たっくんのボードゲーム日記

No.448
エルガウチョ
El Gaucho

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約60

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


ボード全景



ワーカーコマです。1人1色選んで手元にまとめておきます。



牛タイル。これをたくさん集めて、売って勝利点にします。


牛は色ごとに1〜12までの数字が付いていて、それぞれ1枚ずつ。
つまり1色につき12枚あります。

とりあえず、数字が大きい牛が方が価値が高くなります。


獲得した牛タイルは、ケルトみたいに牛の種類ごとに
昇順か降順に自分の前に並べます。


売るときは、1色の牛の列をまとめて売って勝利点にします。

得られる勝利点は

列の中で一番大きい数字の牛タイル × その列の牛タイルの枚数

もし上記のように2、4、5、12 の列を売ったとしたら

12×4=48点

となります。


この白牛5枚の列を売るなら


12×5=60点


ちなみに、1、3、6 と獲得しているところに5を獲得してしまったら
1、3、6は、6×3=18点で売却して、新しく獲得した5は新しい列の1枚目として自分の前に置きます。


牛タイルを獲得するには、ボード上に並べられた牛タイルの上にコマ(ワーカー)を置く必要があります。


置き方が2種類あって、1.寝かせて置く 2.立てて置く の2つ。

で、横一列全てのタイルにコマが置かれていて、かつ立ててコマを置かれたタイルのみラウンド終了時に獲得できます。


コマ(ワーカー)は、もちろん自分の手番が来たら置くのですが


とりあえず、ラウンドの最初にスタートプレイヤーがサイコロをまとめて振ります。


で、スタートプレイヤーから順に好きな目のサイコロを2つ選んで取り出して、選んだサイコロの目を使ってワーカーの配置を行います。


タイルの右上の数字と同じサイコロの目を使って、ワーカーを寝かせて置くことが出来ます。


あるいは、もともとこのタイルの上にワーカーが寝て置かれている場合は立たせることができます。


もしくはタイルの左上の数字と同じサイコロ目なら


手元からいきなり立たせた状態でワーカーを置けます。


サイコロは2つあるので、両方使って足して使ってもOK



もちろん、2つのサイコロを別々で使えばワーカーを2つ置けるわけですが・・・


で、牛タイルの上以外にもワーカーを置けるアクションスペースがいくつかあります。


ここは、1か2か3の目を使うと、ワーカーを1つ置けます。
次のラウンド以降、ここにワーカーが置かれていると、1〜6の好きな目のサイコロとして使うことができます。


ここは、4の目で置けます。


アクションの効果は、、他のプレイヤーが獲得した牛タイルを盗んで自分のものにできます。


ちなみに1つのアクションスペースにはワーカーを1人1つまでしか置けません。


左上のアクションスペースは、牛を売って勝利点にできるアクション。


通常は、こんな牛の獲得状況で白い7の牛を獲得したら、売却するわけですが
上記のアクションスペースでは、牛タイルの獲得時以外で売却ができます。



6の目のアクションスペースの効果は、けっこう強力で
ここには4枚の牛タイルが伏せられていて、アクションの効果を発動したら4枚の中から好きな1枚を選んで
ワーカーを立てた状態でボード上の好きな牛タイルの列に加えられます。



アクションスペースにワーカーを配置したら、次回以降の手番で利用することができます。 ワーカーを配置して、すぐにその効果を使うことはできません。 また、アクションスペースの効果を使ったら、そこに置かれているワーカーを手元に戻しますが 同じ手番で、そのアクションスペースにワーカーを置くことはできません。
大まかな流れとしては 1.スタートプレイヤーがサイコロをまとめて振る 2.スタートプレイヤーがサイコロを2つ選んでアクションスペースや牛タイルの上にワーカーを置く 3.次のプレイヤーは、残ったサイコロの中から同様に2つ選んでワーカーを置く  ※前ラウンド以前でアクションスペースに置いたワーカーがあれば、効果を利用しても良い  ※アクションスペースの効果を利用したらワーカーは手元に戻す 4.全員がワーカーを置いたら、ボード上の牛タイルの列を見て獲得できるタイルは獲得する 5.ボードに牛タイルを追加で配置して次のラウンドへ こんなところかな
Arve D. Fühler
プレイ記

3人プレイ



イズナさんからスタート


うわー、しょっぱい目ばっかだな・・

1で立てて



4で盗人の準備か^^;



俺は、どうすっかな


やっぱり任意の目を使えるのは便利だと思うのと、寝かせても或る程度大きい数字の牛タイルを狙っていこう。

フォルテさん(赤)は、イズナさんと同じく1の目で、立てて置いて



もう1個のサイコロで、俺と同じく任意の目を使えるところに配置



あくまでデカいの狙いの俺




今回は6の目があったので、伏せられた4枚のタイルのうちから選んで、そのタイルに「立てた状態」で置けるという
このアクションスペースに配置


多少くじ運になるけれど、うまくハマれば強力だろーと

その後、フォルテさんは3+5で、8の牛タイルに立てて置いたり


そろそろ俺も寝かせて置いたコマを起こしたいな。

やはりここは強力と考えたらしいイズナさんも、任意の目を使えるアクションスペースを使ってきた。



さっき6の目を使って置いたアクションスペースを使って、4枚のタイルを見てみたらこんなタイルがあったので速攻で確保!







大分良い感じになってきましたw



そして、やはりここは美味しい。


6の目が余ってたら迷わず置く。


そしてラウンド終了時。



ごそっとゲット!



フォルテさん「やっぱりあそこ置いた方がいいかな」



そろそろ売却に備えておく。


牛を盗まれそうな気配を感じたら、いつでも売れるようにしとかんと。

もう少し伸ばせるかな


この時点でも55点なので、これでも十分な気がするけど。

フォルテさんは、白ウシ4枚か



対面のイズナさん


2種類の牛を飼育中。

ウチの茶色の牛は、あの2頭を獲得したら売り時かな



こちらも伸びてきた


あの12の牛を盗みたいところだけど

あの茶色2頭を獲得する為に、列の中で空いているタイルに適当に寝かせて置く







よし売るぞ!








自分のを売り払ってしまうと、今度はライバルの状況が気になってくる。


やっぱあの12は盗んでしまおう。


盗んできましたw





フォルテさん「それ、返してよw」

あー、ウチの牛が・・

あの白ウシ軍団を売り払って、一気にトップに躍り出るフォルテさん



こちらも第2弾の牛軍団を売り払って、必死に追いすがる






最後の追い込みに入る、たっくん(青)とイズナさん(黄)



得点チャート2周目に入りました。


勝利!



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

よく考えられたシステムで、これはなかなかうまく機能してると思う。
やることもシンプルだし、まあアクションスペースの効果をちょっと把握する必要とかはあるけれど分かりにくくは無いかな。

あ、ただし、プレイする上で分かりづらい部分があって、ガウチョ(ワーカー)を使った手番で、同じアクションスペースにワーカーを新たに置いてはいけない、というやつ。
アクションスペースの効果を利用すると、ワーカーを手元に戻すわけですが、そうするとその手番で配置可能なアクションスペースがどれなのか非常に分かりにくい。

一時的にマーカーを置いたりとか、そういう工夫が要る気がするんだけど、だけどいちいちそういうことをやるというのも
それはそれで面倒なんですよね。

ま、少し慣れればそんなに気にならないのかもだけど。


やっててこれは面白いルールだなと思ったところがいくつかあって

まず、2個のダイスを組み合わせて利用できるという点。

6の目が必要なところを、2プラス4とかやっていいんですよね。
ワーカーを配置できる場所は減ってしまいますが、そういうのが選択肢の1つとして存在するというのは面白い。

あと、獲得した牛タイルを昇順か降順に配置しなきゃいけないというルール。
一見すると、ケルトをちょっと参考にしただけと思ってしまいがちかなと思うのだけれど

でもケルトの場合だと、降順にするか昇順にするかというのは基本的に手札の状況でどっちを選ぶか決まるという性質のものだったけど
本作の場合は、その先にも明確な意味があるように思う。

というのもケルトと違って大きい数字の方が価値が高いので、とりあえずはできるだけ大きい数字(出来れば12)をさっさと確保したいところ。
でも大きい数字の牛タイルは取りづらいので、小さい数字から始めて・・とやると警戒されてその色の大きい数字は取りにくくなるかもしれない。
だけど、せっかく大きい数字から始めても、盗まれてしまうと取り返したときに列の最初にまた加えるためには「割り込ませる効果のアクションスペース」にワーカーを配置しておくという一手間が必要。

しかし、そもそも盗まれてすぐに売却されてしまうかもしれないし、無事取り返せるかどうかも分からない。

*****

それと、牛タイルに置くコマの置き方に2種類あるというのもまた面白い。

寝かせておくのは、少ないダイス目でできるけれど、獲得するにはもう1回、サイコロ目を割り当ててワーカーを立たせなければならない。
1回のアクションでそれをやるには大きなダイス目が必要なので、12の牛タイルにいきなり立たせるのはなかなか難しい。

しかも寝かせて置くと、アクションスペースの効果を利用して横取りされる心配もある。
だけど横取りされると、とりあえずの勝利ポイントがもらえるというのもあってこの辺もなかなか悩ましい要素が満載。


そもそもダイス目の選択からして、いろいろあって、自分にとってはあまり有効な目じゃないんだけど後手番のプレイヤーに渡したくないとか
良く出来てますね。


ダイストレイがボード上に用意されているというのも面白いですね。これはプレイアビリティが考えられてて遊びやすい。
強いて言うなら、ボードの真ん中に作ってもらえたら良かったのかなー?とちょっと思うけれども。


*****


あと細かいところだけれど、牛タイルをボードに補充するところで微妙な足し算と、山にタイルを戻してシャッフルし直したりするのが
ちょっとスマートじゃないかなと感じるところがあった。ほんとに微妙なところなんだけど。
最初に書いた視認性の悪さにしても、同様にちょっとしたことなんだけどそういうところがきっちり詰められてたらよかったのになと思う。

まあ、新しいアイデアや試み、面白さがふんだんにあるからそういう細かいところが気になっちゃうのかも。



2015/01/13


JohnnyBet



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