たっくんのボードゲーム日記

No.617
ドクムス
Dokmus

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約60

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


8枚のボードを3×3の形にランダムに並べます。(中央を空けておく)



ボードはリバーシブルになってます。



各プレイヤー、1色選んでコマを25個ずつ受け取ります。



得点ボード。



手番では自分のコマをボードに置いていきます。



基本的に既にボード上に置かれている自分のコマに隣接するマスにしか置けません。



寺院に隣接するマスにコマを置くと点数がもらえます。


大きい寺院に隣接させた場合:3点
小さい寺院に隣接させた場合:2点

※点数計算は全てゲーム終了時に行います。


1枚のボード上の寺院全てに隣接させると追加で8点もらえます。



さらに、全部で8枚あるボードのうち、少なくとも1つ以上の寺院に隣接させたコマがある ボードの枚数 に応じてさらに追加点がもらえます。

ボードの枚数1枚2枚3枚4枚5枚6枚7枚8枚
追加点1点3点6点10点14点18点22点27点
8枚のボード全てで寺院に隣接させることができれば27点もらえます。 それで、一番最初に置くコマはどうするのか?ですが スタートプレイヤーの右隣のプレイヤー(最後の手番のプレイヤー)は、4隅のボードの中から1枚選んでコマを置きます。 どのマスにでもコマを置けるわけではなく・・ 選んだボード上のマスのうち、一番外側の草原か森林のマスのいずれかに1つコマを置きます。 以下、反時計回り順で他のプレイヤーも同様にボードを選んでコマを置きますが、他のプレイヤーが選んだボードには置けません。 スタートプレイヤーが最後にコマを置きます。 さて、 1回の手番では3個のコマを使います。 ボード上に置かれている自分のコマに隣接するマスに置けるので、この場合なら3箇所の中から選べます。 ここに置くと大きい寺院に隣接できますね。 草原に置く場合は、自分のコマに隣接してさえいればそれ以上の制限は特にありません。 ちなみに、寺院にはコマを置くことはできません。 森林に侵入する場合はコストがかかります。 森林に置いた場合は、1回の手番で使える3個のうち1つを得点ボード上の「犠牲エリア」に置かなければなりません。 ただ、悪いことばかりではなく犠牲エリアに置いたコマ数に応じて点数がもらえます。
犠牲エリアに置いたコマ数1位2位3位4位
2人プレイ3点0点 - -
3人プレイ4点2点0点 -
4人プレイ5点3点1点0点
これで、3個使ったので1手番終了です。 次の手番、とすると 自分のコマが置かれた森林マスに隣接させて置く場合は「犠牲エリア」に置く必要はありません。 湖のマスにはコマを置けませんが、渡ることができます。 ただし、湖を渡る場合は、森林に侵入する時と同じように「犠牲エリア」にコマを1つ置く必要があります。 湖を渡ると、湖に隣接するいずれかのマスにコマを置けます。 こんな感じ。 湖を渡った場合は、追加コストなしで森林にコマを置けます。 これで小さい寺院に隣接、2点。 寺院マスには入れませんが、寺院に隣接するコマがある場合は、その寺院に隣接する別の空きマスに置けます。 つまり、寺院を通してコマ同士が隣接しているとみなされます。 ※よって、森林マスへの侵入コストは普通にコマ同士が隣接している場合と同様に支払う必要があります。 山には侵入できません。 火山には侵入できますが、 手番終了時に、火山に置かれているコマは「犠牲エリア」に移動させる必要があります。 ところで、手番は順番に席順に従って回ってくるわけではありません。 手番順は、この5枚のカードで決めます。 スタートプレイヤーは、5枚のカードの中から1枚、秘密裏に選んで残りの4枚を左隣のプレイヤーに渡します。 同様に渡されたプレイヤーも1枚選んで残りを左隣に渡していきます。 余ったカードは誰も見ることができません。 取ったカードの左上の数字が手番順です。 全員がカードを取ったら、数字の小さい順に手番を行います。 それと、カードには手番順以外に特殊能力がついてます。 このカードの特殊能力は「ボードの移動」 何ができるかというと 空いてるスペースの縦横方向にある4枚のボードから1枚選んで 空きスペースに向かって移動させることができる。(ボードの向きは変えられない) 空いてるスペースの十字方向にあるボードなら隣でなくても移動できるので、角が空いてる場合は こんな感じで移動できる。 つまり、常に4枚のボードが移動可能な状態になります。 ちなみに特殊能力は、手番内ならいつでも使えます。 例えば、コマを置く→特殊能力つかう→コマを置く→コマを置く みたいなことができます。 見れば大体想像つくと思うのだが、このカードの特殊能力は ボードを1枚選んで90度回転。(時計回りでも反時計回りでもどちらでも可) このカードを取ったらスタートプレイヤーになれます。 逆に言うと、このカードを取るプレイヤーが居なかった場合、スタートプレイヤーは変わりません。 このカードの特殊能力は、「ボード上の自分のコマを1つ隣のマスに移動できる」しかも「森林に移動した場合でも追加コストは不要」 寺院を使った移動も可能。 ただし、湖を渡ることはできない。 このカードは手番順5で常に最後ですが、「ボード移動」、「ボード回転」、「コマ移動」、のうち好きな能力を1つ選べる。 遺跡 遺跡にコマを置くと1点もらえます。 さらに、5番のカードと同様に「ボード移動」「ボード回転」「コマ移動」のうち1つを直ぐに実行できます。 ただし、今コマを置いたボード に対して行う必要があり、「ボード移動」は実行できない場合があります。 コマ移動についても、今コマを置いたボード上のコマの中から移動させるコマを選ぶ必要があり、さらに遺跡に置いたコマを動かすことはできません。 1ラウンドは 1. カード選択 2. 選んだカードの数字順に手番を実行 となっていて、8ラウンドやったらゲーム終了です。 合計点数が多いプレイヤーの勝ち。
Mikko Punakallio

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

ボードが回転するとかスライドするとか、そういうルールがあるので先が全く読めないハチャメチャな展開になるゲーム。

かと思いきや、意外とそんなこともなくどちらかというと地味な印象すらあるじっくりゲーという感じ。
あやつり人形フェレータ と同じような職業選択システムが採用されているけど、本作ではこの部分は重要度は高くなくておまけ程度の要素かなと思った。
少なくとも3人プレイでは。次のスタートプレイヤーを取るメリットが薄くて、ほとんど取られることが無いかな・・というのも手番順がそんなに重要じゃなさそうなので。

積極的に他のプレイヤーの妨害をしにいく感じでもなく、そういう部分は チケットトゥライド のような感覚もちょっとある。
プレイ感はかなりアブストラクトに近く、あれをこうして、あれがこうなって・・みたいなことをパズルチックに考えるのが楽しいみたいな感じかなぁ。

で、時々、他のプレイヤーがボードを動かしたり回転させたりすることによって、計算が狂ったりする。
このゲームのインタラクションの大半はこの部分にあるかな。
とはいえ、最初に書いたように、思ったほどめちゃくちゃなことにはならない感じ。
もっと派手に動いても良かったんじゃないかと思えなくも無いくらい。

ただ、これ4人プレイだとどうなるのかちょっとまだ分からなくて、おそらくだけど4人プレイの方が面白そうな気がする。
3人だと、少なくとも1つ以上の寺院に隣接させることができたボードの枚数でもらえる点数が大きくて、まずはこれを狙わないと勝てない印象。
けど、4人プレイならもっと動ける範囲の制約がキツくなりそうで(盤上のコマの数が増えるので)、そうなると1枚のボードの寺院全てに隣接させるっていう得点源が3人プレイよりも有効に機能しそう。
そうなると、勝ちパターンに幅が出てきて深みが増しそうな気がするんですよね。

なかなか4人プレイできる機会がなくて、もしプレイできたら感想を追記したい。




2021/10/24






■4人プレイ追記

やはり、4人プレイの方が良いですね。
各ラウンド最初のカードドラフトで、最後のプレイヤーは2枚しか選択肢が残らないのでスタートプレイヤーになれる、1のカードを取る意味が出てくる感じ。
※3人プレイだと、ほぼ取られないと思う。

それと、1枚のボードの寺院全部制覇でもらえるボーナスの8点をメインに狙う戦略もかなり現実味があるかなぁ。
それでも、最低1箇所以上寺院に到達したボード枚数でmaxの8枚制覇で27点の方が若干有利かもしれないようにも思えたが
2枚のボードで8点ボーナスがもらえれば16点なので、他プレイヤーの27点達成阻止を考慮に入れると1箇所以上到達枚数で3、4枚(6点、10点)くらいあれば対抗できそうな気がする。

4人のうち、8点ボーナス狙いと27点狙いが何人居るかによっても変わってくると思うので序盤の見極めが大事になってくるのかな。

まあ、どっちにしてもボード上が3人プレイよりも混雑するのは確かなので、よりカツカツになるのは間違いない。

3人プレイがイマイチ、とまでは言わないけどこれはやっぱり4人ベストかな。

2021/11/15


JohnnyBet



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