人数:2
プレイ時間:約10

ルール難易度 超簡単!
日本語化 不要


2人用のアブストラクトゲームです。



ワニ



カバ



プレイヤーはワニかカバかどちらかを選んで全部手元に持ちます。

あと、使うエリアを次のどちらかから選びます。

湖。



川。



手番では、自分のコマを1つ置きます。
※使うエリアは川を選んだとします。


エリアの外にはみ出したり、他のコマに重なったりしてはいけません。

ここはもうカバしか置けなスペースになりました。



ここはワニしか置けないですね。



そんな感じで、自分しか置けないスペースを確保していきます。

手番でコマを置けなかったら負けです。

なんとなくワニ専用スペース作ったつもりでも・



割り込まれてしまったり。



そんなゲーム。





Néstor Romeral Andrés

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

これ、良いと思うんですよね。何が良いって、アブストラクトゲームでありながら面白さの分かりやすさととっつきやすさ、遊びやすさがあること。

2人用のアブストラクトゲームの面白さって、それは「奥深さ」というのがかなり重視されることが多いと思う。
もちろん、奥深いゲームというのは価値があると思うし、面白くて良いゲームかどうかを判断する重要な指標になる。

ただ、奥深いゲームであることって良い面だけなのかな?と思うところがあって、それは難しいゲームってことでもあって、それだけだとやってて辛いゲームになってしまうかもしれないんですよね。

まあ、その辺りの感じ方は人によりけりだし、ゲーム自体の出来の良し悪しとは分けて考えないとかなと思うんだけど、難しいゲームであるが故に広く遊ばれにくいってのはあるんじゃないかなぁ?

で、このゲームには、アブストラクトゲームに馴染みがない、あるいはちょっと苦手っていう人にも「あ、面白い」って思わせることができる要素があると思う。

具体的にそれが何かはうまく説明できないんだけど・・
ルールがわかりやすいっていうのはたぶん必須、でもそれだけじゃダメで・・

アブストラクトは苦手という人に試してみて欲しいアブストラクト系ゲームとして、他には 流氷に乗ってコリドールクアルトオイそれはオレの魚だぜ! あたりがある。

どれも、奥深さだけじゃない、別の何か良さがあるおかげで楽しさが分かりやすいゲームになってる気がする。

やっぱり、それって何?っていうのが非常に難しいですね。


うーん、囲碁 将棋とオセロあたりの比較が良いのかな・

日本人なら、どれも存在自体はほとんどの人が知ってると思う。
でも、(楽しく)遊んだことがある人がどれくらい居るのか?となると、おそらく囲碁 将棋よりオセロが多いんじゃないでしょうか。

囲碁 のルールなんて簡単じゃないかとはまあ思うものの、どうなったら終わり(終局)なのか?なんてのは、さほど明確ではないし、序盤にしたって盤面が広すぎてどこに置いたら良いのか?なんてのは分かりやすいとは到底思えない。

将棋は王様を取ったら勝ちというのは明確だけど、最初はどのコマを動かしても同じように見えてしまっても無理はない気がするし、コマの動き方が色々あってルール自体がそんなに単純じゃない。

オセロはその辺りがおおよそクリアになってるかなと。
ルール自体、囲碁 よりもシンプルかもしれない。序盤は置ける場所が限られてて、程よく選択肢が狭いのが遊びやすさに繋がってると思う。
そして、どうなったら終わりなのかもこの上なく明確。

自分の色が多い方が勝ちという勝利条件も明確。

それで、分かりやすい面白さという部分だけど、、ゲームの途中であってもたくさん石をひっくり返すことができたらそれだけで楽しいってことなんですかね。

やっぱりよくわからないですね。。


色々書いてみたけど、要するに2人用のアブストラクトゲームであっても、奥深さだけで良し悪しが決まる訳ではないのかなと思う。 このゲーム、多分そこまで奥深くは無いはず・ でも、あ、なるほどなと思わせられる部分くらいは十分にあるし、少なくともまったく頭使わずに勝てるほど単純ではない。 それでいて、この上なく分かりやすい(楽しさ、面白さを含めて)。 ※さっきルールが分かりやすいのは必須って書いたけど、把握しやすければ良いというだけで、ルール量が少ないということと必ずしもイコールではないのかも。 こういう良さがあるアブストラクトゲームって他にあまり無い気がします。 2022/05/12
JohnnyBet



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