たっくんのボードゲーム日記

No.265
チケットトゥライド拡張 インド
Ticket to Ride India

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約60

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要




ボード全景。北欧メルクリンと同じく縦型の配置のボードです。




インドの首都・デリー付近


かなり混みあってます


南部にはスリランカ。路線は延びてないのだが。。




インドマップの特徴的なルール・マンダラ


1枚の目的地カードを異なる2ルートでつなげるとボーナスがもらえます。

5枚以上の目的地カードを複数ルートでつなげることに成功したら、40ポイントもらえます。


ただし、異なる2ルートはクロスしても良いが路線を共有してはならない


目的地カード。長短の区別はありません。




こんなところかな。非常に簡単な付加ルールです。


ちなみにボードの側面は、こんな感じ。




その他の細かい点等 ・列車コマは45個ずつ ・プレイ人数は2~4人で、4人プレイ時のみ複線を使用可能になる ・目的地カードは  ゲームの最初:4枚引き、最低2枚以上残す  ゲームの途中:3枚引き、最低1枚以上残す   いずれの場合も捨てられた目的地カードは山の下に戻す ・終了時のボーナスは最長路線保有者に10点
ところで、このインドマップは裏返すとスイスマップになっていて とりあえず目的地カード。 一部で読みづらいと言われていた 都市名の大文字・小文字は修正されていない模様。残念。 ボードを2枚重ねてみた。 旧版では、淵のデザインが切れていたのだが・・ 新しいボードは綺麗に縁取りされてます。 でもボードの素材と言うか質感は、旧版の方がなんとなく好み。個人的に・ しかし、新版では列車を置いたときの得点表が記載されました。 これは嬉しい改良! つーか、なんで最初から書かなかったんだろう?・・・ 元々拡張ボードなんだから(チケライはもうプレイしてるんだから) 得点表くらいは知ってるよね?っていうメッセージだったのかと思ってたのだが。
Alan R. Moon
Ian, Vincent
プレイ記



相棒と対戦、相棒が赤のコマで俺が緑を使用




最初の目的地カード4枚


うーむ。どうすっかなー・・・


いろいろ悩んだ結果、この2枚を残すことにする


理由は、
1.とりあえずマンダラボーナスを狙いにいく
2.そうすると、短い目的地の方が狙いやすそう
3.長い目的地は、あとから引けばいい

こんなところかな、やはり今回の目玉である環状線は積極的に狙っていこうと思った


俺の目的地は、これと




ここ



さて、どうつなぐか


とりあえず、置かれてしまうとキツイことになってしまいそうなところを
先に押さえにいく




相棒はマップの端の方から展開してきた



俺「へー、端から攻めるのね」


俺はまず目的地2の接続を目指す!




この時点で環状線を作ることを強く意識しつつ列車カードを溜める


それとは別に、赤の列車カードを集めていく


それは、、この8マス路線を早い段階から意識して先乗りするため。




方や相棒の路線。なにやら環状になりそうなので・・




ちょっと邪魔してみる。




と思ったら、別の方に伸ばしだした。


失敗だったかな?



インドの首都・デリーの方に来たぞ・・・




自分の方も順調に路線を伸ばして、一気に環状線を完成させる予定。


なるべく長めの路線を最後に残して、邪魔されにくくしておく

この時点で手持ちの列車カードは白3枚とオレンジ4枚揃っていたので
邪魔さえされなければ初マンダラ達成だ。


自分の方は手はずが整ったので、再びちょっと邪魔してみる




邪魔しつつ、、自分の路線につなげる、と。





マンダラ達成!!!




相棒「たぶん、それで環状線になったんでしょー・・」

相棒「まあいいや」


もう1つの目的地カードも達成。ぜひともこっちも環状線にしたい。




しかしその前に・・機関車を2枚引いて




俺「じゃあ8枚!」




相棒「あー、そこ置きたかったんだけどなー」


これで、かなりのリードになったぞ。


よし、これであそこの青4マスをつなげられればまた別の環状線が作れるかもしれん。


あそこに置けたら、新しい目的地カードを引こう

と思っていた。


が、しかし・・ぐはっ!




しかも、あーやべぇなぁ。あそこの赤4マスつなげられちゃったら
最長路線ボーナスも持っていかれそう・・




が、置けてる列車コマの数としては、今のところ俺のほうが優位


俺「あと6個だよ」

相棒「分かってる・・うーん、どうしよう。。」



あそこを繋げられれば2つ目のマンダラ達成なのだが


機関車カードが無い!最長路線のためのカギでもあるので
ここは是非ともつなげたいのだが、手札にはおろか場にも機関車が無い。

運武天武で、列車カードの山から機関車が出ることを願って引き続けるのだが

そんなことをやってる間に


あの、赤4マスを繋げられてしまい



さらに、6マス路線を作られてしまい


現状の点数的にも大幅に詰め寄られてしまう。

しかも、相棒は目的地カードを4枚持ってるので、もし全部達成されているとすると
かなり分が悪そう・・


最終形



結局、俺のマンダラは1枚しか達成できず、相棒は4枚の目的地カード全て達成
&最長路線ボーナス持ってかれて


負けました




評価・・・

※評価の基準についてはこちら

これ、いいねぇ。良く出来てると思う。

特にデリー周辺は、節操無く路線がつながってる印象がしたのだが
マンダラルールがあるため、そういう「デザインの適当さ」はほとんど感じなかった。

スイスと甲乙付けがたいくらいの素晴らしい出来だと思う。

やはり、なんと言ってもマンダラルールの完成度が実に良いと思う。

このルールによって目的地カードの達成が「2段階」になったため
1枚のカードの持つ意味合いに深みが出ていること。
そして、「環状線」を作らなければならないため、他のプレイヤーに
目的地がバレやすいという点。
これによって、従来のチケライではコストに見合わないと言われ続けていた
「邪魔プレイ」がかなりやりやすくなっているように思う。

これが、2人プレイでもそこそこのカラミを生み出していて
でもガチンコバトルになるほどではなく、従来のチケライのプレイ感を
損なわずとてもいい新ルールだと思う。

最初に感じた、一見節操の無い路線のつなぎ方をされたマップなのだが
すべてはマンダラルールのためにデザインされているというのが
やってみるとすごく良く分かる。

また、このルールにおいてはトンネルを採用しなかったのも良いと思う。
トンネルルールの煩わしさというか、枷は余計な要素になってしまう気がする。

目的地カードが長短で分かれていないのだが、ゲーム性にこれも合ってる感じ。
管理のしやすさ、ルールをシンプルにするという点でも好感度が高い。

目的地カード、長い路線、最長路線、マンダラと高得点を狙える要素が
割と多岐に渡っていて悩ましいし、そもそもマンダラなんかは
どのルートで環状線を作るかを考えること自体が悩ましくてとても楽しい。

新しいコンポーネントはおろか、アジアのような新しいデザインのマスすら無しで
追加ルールも、ものすごくシンプルなのに、これだけの新しいプレイ感というのは
すごいなぁと思った。

それでいながら、チケライが本来持っている魅力は失っていないのだから賞賛に値する。


マンダラの得点配分があれで妥当なのかどうか、それだけがまだ良く分からないのだけれど
これだけのルールを考えたデザイナーなのだから、きっと絶妙に調整してあるんだと思う。

そして、裏面はこれまた傑作と言っていいスイスが再収録されているのだから堪らない。

なので2人プレイが多い人には、コレはかなりオススメ。

スイスもインドも2人プレイでとても面白いです。


2012/02/25


JohnnyBet



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