たっくんのボードゲーム日記

No.486
古代ローマの新しいゲーム - 商人
Mercator

プレイ人数:3 - 7
プレイ時間:約20

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


5色のカードをそれぞれ1〜10まで使います。


この「商人」では、これらのカードが商品という扱いになります。
カードの数字は商品の価値。当然大きい数字の方がいい。

お金、1人50金ずつ持ちます。



ゲームの最後に落札したカードの数値の合計で順位を付けて、順位に応じて収入がもらえます。
5人プレイなら、1位:40金 2位:30金 3位:20金 4位10金 5位:0 という具合
これらの収入と手元に残ったお金の合計、要するに最終的な持ち金が最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。


ただし、商品カードは1人6枚までしか持てません。


手番プレイヤーは、まず山札の上から1枚めくります。


これが、今回の競りの対象になる商品。

でも、さらに続けてめくることもできます。


ここでストップすれば、今回の競りで落札したプレイヤーは2枚まとめて獲得します。

3枚までめくることができます。


3枚目をめくったら、もうそれ以上めくることはできません。


競りが始まったら各プレイヤーは、手元のお金を握って一斉にオープンにします。

一番多くのお金を握ったプレイヤーがめくられた商品カードを全部獲得して、自分の前に表にして並べます。


6枚の商品カードを落札したプレイヤーは、一旦ゲームから抜けます(もう競りに参加できません)

6枚の商品カードを持っていないプレイヤーが1人だけになったら、山札から1枚ずつめくって6枚になるまでタダで獲得します。

全員の手元の商品カードが6枚になるか、山札がなくなったらゲーム終了。






評価・・・

※評価の基準についてはこちら

なんかカード枚数が多いなーと思ったのだけれど、ルールブック見たら間違ってて
5人プレイなのに、カード抜かずに50枚で遊んでしまってた。 一緒に遊んでいただいた方々すみません。

後発のメディチの基本的なシステムは、この作品でほぼ完成されていると思う。
それはもちろん、落札可能な商品の個数が最初から決まっているという点。
これがあるから、1金でも誰も落札しない状況が生まれる。これが非常に面白い。
で、落札した商品の価値が数字の足し算だけじゃなくて、横軸的な視点として商品の色ごとにも順位をつけましょう
という味付けというか改良が施されてメディチが生まれているわけですが。

やっぱり、商品カードの価値として縦軸的な価値(カードの数値の合計)だけだとちょっと味気ない感じがする。

逆に本作の方が好きな点もある。それは、

本作:一斉入札
メディチ:1巡の競り

という違い

競りのやり方っていくつかあるけれど、基本的に「一斉入札式」が好み。
具体的にいうと、人数によらずスピーディーに展開することや、他の入札方法に比べて面白いハプニングが起きやすいこと
他のプレイヤーがいくらぐらいを握ってくるのかというヨミが面白いこと。といったあたり。
ハゲタカの餌食とかニムトなんかも面白さの半分くらいは、そういうところにあるんじゃないかと。

ならメディチを一斉入札でやれば良いんじゃないの?というのはその通りで、機会があればやってみたいと思ってる。

って考えるとメディチの評価を考え直さなきゃいけない気にもなってくるんだけど。

1巡の競りでも全然面白いんだけど、なんせ地味過ぎる^^;

ほかにも獲得可能な商品カードの枚数が6枚になってるとか(メディチは5枚)いろいろあるけどそれほど大きな差ではないかな。
強いて言えば1ラウンド制か複数ラウンド制かというところくらいかと。


それと、メディチも本作も獲得した商品カードはオープンにすることになっているけれど
獲得した枚数だけ分かるようにして、カードの内容は伏せちゃっても面白いと思う。
なまじ見えてしまうとゲームが重くなりがちなので、「だいたいこんなもんかな?」くらいのプレイ感でも良いんじゃないかと。

実際、メディチがけっこう重たく感じるのは、オープン情報が多いのと1巡の競りだからという部分が大きいと思う。


ということで、ようやく古代ローマの全14作品をプレイできました! この「商人」が一番最後になった理由は、長らく「メディチやったならもうそれで良いんじゃないの?」と思っていたから。 でもこれはやってみて良かった。 あとで古代ローマ全体としての総評も書こうと思います。 2015/09/05
JohnnyBet



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