たっくんのボードゲーム日記

No.427
ぼろ儲けカンパニー
Reibach & Co.

プレイ人数:3 - 5
プレイ時間:約40

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


ユニオン パシフィックのカードゲーム版です。

今回は株券ではなくて、いろいろな「ビジネス」が描かれたカードを使います。



画商とか、石油とか。ルーレットが描かれてるのはカジノかな?


このビジネスカードを山にして、3枚オープンにします。




手札には4枚ずつ配る。



一番右のカードはジョーカーで、どのビジネスとしても使える。


手番では、場からカードを引くか




自分の前にカードを出すか



これを3回行うことができる。

ユニオンパシフィックとちょっと違うのは
カードを出すとき、それぞれのカード列で最初の1枚は裏向けて出すということ。



裏向けて1枚出すと、新しいビジネスを始めたことになる。


ちなみにカードを引くときは山から引くこともできるのだが



このときは3回のうち2回分を消費する。
何を引いたか、他のプレイヤーに知られなくて済むというメリットはあるのだが。。


で、まぁユニオンパシフィックと同じようにカード列を作っていく




×2(リスク)カードというのがあって、これを置くと利益が2倍になる。




そして決算カード




全部で10枚入ってて、4枚出たところで最初の決算。



7枚目で2回目、10枚で3回目の決算を行う。


決算のときには、それぞれのカード列について1番多くカードを出している人が
3ミリオンを獲得。2番目の人が1ミリオンを獲得する。

自分以外に誰も出していない場合は独占となり、両方(4ミリオン)を獲得できる。


さらに3回目の決算では
手札に残った1枚につきマイナス1ミリオン。
手付かずのビジネス(裏向け1枚出しただけのカード列)は1つにつきマイナス2ミリオンとなる。

カード列にリスクカードがある場合は、得点を2倍します。


3回目の決算が終わったとき、最も稼いだ人の勝ち。




現在は「栄光のピクトリア」というタイトルでリメイクされています。

2012/02/05





Alan R. Moon

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

ユニオン パシフィックとかエアラインズ ヨーロッパと同じく、やっぱりこれはちょっと合わないな。。

でも、スピンオフ版というようなイメージじゃなくて、より良いものとして進化した結果こうなったような気がするな。
単純な副産物とか派生物みたいな感じじゃなくて、こっちが本流みたいな。

まずボードが無いという点。
ゲームボードが無くなると面白さの絶対値は程度の差こそあれ、目減りしてしまうのが普通だけれども
(※その代わり、コンパクト、お手軽、安価というようなメリットが生まれやすい)
このシリーズの作品のシステムなら、ボードいらないと思う。

カードだけで十分。むしろジャマなだけとさえ思ってしまう。

テーブルの上にはボードだけではなくて、プレイヤーごとにカード列をたくさん並べる必要があるので
デカいボードは特に圧迫感があって窮屈。

テーブルの上に並ぶのはカードだけになって、他のプレイヤーのカード枚数が断然見やすくなってプレイしやすい。

あと、決算カードが複数枚出たところで決算が発生するというのもGood.

まあ、決算カード1枚出るか出ないかの方が緊張感があっていいという意見はいくらかありそうだけど
でも複数枚になったからといって、そういう雰囲気が目減りしたかというとまったくそんな風には感じない。
複数枚あっても出るときは連続でドカドカ出てくるし、少なくともプレイ感としての差はほとんど無いと思う。
※緊張感という点に関してね。

もちろん、1枚ずつ間隔をおいて出てくることもあるので
そういうときは段々近づいてくる決算に照準を合わせるようなプレイができたり、そういう要素もあった方が良いと思うけどな。

あと決算カードが10枚あるので、カード山を分けてシャッフルしたりしなくても、ゲームとして成立しないほど
決算カードが固まってしまうような事態が起きづらいのもいいな。セットアップが楽。

***

それでもトータルで見て、システムが持つ要素同士、プレイヤー間の相互干渉的な面白さが希薄に感じてしまうのは同じなので・・・
プレイのしやすさという点では、とても向上してるんだけど、、、、、、、


でも熱心なファンがけっこう居るゲームなんですよね、特にユニオン パシフィックとか。
同じゲームなのに、こうも感じ方が違うのかというのをとても良く感じさせてくれる作品なので、そういう意味では興味深いというか非常に面白い作品ではありますね。

2014/08/28


JohnnyBet



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