No.482
万里の長城
Great Wall of China
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プレイ人数:2 - 5人
プレイ時間:約45分
プレイ時間:約45分
ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要
得点チップに対してカードを出して、出したカードの合計が最も多いプレイヤーが得点チップをもらえます。カード列ごとに、得点チップは2枚ずつ置きます。 得点チップの獲得の仕方ですが、 この列には、5点と2点のチップが置かれていて今のところ赤のプレイヤーの合計が1、黄色が3です。
手番が来たら、カードを引いたり、列にカードを置いたりするのですが その手番で、カードの数値の合計がトップになってもすぐには得点チップを獲得できません。 列ごとに、カードの合計がトップになってからそのまま手番が1周してもなおトップを維持することができたら得点チップをもらえます 先の例で、黄色のプレイヤーが2と1のカードをこの列にプレイしたとして
トップのまま次の手番が回ってきたら、その列に置かれている得点チップのうちどちらか1つを、その列に置かれている自分のカードのうちのどれかの上に置きます。
一応これで黄色のプレイヤーは、得点5のチップを獲得する「権利」を確保できます。 残ったもう1つのチップは、同様に手番が1周して回ってきたときにカードの数値の合計がトップのプレイヤーが獲得します。
上記の状況なら、トップは赤のプレイヤーの5ポイント(1+2+2) 黄色のプレイヤーは2+1=3ですが、1枚目確保した得点チップの数値分を差し引かなければなりません。 つまり、3−5でマイナス2ポイントです。 このような状況で、手番が1周すればもちろん2の得点チップは赤のプレイヤーのものになります。 そして、5の得点チップは黄色のプレイヤーが獲得します。 しかし・・もし黄色のプレイヤーが1枚目の得点チップを確保するときに5ではなく2を選んでいたら
たとえば、こんな感じなら赤は1+2=3 黄色は2+1+2+1=6 そこから確保したチップの数値を引いても6−2=4 そうすると、2枚の得点チップを黄色のプレイヤーが独占できます。 ただし、2枚目の得点チップが獲得されなければ、1枚目のチップを確保していても、実際に獲得することはできません。 さて得点チップですが、1〜8まであります。
各列ごとに2枚目のチップが獲得されたら、新しいチップを2枚引いて場にオープンにして置きます。
カード構成は各プレイヤーで同じ構成になっています。 まずは1のカード。7枚あります。2が3枚、3が1枚。
こちらの戦士は、数値は1ですが
同じ列に複数枚出されていると特殊な効果を発揮します。
赤の戦士が3枚出されていますが、、その数値の合計は 1+2+3=6 という計算をします。 戦士カードは同じ列に出せば出すほど、枚数に応じて価値がアップします。 特殊効果を持つカード、あと3種類あります。
左からドラゴン、貴族、騎士(騎士は2枚) ドラゴンは、列に置かれている他のカードを上書きできます。
上書きされたカードの数値だけでなく、そのカードの特殊効果も無効化されてしまいます。 貴族
貴族が置かれたカード列に置かれているカードは全て数値が1になってしまいます。
これなら、黄色は1+1=2 赤は1+1+1=3 となります。 最後に騎士
騎士は、アクションに数えられません。 ※アクションについては後述・・ 追加で出せるカードと思ってもらえればいいかと ゲームの最初に、色を決めてカードセットを受け取ります。
各自、よく切って自分専用のカード山にします。 で、5枚引いて初期手札にします。
■手番では 最初に、自分がトップになっているカード列がないかどうかチェックして、もしトップなら そのカード列に置かれているチップを獲得、もしくは1枚目の得点チップなら確保して自分のカードの上に得点チップを移動します。 その後、2アクション行います。 1アクションでできることは、自分のカード山から1枚引いて手札に加えるか、手札から場に1枚出すかのどちらか。 手札があれば、1手番で2枚出すことができます。 ※騎士のカードを出せれば、騎士カードはアクションに含まれないので3枚とか出すことも可能です そんな感じです。
Knizia, Reiner |
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プレイ記
3人プレイこしばてつやさん(黄) 坂口さん(緑) たっくん(赤) ふーむ、とりあえずトップ取られないようにタイの状態にはしとくか。
一番上の列は、8が居るのでここは頭1つ抜け出しておくか
こしばさんが5を確保、俺も一番下の列でトップで1周まわってきたので
うーむ、1点しか違わないしここは敢えて3点の方を確保してみる。 よっしゃー
坂口さん「じゃこれで」 一挙5枚出してくる坂口さん、つーか手札全部 まあ確かに7点なんだけど^^;
俺もとりあえず1を1枚置いてみる こいつはめでたくゲット!
件のあの列は、坂口さんが7点を確保したので、1点1枚だけど俺が2枚目のゲットに成功。
また出てきた、8点。
当然置く
こしばさん攻めてくるなー、当然か^^;
で、8点チップ取られた
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一番上の列で、こしばさん両取りを狙ってきた んー、ドラゴン使って上書きしとくか
貴族が投入された、これでカードの数字関係なく1枚1点
「じゃあこれで私トップなので、5点もらいますね」 こしばさん「え、カード1枚1点だから黄色3、赤2、緑1じゃないの?」 「いや、黄色は3点チップが置かれてるのでマイナス3で0ですよ」 こしばさん「あー、そうか」
さすがに真ん中のあれは勝てそうにない
「これで終わりですねー」
こしばさん「これもらえないの?」 「2枚目のチップが取られなかったので、1枚目も取れないです」 こしばさん「まじでーー」 たっくん:25点
坂口さん:26点
こしばさん:23点
坂口さんの勝ちでした
結構最近、日本語版でリメイクされたコルセアとよく似たシステムなのだけれども、こっちの方が好きかな。 クニツィアらしいジレンマはあまり感じなかったけれど、1手番で2アクションあるのと同じカードならいっぺんに出せるので 出しどころを考える楽しさが増してるように思う。 カードの特殊効果もこのくらいのバリエーションはあった方が楽しめるかな。 コルセアはちょっとシンプルすぎて、やれることの幅がちょっと窮屈に感じるので。 得点チップも1つの列について2枚ずつあって、2枚目が獲得されないと1枚目も取ることができないというのも面白い。 1枚目で確保したチップがあまりに高得点だと、カード列でのマイナスも大きくて、2枚目が極端に点数が低かったりすると タイにされて、結局取らせてくれなかったなんてことが起こり得る。 この、1つの列で2回得点チャンスがあるというのが、ちょっと面白い。 ただ、手番で2アクションある(騎士のカードを使うと実質3アクションになる)のがゲームのテンポに少し影を落としてるかも。 そこまで気になるほどのものでも無いんだけれど、キレという意味では少し落ちると思う。 でももちろん破綻してるとかそんなのでは決して無いし、むしろゲーム全体の完成度は非常に高い。 けど、さらに改良された作品を見てみたい気もしたかな。 何かをちょっといじったらもっともっと面白くなりそうな感じ。 2015/08/09ツイート