たっくんのボードゲーム日記

No.94
ホプラディホプラダ
Hoppladi Hopplada

プレイ人数:2 - 7
プレイ時間:約20

ルール難易度 このサイズのゲームの割にはちょっとややこしい
日本語化 不要




こんなサイコロを使う。



サイコロの目は大きく分けて次の2つに分けられる。
1.ウサギ
2.小屋

ざっくり言うと、ウサギの数×小屋の大きさ=得点になる

ウサギの目は、一番左のやつ。まあ見たまんま。
真ん中の4つが小屋で大きさがそれぞれ、2、3、4、5となっていて
2の小屋だけはウサギの目としても使うことが出来る。

一番右のニンジンの目についてはちょっと後回し。

写真ではサイコロ6個だが、実際は7個使う。


王への請願ヘックメックをプレイしたことがあれば分かりやすいのだが
7つのサイコロを振って、出た目のうち一部を確保して残りを振りなおす
ということを繰り返して、確保したウサギと小屋の数で点数をもらうという感じ。


例えば、こんな風に確保しているとする。



小屋の大きさが4でウサギが3匹。つまりこの時点で4×3=12点

サイコロを積み重ねているのは、小屋は1つずつ大きくするというルールがあって
最初は2の小屋だけが確保できて、2を確保していれば3が確保できるようになって
3を確保していれば、4が確保できるようになる。

つまり、2の小屋の上に3の小屋を重ねて、その上に4を置いているというわけ。

ウサギの目はいつでも確保できるのだが
小屋はこのように1つずつ大きくしなければならないので
確保できる目が無い、という状況が起こり得る。
2の小屋しか確保できていないのに、ウサギの目も3の小屋の目も出なかったとか。

これがバーストで、それまで出していた得点がパーになってしまう。


ま、実際にやっているのを見ながらのほうが分かりやすいので、とりあえず例を出してみよう。
サイコロ7個振ったらこんな感じになったとする。



ウサギが2つ出たので、これは確保できる。
小屋は3と4が出てるけど、2の小屋を確保できてないのでここでは取れない。

こんな感じで確保する。



ウサギの目を同時に2つ確保すると、こういう感じで重ねて
これはウサギ10匹とカウントします。

確保しなかったサイコロを振りなおす。



ウサギの目と、2の小屋が出たのでこれを確保できる。


こんな感じ



これで、小屋が2×ウサギが11=22点

ここで止めてもいいし、続けてもいい。
いつでも止めることができる。
もちろん、バーストしたら0点になってしまう。


まぁ、ここでは続けることにして振りなおす。




2の小屋の目が出たので、これをウサギの目として確保できる。




さらに振りなおしてみる。



ウサギの目が出たので確保できる。

ちなみにウサギの目じゃなくて、ここで確保できない目(5の小屋とか)だった場合
基本はバーストなのだが、ニンジンの目が出ているとバーストにならずに済む。
ただし、サイコロを振りなおすこともできなくなり、そこで得点をもらって手番終了となる。


それと、ウサギの目は出続ける限り何回でも振りなおすことが出来る。
どういうことかというと、ウサギの目とか小屋を確保していって、最後のサイコロも確保できたとすると
それまで確保したウサギの目のサイコロが開放されて、振りなおすことが出来る。

そのときウサギの数はどんどん累積する。つまり振りなおす前に確保したウサギが12なら
その後振りなおして出たウサギの目は、この12をベースにさらに足していく。
20、30・・・ウサギが出る限りどこまでも溜まっていく。
これに小屋の大きさが掛け算されるので、すごいインフレを起こすことになる。。


もう1つ、重要なルール。
前のプレイヤーが途中で止めた場合、次のプレイヤーはその状態を引き継ぐことができる。
もちろん最初からやりなおしてもいいのだが、まだいけそうと判断したなら
前のプレイヤーの続きから再開することも可能。
つまり、余裕のある状態で止めてしまうと次のプレイヤーに利することになってしまう。

こんなところかな。





Markus, Kropf

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

うーむ、もうちょっと手軽なものをイメージしていたのだが
得点計算が面倒なのと、若干ルールが把握しづらい。

ヘックメックと似たプレイ感なのだが、あらゆる点でヘックメックの方が1枚上。

まず、バーストに対する怖さが無いということ。
ヘックメックのように、バーストしても失うものが無いためちょっと緊張感に欠けるなぁ。。
バーストしても、「まぁこんなもんか」程度で終わってしまう。
思考が入る余地も、サイコロを振るか止めるかの2択の部分のみでちょっと物足りない。
ここももう1工夫、何かバースト以外のジレンマとなる要素が欲しい。
さらに、他プレイヤーとのカラミという点で見ても、他人の振ったサイコロの目を
引き継ぐかやめるかの、ここも単純な2択オンリーであってカラミと呼べるほどのものでもない。
ほぼソロプレイと言っていいと思う。

その割に、ルールが直感的に分かりづらい。バーストしなければ振り続けられるというのも
変に間延びした感があって、このへんもちょっと違和感がある。

とまあ悪いことばかり書いてしまったが、ルールの分かりづらさに関しては1回プレイしてしまえば
疑問点はすべて解消されることと思う。手軽なものは手軽だし。
サイコロの目の出に一喜一憂する面白さはある。

あと、ヘックメックより絵柄はかわいくて凝ってる。
まぁあちらのタイルの質感には勝てないが・・・

得点計算のめんどくささが少々気になるが、たまにはプレイしても良さそうな感じだ。


JohnnyBet



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