たっくんのボードゲーム日記

No.112
ユニオン パシフィック
Union Pacific

プレイ人数:2 - 6
プレイ時間:約60

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要




ボード全景。アメリカの各都市が線路で結ばれています



このアメリカ全土に、10の鉄道会社がありそれぞれ路線を拡大させます。

鉄道会社はどのプレイヤーのものでもなく
プレイヤーは鉄道会社に投資することで利益をあげます。


線路は4種類あって、鉄道会社ごとに使える線路が違う。
ちょっと分かりづらいが、線路の真ん中に黒い実線が入っているもの 白い実線、点線、そして線が入っていない線路の4種類。 各鉄道会社は拠点となる駅を持っていて、ここから路線を拡大していく。 路線を拡大したら列車コマを線路の上に置いていき 決算のとき、この置かれた列車コマの数で配当金が決まる。 手番でやれることは 1.路線を拡張して、株式カードを引いて手札に加える 2.手札の株式カードをオープンにして投資する この2つ どちらを選ぶにしても、まずこの線路カードを1枚引く 1を選んだ場合は、手札から任意の線路カードをプレイして路線を拡張する こんな感じかな。チケットトゥライドと違って都市間に1個だけ列車を置けば それでつながったことになる。 この写真の例で言うと、A地点とB地点は緑も茶色もつながっていることになる。 線路カードをプレイしたら列車コマを1つ置けるのだが、ちょっといくつかルールがあって 1.都市間に1つの鉄道会社の列車は1つしか置けない 2.拠点の都市からつながるように置かなければならない 3.置こうとしている場所の線路が、その色の鉄道会社で使えなければならない 4.プレイした線路カードと同じ線路に置かなければならない 各鉄道会社が使える線路はこんな感じ。 緑の会社が一番大きくて、どの線路も使える。 数字は左のが株式の発行数、右が保有する列車コマの数になっている。 列車コマが多ければそれだけ規模が大きくなる可能性を秘めている、といったところかな。 列車コマを置いたら、株式カードを1枚手札として引く。 株式カードは場に4枚オープンになっていて、ここから好きなものを引いてもいいし 山札から引いてもいい。 あと、ユニオンパシフィック社という路線を持たない特殊な会社もある。 これを公開(投資)することで配当金をもらう権利を得ることができる。 1.の選択の内容を纏めると、まず鉄道会社の路線を大きくする   そして、株式カードを1枚手札として引く そして次、2.投資 投資を選んだ場合、線路カードを1枚捨てた後(線路カードは常に手札4枚) 手札の中の株式カードを公開(投資)する。 公開した株式カードは色ごと(会社ごと)に纏めておく。 決算のときに、会社ごとに一番多く株式を保有(公開)しているプレイヤー(筆頭株主)と 2番目に多く持っているプレイヤーに配当が出る。 配当金の額は、その会社が保有する鉄道コマの数×100万ドル ボード上に列車コマが置かれていればいるほど配当も高くなる。 2番目のプレイヤーは筆頭株主の半分(端数切捨て)がもらえる。 3位以下は無し。 ある会社の株を独占していた場合は、1位と2位の両方の分の配当がもらえる。 これが決算カード。このカードが株式カードの山の中から出てきたら決算。 決算は全部で4回。4回目の決算が終わったらゲーム終了となる。 もちろん一番稼いだ人の勝ち。 お金、ガンガン稼ぎましょう。
Alan R. Moon

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

なかなか難しいゲームだなぁ。
プレイ時間は1時間ちょっと、プレイ感自体はまあまあ軽めかな。

ムーンの傑作と誉れ高い本作であるが、、とりあえずいまのところこんなもんかな。
2人プレイだったので、もう少し人数が多くなれば変わる可能性もあるけれど。
なので、これから書くことは2人プレイであること前提だ。

デザイナーが同じで、見た目もそっくりなチケットトゥライドとどうしても比較したくなるのだが。
あちらは最初に「目的地カード」というのが配られるので初心者にも最初の指針を立てやすい。
それに対して本作は、何をどう目指していくか誘導してくれるものがなく自分で考えなければ
ならないため正直、初心者向きではない。

それとボードゲームなのに、駆け引きがボード外で行われている感じがする。
なんというか、ボードに列車コマを置くのがあまり楽しくないんだよね。
チケライはその点すごく楽しいんだけれど。
妨害プレイもほとんどできないし、コツコツ株式の公開数を積み上げて
競争してるような感覚。
そういう意味で、かなり地味なプレイ感。爽快感や派手さは無いと言っていい。

大きなボードを持て余してる感があるので、ボードゲームである必要性をあまり感じない。
これ、カードゲームでもいいんじゃないかなぁ?
ぼろ儲けカンパニーや栄光のピクトリアがどうなのか気になってきた。
携帯性やプレイアビリティという点からそっちのがいいような気がする。

決算カードがいつ出てくるかジリジリする楽しさはある。
たぶん、このゲームを絶賛している人たちはそのへんに面白さを強く感じているんだろうな。
株式を公開しようとしてたところで、決算カードが出てしまい
「あー」ってなったり。

あと、いろんなところで言われていることではあるが視認性が悪い。
だんだん慣れてきたけど、最初のうちは「この会社が使える線路どれだっけ?」とか
黄色とオレンジを間違えたり、灰色と白を混同してみたり
少なくともコンポーネントの出来は、圧倒的にチケライの方が上。
俺の嫌いなペラ札コンポーネントが含まれていることだし。
ちなみにポーカーチップで代用してプレイした。

なんかいろんな意味でな感じがする。
もしかしたら、こういう経済ゲームは向いてないのかもしれない。

ただ、バッティングを楽しむゲームであると思うので
やはり2人だと、株式1枚公開しておけば、最終決算以外は
2番手を確保できてしまい、うまくすればそれだけで筆頭株主になれてしまう
というのはうまくない気がする。独占も簡単だし。

ユニオンパシフィック株も敢えて筆頭を目指さなくてもいいし
そのへんでプレイが、だれてしまったのかもしれない。

やはり多人数向きだと思う、4~5人で再プレイしてみたい。


JohnnyBet



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