たっくんのボードゲーム日記

No.618
ヴェローナツイスト
Verona Twist

プレイ人数:2
プレイ時間:約20

ルール難易度 ルール自体は難しくないけど・・・
日本語化 不要


20マスが描かれたボードと、6人のキャラクターコマとタイルです。



ボード上の20マスは、内側の6マスと外側の14マスでエリア分けされます。



キャラクターコマとタイル。




このゲームは2人用ゲームです。

6キャラクターのいずれか2人がロミオとジュリエットが変装しているということになってて、一方のプレイヤーは変装した2人がどのキャクターなのかを特定することを目指します。(キャピュレットプレイヤー)
もう一方のプレイヤーは、特定されないように逃げ切ったら勝ちです。(乳母プレイヤー)


キャラクターコマは、マルで囲われている面(アクティブ面)と



囲われていない面(パッシブ面)があります。



キャラクターコマは乳母プレイヤーが、アクティブ面を上にして任意のマスに配置します。(1つのマスには1キャラクターしか置けません)




コマをボード上に置いたら乳母プレイヤーは6枚のタイルからランダムで2枚引きます。(これらの2キャラクターが、ロミオとジュリエットということになります)





残った4枚は箱に戻します。

何を引いたかは、もちろんキャピュレットには秘密にします。


あと、各キャラクターの組み合わせリストタイルをボードの横にオープンにしておきます。



これで準備完了。


手番はキュピレットプレイヤーから始めます。
コマを1つ選んで、移動させ(移動方法は後述)移動が終わったらパッシブ面が上になるように置きます。



次は、乳母プレイヤーという感じで、交互に3個ずつコマを動かします。

全てのコマがパッシブ面になったら(全てのコマが1回ずつ動かされたら)、乳母プレイヤーはロミオとジュリエットが次のどちらの状態であるかを報告します。

1. 異なるエリアに居る
2. 同じエリアに居る


※エリアとは中央部の6マスと外周の14マスの2つを指します。


例えば、こうなったとします。


この状態で、「異なるエリアに居る」と報告した場合


一気にこの5つの組み合わせのどれかに絞られることになります。


※可能性のなくなった組み合わせタイルは捨て札にします。

これで1ラウンド終了。

7ラウンドの間に、組み合わせタイルを1枚に絞ることができたらキャピュレットプレイヤーの勝ち。
できなければ乳母プレイヤーの勝ちです。



さて、コマの動かし方ルールですが。
チェス と似てます。

どのコマにも共通するところでは、他のコマが居るマスには移動できません。

まず、王女。
チェス のクイーンと同じで縦横斜めに直線的に任意のマス数移動できます。


他のコマを飛び越えることはできません。

王子。チェス のキングと同じく、隣接する8マスに移動できます。



貴族。チェス のルークや将棋の飛車と同じく、十字方向に任意のマス数移動できます。


他のコマを飛び越えることはできません。

使用人。十字方向に1マスだけ移動できます。



司教。チェス のビショップや将棋の角と同じく、斜め方向に任意のマス数移動できます。


他のコマを飛び越えることはできません。

修道士。
修道士以外のコマは、他のコマを飛び越えることはできませんが、逆に修道士は 他のコマを飛び越えないと移動できません。


任意の方向のコマの1つ後ろのマスに移動できます。

※中国将棋(シャンチー)に似た動きをするコマがあります。





József Dorsonczky

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

最初の組み合わせタイル枚数は15枚(15通り)。

1ラウンド目終了時の状況をちょっと整理してみると、こうなる。

外側のエリア内側のエリア異なるエリア同じエリア
6個0個-15通りのまま
5個1個5通り10通り
4個2個8通り7通り
3個3個9通り6通り
逃げる側(乳母側)にとって最善なのは、6 : 0 の状態にすることだが、それはまず現実的ではない。 5 : 1 で同じエリアの10通り残しもかなり厳しい。 となると、現実的なところで一番多く選択肢を残せるのは 3 : 3 で異なるエリアにロミオとジュリエットが居ること(9通り残し)となる。 これを基本として、狙えそうなら 5 : 1 の10通り残しも考慮に入れとくみたいな感じだろうか。 2ラウンド目は、ラウンド開始時と同じ状態で終えることができれば選択肢が減らないので * 全員ラウンド開始時と同じエリアに居る * 全員ラウンド開始時と異なるエリアに居る このどちらかを達成できれば選択肢が減らない。 ※もちろん残った選択肢に関係していないキャラクターは考慮しなくていい。 それで、そういう状態になるように各キャラクターの移動能力を考えて移動するのだけれど、 重要になりそうな点としては、ボード上の4隅かな。 修道士以外のキャラクターは4隅に居ると、斜めで隣接する内側のエリアに別のキャラクターが居ると内側のエリアへの移動がブロックされる。 さらに、使用人と貴族(飛車)は、4隅のいずれかに置かれただけで内側のエリアに移動できなくなる。 圧倒的に移動しやすいのはやはり、全方向に移動できる王女と王子。 司教(角)は隅に追いやられても内側へ戻りやすい分、貴族(飛車)よりも扱いやすいかもしれない。 修道士は動きがトリッキーで扱いが難しいけど、これの動かし方が実はカギになるような気もする。 まあ、追いかける方(キャビュレット)がプレイしやすいのは間違いないと思う。 初見同士なら、まずキャピュレットが勝つのではないだろうか。 今のところ乳母側は7ラウンド逃げ切るのはかなり難しいんじゃないかなと思ってるんだけど、どうなんだろう。 もうちょっと分かってきたら、7ラウンドでちょうどいい感じになるのかなぁ。 ----- なんとなく スコットランドヤード をコンパクトにしたようなプレイ感。 それと、理想的な配置に導くための詰将棋みたいなところもあるかな。 いずれにしても、これはちょっと難易度高めなゲーム。特に乳母側プレイヤーにとっては。 その分、突き詰め甲斐があって繰り返し遊ぶのには良さそうな感じ。 7ラウンドでキャピュレットと乳母側で有利不利のバランスがきちんと取れてるのかがちょっと分からないけど。 まあ、分かってるプレイヤー同士なら7ラウンドで適正だったとして、最初は4、5ラウンドくらいでも良いような・・・ 2021/11/15
JohnnyBet



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