たっくんのボードゲーム日記

No.604
バビロニア
Babylonia

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約60

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


ボード全景



チグリス川、ユーフラテス川で3つのエリアに分かれています。


2人プレイでは南部を使いません。
3人プレイでは北部を使いません。
川については常に使います。

川のマスには波模様が描かれています。



青や緑で囲まれたマスにはタイルやコマ(ジグラット)を置きます。(初期セットアップ)


タイルは大別して「都市タイル」と「農地タイル」の2種類があります。



派閥コマ。1人1色選びます。



農民は12枚、それ以外は6枚ずつあります。



派閥コマは良く混ぜていくつかの山にしておきます。
山から5枚引いて手札とします。



手番では手札の派閥コマを2枚、空いているマスに置きます。


空いていればどこにでも置けます。
都市タイルとジグラットのマスには置けません。
※農地タイルについては後述

川に置く場合は伏せて置きます。



農民「だけ」を置く場合は、何枚でも置けます。※この場合、川には置けません。



置いたら、再び手札が5枚になるまで山から補充して手番終了です。

他のプレイヤーも同様にして派閥コマを置いていきます。



都市タイルに隣接するマスを全て囲んだ場合は得点計算をします。



都市タイルに隣接する派閥タイルと、そこに「つながっている」派閥タイルのうち、都市タイルと同じマークの派閥コマの枚数を数えます。


1枚につき2点もらえます。

なので、上の場合3枚あるので、3枚×2点=6点です。
手番以外のプレイヤーももらえます。

水色のプレイヤーは、1枚×2点=2点です。



さらに、都市タイルを囲んでいる派閥タイルが最も多いプレイヤーが都市タイルを獲得します。



都市タイルを獲得したら、その時点で持っている都市タイル1枚につき1点もらえます。
他のプレイヤーも都市タイルを持っていれば同様に点数がもらえます。



川マスは埋まってなくても囲まれたとみなされます。


囲んでいる派閥タイルの枚数で単独トップが居ない場合は、誰も都市タイルを獲得しません。(捨て札にします)
※都市タイルの獲得による点数計算も行いません。

2個以上のシンボルが描かれた都市タイルもあります。
この場合は、両方のシンボルについて得点計算の対象になります。



次に農地タイル。
農地タイルは、そのマスに派閥コマを置くことで獲得できますが、いきなり置くことはできません。



自分の派閥コマが置かれているマスに隣接する農地タイルにだけ、置くことができます。




数字が書いてある農地タイルは、その数字がそのまま獲得する点数です。
数字が書いていない農地タイルは、獲得したときに「全員が持っている都市タイルの枚数の合計」がもらえる点数です。

ジグラットは、隣接するマスに置くたびに点数がもらえます。
点数は、ジグラットに隣接するマスに1枚以上派閥コマを置いている「ジグラットの数」です。
ジグラットは5つ(4人プレイ時)あるので、1回で最大5点もらえます。


派閥コマが配置されているマスは川でも陸でもどちらでも ok で、1枚置くごとにもらえます。(手番ごとではなく)


さらに、ジグラットを包囲する(都市タイルの場合と同様に)と、ジグラットカードを1枚もらえます。

ジグラットカードは7枚の中から選べます。



10点もらうのと、追加手番はゲーム中1回だけ使えます。

上記2枚以外は、獲得したらずっと効果が適用されます。





以下の2枚は選択ルール用。
入れる場合は、基本の7枚のいずれかと入れ換えます。




誰かの手持ちの派閥コマが無くなるか、ボード上の都市タイルが1枚以下になったら、その手番でゲーム終了します。

点数が最も多いプレイヤーの勝ち。
同点の場合は、都市タイルの枚数が多いプレイヤーの勝ちです。





Knizia, Reiner
プレイ記

相棒、ミッチーと3人プレイ



初期手札。



手番はミッチーから。都市タイル多めだしその辺から置きたいよねー。



そして相棒。



たぶん、都市タイルの得点がでかいと思うので、できるだけ多くの都市タイルに絡むように置いていきたいかな。



と思ってたら、ミッチー、2手番目で早速都市タイルを包囲。


そんなに焦らなくても良いような気がするけど・

それはそれとして、手札には星が2枚。



それなら、星が入ってる都市タイルの近くに2枚置いておきたい気がする。



補充したら全部農民になった。



今のところこんな感じ。



ミッチー「12点ー」



相棒「よく分かんないけど、私もそれで」


まあ、それはそれで魅力的な手ではあるけど、、


もうちょっとボード全体を広く使っていきたいのよね。
農民が5枚揃ってるし、これを使って中央のジグラットを取り囲みつつさっきの星のエリアと初手番で置いたエリアの接続を狙ってみる。



ミッチーは右下のエリアで勢力を拡大。全部繋がってるので他のエリアへの進出を許すと大量得点につながりそう。



川を渡って中央部とつなげつつ、ミッチー帝国の進出は阻止する。



とりあえず全部繋がったぞー。これで後半の都市タイルで高得点連発が期待できる体勢ができつつある。



左下のニンジャ都市は相棒の白にブロックされたー、けどまあ良いか。


星とニンジャの都市はもうちょっとコマ置いてから得点計算に持ち込みたかったなぁ。


こんな状況。



またしても星2枚。



シンボル3つ付いたやつ、包囲されてしまった。ここももうちょっとタイル置いてからにしたかった。
ミッチーの点数がでかい。



ミッチー帝国が川を渡ってくると非常にまずい。
とはいえ、今得点計算してしまうとこっちの点数も伸びない。うーん。


ミッチーはジグラットを取り囲んで、手札を7枚にするやつを選択。
ヤバイな、手札使い切る前にゲーム終わっちゃうかも。

農民4枚ある。



みんなの手持ちの都市タイルだいぶ増えてきたし、ここはこれかな。



あ、6方向全部自分のコマで囲んだ農地タイルは、とりあえず横取りされる心配は無かったか。
後に残しておいても良かったかも。



終盤戦。独占状態の中央付近の都市タイル。あれが切り札。



いよいよ最後の大仕事。



勝利!



相棒「あー、ジグラットカード、唆されて10点の取っちゃったけど、これ取るんじゃなかった」



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

チグリスユーフラテス, サムライ, ブルーラグーン, ロンド ...
陣取り要素を含んだこのタイプのタイル配置ゲームは定番という感じがしますね。

特に、チグリスユーフラテス はテーマも全く同じで、手番の流れも似通った部分があって、なんとなくあれをブラッシュアップするイメージでデザインされたんじゃないか?と思う。
比較的最近のゲームだとやっぱり ブルーラグーン が比較的近いかなぁ。

こういうゲームって奥深いんだけど、なかなか誰でも楽しめるようにはなってないことが多くて、まあ、要するに大体どれも難しい感じなんですよね。
もちろん奥深いからこそ難しく、そこに面白さがあるんですけど。

そんな中で本作は、決して簡単ではないけど比較的ゲームの見通しが良く、奥深さと遊びやすさのバランスが取れてるんじゃ無いかと思う。

ゲームの途中で割とポンポン点数が入るのもたぶんとっつきやすさを後押ししてる。

それでいて、決して浅くはなくボリューム感も十分。定番感がありながら、実際やってみるとこれは確かに新しいゲームというのを感じられる。


逆にちょっと気になったのは、点数が入るタイミングが多い故の煩雑さ。全員に点数が入る場合も多いので。
明らかにダメってほどでは無いんだけど、全体的に良くできてる中では少し目立つ部分かもしれない。

もう少し、なんかこう、もっとスマートに表現する方法があるような気がする。

それと、その部分がクリアになっていたとしても ブルーラグーン のほうが良かったかな、と思う。
なんでなのかはちょっとうまく言葉にできないんだけど。

でも チグリスユーフラテス と比較すると若干こっちの方が好きかな。

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それにしてもコンポーネントが良いですね。
手札のタイルは木製、そしてタイル立ても木製で満足感十分。
ボードも美しいし、5,000円前後の価格設定でこの内容というのは素晴らしいと言わざるを得ない。


2020/09/26





JohnnyBet



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