たっくんのボードゲーム日記

No.613
ミクロマクロ:クライムシティ
MicroMacro: Crime City

プレイ人数:1 - 4
プレイ時間:約30

ルール難易度 ルール自体は難しくない。
日本語化 必須。


ゲーム全景。かなり大きな紙に街が描かれています。



一部をちょっと拡大。これぐらいでは細部はまだまだ良く分かりません。



さらに拡大。



もっと拡大。人々が行き交っています。



よく見ると、なんか殴られている人が居ますね。



こういう街の至る所で起きている事件の真相を解き明かすゲームです。


良く見ると、同じ人が複数箇所に描かれていたりします。


この人は、右から左に歩いてきたことを表しています。

つまり、この巨大な街の絵は時間軸上のある1点ではなく、異なる時間帯の場面が描かれています。


事件を解決するにはかなり細かい部分を見る必要があるので、ルーペが付いてます。



事件のシナリオ。15個+導入(練習)用があります。



導入用事件「消えたシルクハット」
数枚のカード山になってます。



めくって裏を見てみると。。




1枚目をめくると、2枚目のカードの背も見えますね。
そうすると、こんな感じで指示されます。


さらにめくるとこの指示に対する答えと、次の指示が出てきます。





Johannes Sich

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

今年の大賞ということで見た通り、謎解き・協力系ゲームですね。

2013年の 花火 あたり以降、協力系のゲームが大賞(キッズ、エキスパート含めて)に選ばれることが多くなって、その後、謎解き・脱出ゲームが流行り、それがまだまだ続いてるんだなと思いました。

謎解きゲームというと、過去やったことあるゲームでは アンロックイグジット 秘密の実験室 あたりになるのだけど、それらと比較してみてもこれは良くできてるなぁと。

この巨大な街の絵の中に全ての答えが入ってる。カードには基本的に指示と答えしか書いてない。
静止画であるにも関わらず、時間の流れや人物同士の関係性がとてもうまく描写されていて難易度の高いシナリオでは事件の動機なんかも解き明かしていくことになる。

街の絵の中にはほぼ言語に相当するものが書かれていないにも関わらず、注意深く見るとちゃんとそういうのが分かるようになってる。
そして、1枚の絵の中に時間の流れが綺麗に表現されていること。
この部分だけ取り出してみると、ありきたりな手法なのかもしれないがゲームを構成する重要な要素の1つとして非常にバランスがいい。

これねー、アンロック のスマホ使ったアイデアも良いなって思ったけど、これは甲乙付け難いほど素晴らしい完成度。

もう敢えて言うまでもなく面白い。

難点は、ちょっと万人向けじゃなさそうなところ。
そもそもこういうゲームの好き嫌いってかなりはっきり分かれると思うし、絵が細かすぎて辛い部分はあるし。

それと、導入ゲームの最初の指示の「酒場を探せ」ってやつ。
あれ、ゲームの勝手が分かってない状態でやらせる指示としてはあまり適している気がしない。
一番最初なんだからもうちょっと分かりやすくても良いんじゃないかなと。

最後に適正人数について

プレイ人数は1〜4人となってるけど、システム上5人、6人でも遊べることは遊べる。
でも、かなり広範囲に細かいところを見ていく必要があるので、ストレスなく遊ぶには3人くらいが限界な気がする。
もちろん1人でも遊べる。でもやっぱり、こういうのは誰かと話をしながらやったほうが楽しいんじゃないかな。

結論としては2人プレイがたぶん良いと思う。



2021/07/23


JohnnyBet



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