たっくんのボードゲーム日記

No.614
オリンピアード
Olympiade

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約60

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


陸上の十種競技をテーマにしたゲームです。



1日目の競技
100m、走幅跳、砲丸投、走高跳、400m



2日目
110mハードル、円盤投、棒高跳、やり投、1500m



各競技の結果(点数)を決めるのはダイス。
ただ、3個のダイスは目の構成が違っていて、色にも意味があります。


1個目:4、2、13、1
2個目:4、3、24、1
3個目:3、2、14、2

赤が、走る
青が、跳ぶ
緑が、投げる をそれぞれ表してる感じかな。


手番では、3個のダイスを全部振ります。

で、3個の目を好きな競技に割り振って進めます。
ただし、ダイスの目の色と競技のマスの色が同じでなければいけません。

例えば、円盤投げ(Diskuswurf)なら緑の目が必要です。
赤のプレイヤーが緑の4を使って、円盤投げのコースを4マス進めるとこうなります。


同じマスには1人しか入れないので、それ以降のプレイヤーが同じように緑の4を使っても3マス以下しか進めないこともあります。

というのも

手番プレイヤーが振ったダイス目は、手番プレイヤーだけでなく、それ以外のプレイヤーも同じ出目を使って競技のコースを進めます。

緑の4が出たら、全員が緑の4を使えることになります。



2つ以上の目を1つの競技に割り当てても良いし、使いたくない目はパスしてもいい。
3つの目を全部パスしてもOK。


円盤投げ競技は、コースが2本あって、2本目のコースには数字が書いてあります。
で、その数字が得点です。一番奥までいければ(緑の4を2回使えれば)700点です。



数字が書いてあるマス(得点マス)には、1マスに複数のプレイヤーが入れます。



1500m走はコースが4本あるので、赤のダイス目を4回使います。



赤の目が3つ出れば、一気に進めることもできますが・・



Stabhochsprung(棒高跳)は3コースなので3回ですが、1回目は赤の目、2回目と3回目は青の目で進めます。




最初から2日目の競技のコースを進めることもできますが、1日目の競技を全部終わらせてから(得点化してから)でないと2日目の競技で点数を取ることはできません。


誰かが十種全部の競技で点数を取ったらそのラウンドでゲーム終了。
※全部の競技を終えられないプレイヤーが出る場合もあります。



もちろん合計点が一番多いプレイヤーの勝ち。





Knizia, Reiner

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

30年くらい前に雑誌の付録で付いてたゲームらしいのですが、雑誌のおまけにしとくにはちょっと惜しいかなと思えるくらい面白いですね。

各コースの最初の方は点数が0点だったりするところがいかにもクニツィアらしくて、これが0点じゃなくてマイナス点だったりすると、もう ケルト とか ロストシティ に大分近くなるかな。
そうでなくても、複数あるコースからどれを進めるかとかプレイ感が似てるところがある。

ただ、使えるダイス目は全員同じなので、その部分では差がつかない。

同じダイス目なんだけど、どの競技に割り当てるかというのと、後から同じマスに入ると後ろの空いてるマスまでしか進めない点。

そして、パスすると点数化が遅れるという点。

この辺りの選択と手番順で差が出る。


1の目では進めても高得点が期待しにくくなる。でも、大きい目を待ってる間に誰かが十種全部終わらせてしまったら、ゴールできなかった競技は0点で終わってしまう。

いつ、ゲームが終わりそうか?(各競技の進行具合がどんな感じか?)というのを考慮する必要があって、こういうジレンマがあるのも ケルトロストシティ に似てる部分の1つと思う。

ダイス目に偏りがあるのも面白く、緑の4は全体で1つしかないのでかなり貴重。
その貴重な目を有効活用するために、やり投げの赤を進めておくとか、結構考えることが多岐にわたる印象。

ケルトロストシティ と共通する部分はありつつも、このゲームならではと思える部分もきっちりある。

ランダムなんだけど全員が同じものを使うというのは、カルバ とかで出てきた比較的新しめのシステムかなと思ってたけど、そうでもなかったのね。

あー、ストリームスとかもそうか。

あと、ランダム部分を取り除くと、プエルトリコ のバリアブルフェイズになるな。

うーん、一見同じ条件なんだけど、ちゃんと差がつくってのはやっぱ面白いな。


2021/08/01


JohnnyBet



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