たっくんのボードゲーム日記

No.248
ブラックシープ
Black Sheep

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約20

ルール難易度 簡単な部類に入る
日本語化 不要




とりあえず箱




開けたところ



あまりのスカスカ具合に脱力・・・orz


ボードとかも超ペラペラだし。。




まあいい


ところで、テキサスホールデムというのをご存知だろうか?

ポーカーの遊び方の1つで、日本人にはあまり馴染みがないかも知れないが
海外では、かなりポピュラーなルールです。


通常の(日本で一般的に知られている)ポーカーは、手札を5枚持ちますが
テキサスホールデムでは手札は2枚。

そして、5枚のカードを場にオープンにします。(これをコミュニティカードという)

で、手札の2枚と場札の5枚の合計7枚の中から5枚を選んで手役を作ります。

当然、場札の5枚は全員で共有であることを考慮に入れる必要があります。


まあ、そんな感じのゲーム。はっきり言って相当にシビアなゲームです。


なんで、そんな話をしたのかと言うと、ブラックシープのシステムのベースはほぼ
このテキサスホールデムだからである。


使うカードは6種類。


ヒツジ、ウマ、ブタ、ウシ、ニワトリ、そして黒ヒツジ


そして、カードに対応するコマがあります。




そして、ちょっと見づらいのだが動物コマのお腹を見ると 1~3の数字が書いてあって、これが勝利点 要するに動物をたくさん集めれば良いゲームなのだ。 しかし、黒ヒツジだけは書いてある数字がそのままマイナス点になってしまう まず、ボードの上に動物を2匹乗せます これがテキサスホールデムで言うところのコミュニティカード そして手札から3枚出します。 ※後述しますが、1度の手番で出せるのは1枚もしくは2枚。  全員3枚ずつになるまで出しますよ、という意味。 つまり、この2匹+3枚で役をつくります。 この例だと、ヒツジ2匹のブタ3匹でフルハウス。 もちろん、他のプレイヤーも同様に3枚出します。 この例だと写真奥のプレイヤーがブタのフォーカードで勝ち ボード上の2匹のコマを勝利点としてゲットできます。 役の強さは 上から順にファイブカード、フォーカード、フルハウス スリーカード、ツーペア、シングルの順、まあポーカーと同じである。 同じ手役の場合は、ウマが一番強く、黒ヒツジが最弱 それでも同じ場合は、手役を先に完成させたプレイヤーの勝ちとなる。 獲得した動物は、自分のボードの上に分けて並べて置きます。 で、各動物の腹の数字の合計(黒ヒツジだけはマイナス)になるのだが それ以外に ・各動物ごとに最も多く獲得したプレイヤーに+6点 ・6種類の動物1セットにつき+6点 これの合計で勝者を決めます。 ボードは3つ使います。 手札は3枚 手番が回ってきたら 2枚プレイする(ボードの前に置く)か 1枚プレイします 1枚プレイの場合は、手札から1枚要らないカードを捨てることができる 但し、1枚プレイを選択したら次は必ず2枚プレイしなければならない 手番の最後に、手札が3枚になるように山札から補充します。 動物コマは6個ずつあり、ボードに乗せる動物は山札からカードをめくって決めます。 動物コマが取られるたびに、山札から2枚めくってボードに動物コマを補充します。 ※もちろん、そのボードにプレイされているカードは全て捨て札にする 動物コマを2個補充できなくなったら最終ラウンドフラグが立ちます。 残っているボードのコマが取られたらゲーム終了。 それにしても、ウシとウマが区別しづらい・・・
Knizia, Reiner
プレイ記



kunさんと対戦




コケコッコとウマが若干多いか?




手札3枚。うーん芳しくない。




とりあえず、唯一ボード上に出てるウシをプレイしとくか




kunさんもウシを出してきた




んー、しょうがない。ボード上に居ないけど出すしかない。




kunさんはウマ3、ウシ2でフルハウス




一方こちらのボードで俺は、ウマ2、ブタ2で苦し紛れのツーペア




kunさん「じゃ、ブタのスリーカードなのでもらいます」


んーーー、まあしょうがない


現れたるは、初ブラックシープ




こちらでは、チキンのフォーカードを狙っていたのだが


一手差で、kunさんに先を越されてしまう。

つくづくタイミングが悪い


まだ1個もコマを取れていない。。


右のやつは、なんとしてもウシのフォーカードで取りたい


kunさん「ブラックシープ、フォーカードです」


むーーー、、、



ようやくできた!ウシフォーカード!




やっと2個獲得





kunさん「ウマとウシのフルハウス」


んー、ここも負け確定。(ウマとブラックシープではウマの方が強いので)



ヒツジフォーカード!



しかし


■結果

kunさん




計算するまでも無く負け


んーーー、、

kunさん「これ、拡張ルールがあるんですよ。それでやってみましょうか」

へえ、そうなんだ。


こういうカードを最初に2枚受け取る


要するにこれは、チケライなんか言うところの目的地カードで
これらの天秤のカードは、重くなっている方の動物を
他のプレイヤーより多く集めたらボーナスがもらえる。

他にも種類と数を指定するカードがあったりするのだが

その中に、ちょっと面白い効果のカードがあって


「ブラックシープを一番多く集めたら、その時点で無条件で勝利する!」というもの

ちなみに、これらの目的地カードの効果は全て全員で共有

どんなカードがあるかという情報だけ、個人単位で持っているだけという話で
ゲーム終了時、全員の目的地カードを公開して、カードに書かれている条件を全員に適用します。


つまり、例の「ブラックシープを多く集めたら勝ちカード」が
混じっているかどうかというドキドキ感がある。



場にオープンにされるカードもある。これももちろん全員で共有。


んー、要するにヒツジとコケコッコとウマとウシを掻き集めればいいんだな。


手札は、お、今度はラッキー。ウシが3枚だ。




当然、ウシのフォーカードを狙いにいく




こちらのコケコッコ合戦も俺が一歩リード




ここは同点なのだが、やはり一手先に完成させていたkunさんに持っていかれてしまう





■結果

取れたボーナスはウマのみ


kunさん



見ての通り負け。2連敗。



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

プレイ記では、ちょっとルールを間違っていて
次の日、相棒と正しいルールでやってみた。

まあ、プレイ感としては大きな差はなかったのだが。

ルールの大部分はテキサスホールデムを模倣していると思われるので
プレイする前は、ジレンマで胃がキリキリするゲームなんだろうなと思っていた。
クニツィア先生のことだし(笑

でも、やってみたら全然そんなことはなくて、非常にゆるーいプレイ感。

なるほど、これは確かに箱に書いてある通り、"Family Game"だわ。

まったりのんびり楽しめる。

その大きな理由の1つと思われるのが、手札をオープンにしていくため
所謂、読みだとかブラフだとかいう要素が極めて希薄であること。

それと、ボード(戦場)が3つあり分散しているというのと
ボーナスポイントをもらえる条件もいろいろあるので
1つのものをみんなで奪い合う厳しさが無いという点。

でも、考えどころはしっかりあって、ボードが3つあるからこそ
どこにどうカードを配置するのが有利か?
1枚出しにするのか2枚出しにするのか等、非常に微妙ではあるが
かけひきの要素もゼロというわけではない。

なので、ゲーム性としてはホールデムとはまったくの別物と考えて良さそうだ。

ホールデムのアイデアを元に、家族でのんびり楽しめるものに作り替えたんだろうな。

そのへんは悪くないし、ターゲットにしているプレイヤー層とゲーム内容は
とてもマッチしていると言える。

ただね、、カード以外のコンポーネントの出来だけは×

箱は見ての通り、無駄すぎるほどにスカスカだし、ボードはペラペラ。

そしてコマが小さすぎる。この点が一番ダメだと思う。

ウシとウマの区別がしづらいし、何より腹に彫られている数字がさらに小さすぎる。

これ、老眼じゃなくても読みづらいことこの上ない。

ボツワナレベル、、とまではいかなくても、もうちょっとどうにかなったでしょ、コレ。

スプレーの塗料買ってきて、塗ってみるかなぁ。。

ウマは茶色、ブタはピンク、ウシは白でいいかな。

ニワトリは、、オレンジあたりでどうだろう?

もちろん、おなかの数字も別の色で書き直さないとだな。


2011/12/14


JohnnyBet



番外編





ゲームとしてはなかなか面白いのに、コンポーネントが残念な感じでもったいないなぁ
と思い、それならということで、コマに色を塗ってみることにしました。




ガンプラとか作ったことないし、正直あまりうまくは塗れなかったんだけど・・
でも無色のままよりは全然いい雰囲気! ついでに、得点の数字が見づらかったので、数字と同じ数だけ 足の裏を黒くしてみました。
これでだいぶ色々改善されたかな?

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