たっくんのボードゲーム日記

No.622
ファイア&アイス
Fire and Ice

プレイ人数:1 - 2
プレイ時間:約30

ルール難易度 簡単!
日本語化 不要


2人用のアブストラクトゲームです。
ファイア(オレンジ)かアイス(青)のどちらかを選びます。


ボードには7箇所のエリアそれぞれに、7個の穴があります。

1つのエリアについて、自分のコマ3個並ぶように挿すと、そのエリアを「支配」できます。

例えばこんな感じ。



これでもOK。



あと、円を描くように3つ。これもOK。



※1つのエリアを両方のプレイヤーが同時に「支配」することは無いように穴が配置されてます。

エリア1つの穴の配置とボード上のエリアは同じ配置になっています。
支配したエリアで、同じようにボード全体を支配できたらゲームに勝利します。


上の状態では、ファイアが支配しているエリアがボード全体で円を描く配置になっているのでファイアプレイヤーの勝ちとなります。

手番では、自分のボード上のコマを1つ選んで取ります。



取ったコマは、下記のどちらかのルールに従って別の穴に移動させます。
・同じエリア内の空いている穴
・元々あった位置と同じ他のエリアの穴



移動させたコマが元々あった穴には、相手のコマ を挿します。



ゲームの最初に中央のエリアの真ん中の穴にファイアプレイヤーのコマを1つだけ挿した状態でスタートします。
手番はファイアプレイヤーからです。




以下は、プレイ例。 例えば、こう移動させればファイアプレイヤーは真ん中のエリアを支配できますが それを見越して、アイスプレイヤーは妨害してきたりします。
Jens-Peter Schliemann

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

なんか昔、トランプ使ったマジックというか心理ゲームみたいなで似たようなのを見たことある気がする。
トランプを9枚使って、その中にマークは何でも良いんだけど9が1枚含まれてて、9枚のトランプをその1枚ある9のマークの配置と同じように並べて、順番に1枚ずつ指していくやつ・・

何が言いたいかっていうと、1つ1つの(1枚)の中の配置(構造)と、全体配置が同じになってるっていうアイデアが共通してるなって思って。
なんか他にもあった気がするけど、思い出せない・・

それだけでも、なるほど面白いなって思う。

加えて、コマの置き方がまた面白い。
大抵のゲームだと、手元に自分のコマがあって、手番では手元から自分のコマを置くのが普通だと思う。

そうなってないゲームと言われて他にパッと出てくるのは クアルト かな。

本作は クアルト ともちょっと違ってて、盤上の自分のコマを動かすと相手のコマが連動して出てくる。
この連動してるっていうのがやっぱりミソで、このコマを動かしたいけど、そうすると相手のコマがここに出てきてしまってマズい、という状況が生まれる。

移動方法の制限も良く効いてて、実際やってみるとだんだん「なるほど」って思えてくる感じ。
ルール聞いただけだと、これはちょっとピンと来にくい。

まあ、、そういう勘所の分かりづらさがあるので広く普及するタイプのゲームでは無いのかもしれない。

でも、完成度は高いと思うし、実際やってみれば面白いし、興味深いものがあるゲーム。

せめてコンパクト版とかがあればな、って思った。

2021/12/09


JohnnyBet



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