たっくんのボードゲーム日記

No.576
ブルーラグーン
Blue Lagoon

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約90

ルール難易度 難しい点は無いけど、得点計算周りが若干めんどうかな
日本語化 不要


ボード全景。島が8個描かれています。



島ごとに得点が書かれています。



4種類のリソーストークン6個ずつと、彫像コマが8個(茶色)。



ボード上のストーンサークルが描かれているマスにランダムに配置します。




各プレイヤーは、1色選んでチップ(開拓者チップ)とコマ(村コマ)を受け取ります。


※開拓者チップは、2人プレイの時は30枚ずつ(全部) 3人プレイの時は25枚ずつ 4人プレイの時は20枚ずつ使います。
※村コマはプレイ人数に関係なく5個ずつ使います。

開拓者チップの片面には陸地、もう片面にはボートが描かれています。



手番では、開拓者チップか村コマのどちらか1つを空いているマスに配置します。
※開拓者チップを海に配置する場合はボートの面、島に配置する場合は陸地の面を表にします。




置き方にちょっと制限があって

1. 海に村コマは置けない。(つまり、村コマは島の上にのみ配置できる)
2. 海に開拓者チップを置く場合は、マスが空いてさえいれば自由に置ける。
3. 島に開拓者チップか村コマを置く場合は、すでにボード上に置かれている自分のチップやコマに隣接するように置かなければならない。


海から島に上陸。



リソーストークンや彫像コマが置かれているマスに開拓者チップや村コマを置いたら、それをもらえます。



同じリソーストークン2個で5点、3個で10点、4個以上で20点もらえます
さらに、4種類全て集められたら10点追加でもらえます。

彫像コマは1個につき4点。

こんな感じで取れたとすると
5点+5点+20点+5点+4点=29点
さらに、4種類全部持ってるのでさらに10点で合計39点。



島の上なら開拓者チップだけではなく、村コマを置くこともできます。


※村コマを置く意味は後述


全てのリソーストークンが獲得されるか、全員が手持ちのチップとコマを置いたら前半ラウンド終了。


獲得したリソーストークンと彫像コマから得点を得ます。


さらに各島に書かれた点数を、島に置かれているコマとチップの合計が最多のプレイヤーがもらいます。


この島は点数6。
オレンジがチップとコマ合わせて3で最多なので、オレンジのプレイヤーが6点もらえます。


トップタイの場合は、それらのプレイヤーで均等に割り振ります。※余りが出た場合は切り捨て

8つ全ての島について同様の計算をします。



それと、

・8個の島全てにチップかコマを1つ以上置いているプレイヤーは20点、7個のプレイヤーは10点もらいます。
・各プレイヤーごとに、最も多くの島をつなげている島の数 ×5点もらいます。

下の場合、黄色は7つの島にチップ、コマを置いているので10点。
それと、4つの島をつなげているので 4×5=20点もらえます。




得点計算が終わったら後半戦です。


後半戦は開拓者チップだけ各プレイヤーの手元に戻して村コマをボード上に残した状態から始めます。
ただし、ストーンサークルに置かれている村コマはゲームから取り除かれます。

後半戦では海に開拓者チップを配置する場合も、自分の村コマか既にボード上に置かれている自分の開拓者チップに隣接するように置かなければなりません。



リソーストークンと彫像コマも前半ラウンドと同様にランダムに配置し直します。





後半戦も前半戦と同じように得点をもらいます。


一応、まとめると

・7つの島に開拓者チップか村コマを置いていれば10点、8個の島全てに置いていれば20点
・最も多くの島をつなげている数×5点
・各島ごとに最も多くの開拓者チップや村コマを置いたプレイヤーが、島の脇に書かれた点数を獲得
 ※トップタイの場合は均等に割る
・同じリソーストークン、2個で5点、3個で10点、4個以上で20点
・4種類のリソーストークンを持っていたら追加で10点
・彫像コマは1つにつき4点

合計点が最も多いプレイヤーの勝ち。
タイの場合は、獲得したリソーストークンと彫像コマが多い方が勝ち。





Knizia, Reiner
プレイ記

坂口さん(青)、こしばさん(オレンジ)、テッペイさん(黄)、たっくん(紫)の4人プレイ。



得点源の種類がたくさんあるので、何を重視したら良いかよく分からんけど(特に序盤は)リソースはとりあえず取っといたほうが良さそう。
と思って、リソーストークンの隣の海マスを選んで置いてみる。



坂口さんの2手目、早くもリソース1個獲得。



それなら、こちらは手広く構えたほうが良いかな。
リソーストークンの隣のマスに置いたチップがあれば、今慌てて取る必要はないかもしれない。



3手目、リソーストークンの隣の海マスに置きつつ、左側の島を将来的に連結することも視野に入れる感じでどうだろか。



そろそろ戦いが勃発!



そう来られたら、取らないわけにはいかない。島の連結的にも重要なポジションになりそうだし。


こしばさん「まあ、取りますよね」

中央の島への進路が断たれたテッペイさん(黄色)は角の島に上陸。



ポツポツと村が出来始める。んー、置く場所が確保できるうちに置いといたほうが良いのかなー・・
ストーンサークルの上に置くと、後半ラウンドに残せないし・・



連結だけを目指すなら真上に伸びたほうが良さそうだけど、ここは島のマジョリティも意識しつつ島の中央方向へ。
ついでにリソースも取りやすそうな位置に最初の村を置いてみる。



坂口さん(青)は、割と固めて置いてる感じ。テッペイさんは逆にボード全体に置いてる。


そろそろ、右側にも置いていかないとまずいかな。すぐに置ける場所がなくなりそうな気がする。

よーし、この辺割り込んでみるか。



で、お互い1個ずつ取ると。



うーん、右下の島にも少し手を伸ばしておきたいけど、右上の島、テッペイさん(黄色)に頭を押さえられると上陸が厳しくなりそうな気がする。



ちょっと迷ったけど、右上の島上陸を選択。2個目の村。



残るは右下と左下だけど、左下の島の方が得点が大きいし侵入する余地もありそうなのでこっちに置いてみようかな。


みんな真剣な表情で静か^^;


リソース取りたいけど、島のマジョリティと連結の2つの要素を重視して、敢えて上に伸びてみる。



当然、リソーストークンは取られますけどね。



右上でもテッペイさんと争いになり、上の島に行くか下の島に行くか選択。
やはりここは連結を意識して(得点も高いし)下の島に行くことにする。



結局どっちも上陸できた。



左下の島だけはもうちょっと厳しい感じだけど。


坂口さん(青)は左側、こしばさん(オレンジ)は左上の進出が厳しそうな中、テッペイさんは8個の島に満遍なく置けてる。
リソースは大体所有者が決まった感じなので、ここで改めてマジョリティを取れそうな島を探してみる。

この10点の島はいけるかもしれない。と思い、置いてみる。



坂口さん(青)もこちらの動きを見て置いてきて、競合いになる。


残っている島のスペース的に、これはちょっと厳しい・・・・


全リソースが取られて前半終了。



1位:テッペイさん(109点)、2位:坂口さん(78点)、3位:たっくん(60点)、4位:こしばさん(52点)

テッペイさんが全ての得点源で高得点を叩き出してダントツ。
なんかこの時点で勝負あった感が・・・

最後、坂口さんと10点の島2つで競ってしまいしかも両方とも競り負けたので、置いたチップが全く得点にならなかったのが痛かった。

そして、リソースと彫像だけで59点もの点数を得たテッペイさんのうまさが際立つ。



後半戦、ここからは村コマを拠点にして伸ばしていくのだけど。




村コマがあるので、海に置く必要性が低くなり島ごとに分かれて発展していく。



リソース獲得競争が一段落したところでようやく海洋進出が始まる。



島の連結は3つまでは割と楽にできる。4つ以上は無理して狙わなくても良いかな。
前半は連結にちょっとこだわり過ぎた気がする。



坂口さん(青)は村コマの配置が偏ってる分、島の連結が大きな得点源になりそうな雰囲気。



村コマの配置で、他のプレイヤーと離して置いているテッペイさん(黄色)はリソース獲得競争で後半もかなり優位。



やばいなー、今回も島のマジョリティ争いで勝てそうな見込みがあるのは右下の8点と左の6点くらいか。



なんとか真ん中の10点もトップタイに持ち込めた。



結果
1位:テッペイさん(109+64=173点)、2位:坂口さん(78+76=154点)、3位:たっくん(60+81=141点)、4位:こしばさん(52+38=90点)

後半追い上げたけど、前半戦の差が大き過ぎた。

テッペイさんの勝ち



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

意外なほど後半戦はスピーディに展開しますね。
前半戦は約1時間かかったのに対して後半戦は30分くらいだった。

考えてみれば、前半戦はどこの海にでもいきなり置けるので選択肢が多いのに対して後半戦は村コマから繋げていくので必然的にやれることが少なくなる。
ただ、前半戦をやったことで慣れたっていうのもあるかな。

2回目、3回目ならトータルで60分くらいに収まるのかもしれない。

手番では、チップかコマを手元から1つ置くだけ。置くときに思わず囲碁の碁石みたいにチップを人差し指と中指で挟んでしまうほどに超シンプル。
リソーストークンや彫像コマを取るのは、なんとなくアゲハマ(囲碁用語で取った相手の石のこと)を取っているような気がした^^;

でもその1個のチップやコマが2つ、できれば3つ以上の得点方法に絡むようにしたい。
どこかを重視すれば、必ず手薄になるところがある。
でもそれは他のプレイヤーも同じなので、今全体的にどのあたりが手薄になっているのかとかそういうのを考えるのが非常に面白い。

見ての通り運要素はほとんどなく、非公開情報無しのほぼアブストラクトゲー。

でも、初見のプレイヤーが何をしたら良いのか戸惑ってしまうようなことは多分ほとんどないと思う。
どうすればより効率的になるか?というのを考えるのは難しいけど、少なくともとっつきはそんなに悪くない。

砂漠を越えて に似てるけど、こっちの方が良く出来てるかな。
得点方法の把握と計算がちょっと面倒だけど、システム的に目立って気になる点はそれくらい。

前半と後半でほぼ同じことをやるんだけど、前半で置かれたコマが後半戦で残るというのと、得点方法の多彩さがアメンラー にも少し似てる気がする。
島ごとのマジョリティなんかは一種の競りっぽいところがあるし。


もし、このプレイ感そのままで得点方法がもっと把握しやすくシンプルにまとまっていたら文句なく傑作。
とはいえ、この完成度はAにしとかないとかな。

あ、あと、リソーストークンや彫像コマの形が凝ってて、それ自体は良いんだけど、袋からランダムに引くとき手触りで何のコマか分かってしまうのがちょっとイマイチ。
まあ、それでも前半ラウンドは全員条件が同じなので、付属の袋を使わずに適当に配置してもほぼ問題はなさそうなんだけど
後半ラウンドは村コマが置かれているので、ランダムであることをもう少し担保しやすくしてあげる必要があるかもしれない。

袋からコマを引く形式ならコマの手触りは同じにするとか、ストーンサークルに番号を振っておいて袋から引いたコマを置く順番を明確にしておくとか。
そこまで神経質になるようなほどのものでもないのかな?

これだけ良く出来てるとなると数年後にリメイクされてそうな気がするんだけど、もしそうなったらそのあたりのモヤモヤとかめんどくささも解消してくれてると嬉しいな。

2019/03/17


JohnnyBet



レビュー一覧へ


たっくんのボードゲーム日記