たっくんのボードゲーム日記

No.96
スコットランドヤード
Scotland Yard

プレイ人数:2 - 6
プレイ時間:約50

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要





ボード全景、ロンドン市内をMr.Xが逃げ、それを5人の刑事たちが追いかけます。



刑事たちに追い詰められ、逃げ場がなくなったら逮捕となり、刑事の勝ちになる。
もちろん逃げ切ったらMr.Xの勝ち。


5人の刑事コマと、黒いのがMr.X




こんな帽子が付属してて、Mr.X役のプレイヤーがかぶる



雰囲気を盛り上げるのと、視線を隠して居所がバレないようにするという意味がある。


移動手段は、タクシー、バス、地下鉄、それと船(Mr.Xのみ使用可能)がある



タクシー、バス、地下鉄は刑事もMr.Xも使用可能。


刑事役のプレイヤーには最初に一定枚数のチケットが配られ、移動するたびに
使ったチケットをMr.Xに渡す。
要は、この刑事たちが持つチケットが尽きてしまったらMr.Xの勝ちになる。

それに対して、Mr.Xは刑事からチケットをもらうので
チケット不足になることは無いばかりか、どの移動手段でも使用可能な
ブラックチケットを持っている。
テムズ川を船で移動するには、このブラックチケットが必要。


白いラインがタクシー、青がバス、赤が地下鉄。



たとえば、153から140へ移動するには地下鉄(赤)なら1回で移動できるが
タクシー(白)なら154を経由して2回移動しなければならない。
またこの路線はバス(青)も通っているのでバスも使用可能。


77から124へはバスなら1回で移動可能。
タクシーだと96と109を経由して行かなければならない。



基本的に地下鉄やバスの方が長距離を移動できるのだが通っている場所が限られている。
タクシーでしか行けない場所も多く、そういう場所でタクシーチケットが尽きてしまったら
バスチケットや地下鉄チケットを持っていても移動不能になってしまう。


これはMr.Xが使う移動ボード。下に紙が入っていて移動先の番号を鉛筆などで記入して
その上に移動に使ったチケットを置いて番号を隠した上で刑事たちに公開する。



ただし、3、8、13、18、24回目(ボード上で窓が大きくなっているところ)では
Mr.Xは居場所を公開しなければならない。


刑事たちはその公開情報と、Mr.Xが使ったチケットの種類を手がかりに追っていく。


テムズ川の船路線。Mr.Xのみ使用可能で、これを使われてしまうと逃げられる可能性が高くなる。




Mr.Xは刑事のいる場所に移動せざるを得なくなったら負けになる(正直に申告する)
場合によっては、Mr.Xの足取りに間違いや不正が無いかボードの番号とチケットを
照らし合わせて検証する。





プレイ記



相棒と対戦。相棒がMr.Xで、俺が5人の刑事を動かす指揮官だ!タイホだ!



左下のが刑事用の各種チケット。
1人ずつ、ごちゃごちゃにならないように5つずつの山に分けておく。


とりあえず、最初にMr.Xが姿を現すまではどこにいるのか分からないので
全ボードに満遍なく、長距離移動できるように地下鉄の駅やバス停を目指すよう指令を出す。




逃げるMr.Xの図。。




注目の最初の出現ポイント、お、意外と近いぞ。




直ちに全刑事に、現場に急行するよう指示を出す。



「もうあきらめろ、君は完全に包囲されている!」


ダブルムーブチップを2枚使って必死に逃走するMr.X



しかしタクシーだから、そんなに遠くには行けないはずだ。
出現ポイントを中心に地道な捜査が続く・・


5人の刑事全員でローラー作戦



刑事「すいませんねー、こういうやつ見かけませんでした?Mr.Xって名乗ってるんですけどね」

刑事「こういう黒いキャップ帽かぶっててね・・」

タイホは近いぞ。


Mr.X「ブラックチケット使う」




なに?

ひょっこり姿を見せるMr.X



やられた!船で逃走しやがった!


ローラー作戦中止!

「全刑事に告ぐ、157番地点付近に急行せよ!!」




バスを使って逃走するMr.X




3回目の出現が近いぞ、バスで移動可能なポイントを中心に刑事を配置する。

Mr.X「えー、あと2回で出現しなくちゃいけないんだよね?・・・」


ついに姿を現したMr.X!完全に取り囲んだぞ。



今度は船で逃げられないように乗り場を押さえておく


Mr.X「ブラックチケット!」



そんなことをしてももう遅い、タクシーを使っているのはもうバレている。


緑刑事「181番地点で確保しました!」



タイホ成功!



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

チケットの量が多くて少々煩わしいのだが、なかなか面白いんじゃないだろうか。
システムは古典的だが、シンプルで分かりやすい。
少なくともナンズオンザランのようなメンドクササは無い。Good!

プレイ人数は3~6人となっているのだが、これは2人向きじゃないかと思う。
刑事1人1人がバラバラに行動していたのではタイホなんてできないし
複数人で刑事をやる場合は統率するプレイヤーが必要になる。
そうすると、中にはゲームを主体的に楽しめないプレイヤーがでてきてしまう場合もありそうだ。
1人で5人の刑事を動かすので、Mr.Xに比べて刑事側の手番がちょっと長めになってしまうのは
致し方ないところではあるのだが。。

ブラックチケット、ダブルムーブチケットとMr.Xに有利な要素が
多めな印象だが、特にゲームバランスを崩すようなものではなさそうだ。

Mr.Xだけでなく、刑事側もチケットが足りなくなる心配はあまりなかった。
そういう意味では刑事側もチケット無制限にしてしまって
チケットはMr.Xがボードに配置するだけでもいいかもしれない。
勘なのだが。。

あとちょっと場所の数字が読みづらい、もうちょっと大きく書いて欲しい。



★刑事のコメント★

最初(3回目の移動)に出現するまではMr.Xの居所がまったく分からず
闇雲に移動するしかないというのが非常にツライよ~。
出現した後も、どっちの方角に逃げたのかすら分かりづらいし
読みの手がかりが少なくて少々ツライよ(T_T。

船で逃走されて、重点捜査地域とは全然違うところにひょこっと
現れたりするのはムカつく!

それとチケットはこんなに要らないから、アンパンと牛乳くらいは支給して欲しい


★ミスターXのコメント★

ちっ、逃げ切れるかと思ったのに、ダブルムーブはあるしフェリーも使えるから
楽勝かと思いきや捕まっちまったぜぃ。トホホ・・
フェリーを使って刑事達の裏をかいたときは爽快だったなぁ
でも勝手が分からず、初回出現後にダブルムーブを使い切ってしまったのが痛かったなぁ。
次は刑事に転職してMr.Xを追い詰めるか。

でもその前に逃げ切りたいけどね。


JohnnyBet



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