たっくんのボードゲーム日記

No.493
貴族のつとめ
Adel Verpflichtet

プレイ人数:2 - 5
プレイ時間:約60

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


ボード全景、プレイヤーは貴族になって自慢の骨董品や希少品のコレクションを展示(見せびらかし)します。


ボードの外周部は得点トラックになっています。

コマ、1人1個ずつ持ちます。



最初は全員ここからスタートします。



1つ以上のコマがダイニングテーブルのある部屋に入ったらゲーム終了します。


最終的にコマが一番進んでいるプレイヤーが勝利します。上記の場合なら赤のプレイヤー。

コマを進めるためには、優れた骨董品や絵画などをたくさん集めて展示(自慢)しなければなりません。


コレクションカードには、A〜Fまでのアルファベットとその品物が製作された年が書かれています。








これらのコレクションカードをより多くの枚数、展示できたプレイヤーがコマをより多く進めることができます。




展示するには最低3枚のコレクションカードが必要です。


この場合なら、3枚対3枚で同数です。
こういう場合は、より古いコレクションカードが含まれている方が価値が高くなります。



展示するためのコレクションカードのセットは、アルファベット順に途切れることなく続いてなければなりません。
※同じアルファベットが複数枚あってもOKです。


なので、このセットならOK


これは、B、B、C ここまでは良いのですが、Dが無いのでEはセットに入れることができません。



そういう感じで、展示したコレクションの価値で順位を決めます。


得点トラックのマスの脇には、数字が2つ書かれています。
トップのプレイヤーのコマの脇に書かれている数字が、そのラウンドで得られる得点(コマを進めることができるマス数)になります。


上記の場合なら、一番価値の高いコレクションを展示したプレイヤーが4点。2位は2点もらえます。
3位以下は点数をもらえません。


これの繰り返しで、コマをどんどん進めていきます。



コレクションカードは最初4枚ずつ配ります。


他のプレイヤーよりも良いコレクションセットを作るためには当然これでは足りません。

そのためにはオークションハウスに行って、新しいコレクションカードを落札して入手しなければなりません。



さて、各プレイヤーはカードの背が1、2と書かれたカードセットをコレクションカードとは別に受け取ります。



1のカードは2枚で、これでオークションハウスに行って新しいコレクションを仕入れるかお城に行ってコレクションを展示(得点を得る)かを選びます。



選んだコマと同じ色のカードセットを受け取ります。



各ラウンドでは、まず全員1のカードのうちどちらかを秘密裏に選びます。



選んだら全員伏せて出します。



で、一斉にオープン。




オークションハウスを選んだプレイヤーだけで、今度は2のカードを同様に伏せて出して一斉オープンしますが
オークションハウスで使えるのは下記の2種類のカードだけです。



例えば、こんな結果だった場合は



まず、一番高い小切手カードを出したプレイヤーは、その小切手をボード上の金庫に置いて
オークションハウスに置かれている2つのコレクションカードの山の一番上のどちらか1枚を獲得できます。



泥棒カードを出したプレイヤーは、そのとき支払いに使われた小切手カードを盗ることができます。



しかし、泥棒カードを出したプレイヤーが他にもいた場合は泥棒は何ももらえません。 ※泥棒カードの数字は、オークションハウスでは特に意味を持ちません。


それと、そのときコレクションカードを落札したプレイヤーが1人も居なかった場合もやはり泥棒は何ももらえません。


一方、1のカードで、お城を選択したプレイヤーは、展示、泥棒、探偵の3種類の中から選択します。



展示を選択したプレイヤーは、前述の展示ルールに従ってコレクションカードの展示をして得点をつけます。



展示をして得点をつけ終わったら、次に泥棒が暗躍します。
泥棒を出したプレイヤーは、展示されているコレクションカードの中から1枚(複数のプレイヤーが展示している場合は1人につき1枚)盗ることができます。
※このとき、複数のプレイヤーが泥棒を出している場合、より数字の大きい泥棒を出したプレイヤーから優先的にコレクションカードを選ぶことができます



3番目に、探偵を出しているプレイヤーは、泥棒を出しているプレイヤーが居る場合は捕まえることができます。


探偵が1人でもいる場合は、そのときプレイされたすべての泥棒が捕まります。

探偵は1人以上の泥棒を捕まえることができると、そのときの順位がそのまま点数としてもらえます。
例) 5位のプレイヤーが探偵を選んで泥棒を捕まえると、5点もらえます

捕まった泥棒は、ボードの真ん中のブタ箱に入れられます。


次以降のラウンドで別の泥棒が捕まれば、服役中の泥棒は隣の部屋へ移動していきます。


5人プレイの場合は、5部屋目から押し出されたら釈放されてプレイヤーの手札に戻ります。

1度に2人以上の泥棒が同時に捕まった場合は、数字の小さい泥棒が先に入所させられます。
つまり、大きい数字の泥棒は少し服役期間が長くなります。


最後に、展示をしたプレイヤーは目の前に残ったコレクションカードをすべて手札に戻します。
つまり、泥棒に盗まれなければ全カードが手元に戻ってきます

■全体のおおまかな流れ

1. 全員、1のカード(オークションハウス、お城のどちらか)を選んで一斉にオープンにする
2. 1でオークションハウスを選んだプレイヤーのみ、泥棒か小切手を同様に1枚選んで一斉にオープンにする
 2.1. 一番高い小切手を出したプレイヤーがオークションハウスからコレクションカードを1枚獲得
 2.2. 泥棒を出したプレイヤーは、そのとき支払いに使われた小切手カードを獲得(ただし泥棒が複数の場合は何ももらえない)

3. 1でお城を選んだプレイヤーのみ、展示、泥棒、探偵のいずれかを選んで一斉にオープンにする
 3.1. 展示を選んだプレイヤーは手元のコレクションカードから任意の枚数を選択してコレクションを展示、得点を得る
 3.2. 泥棒を選んだプレイヤーは、展示をしたプレイヤー1人につき1枚、コレクションカードを盗む
 3.3. 探偵を選んだプレイヤーは、泥棒がプレイされていればそれを捕まえて牢屋に入れる そのとき探偵を選んだプレイヤーの順位がそのまま得点になる
 3.4. 展示をしたプレイヤーは展示したカードを手札に戻す

これの繰り返しで、ダイニングテーブルの赤いマスに1つ以上のコマが入ったらそのラウンドでゲーム終了。

最後に、全員手札のコレクションカードを使って最大枚数になるようにしてオープン(展示)して得点を得ます。
1位:8点 2位:4点

もっとも多くの点数(コマが進んだマス数)のプレイヤーが勝ちです。





Teuber, Klaus
プレイ記

5人プレイ。



初期手札は、、BBC、よっしゃコレクション公開できるぞ。



最初だし、揃ってる人は同じように考えてとりあえずコレクション公開してくるかなと思って





泥棒に失敗。


やられた・・・


次、やった!お城選んだのは俺だけだ!




もちろん悠々とコレクションを公開する。




今度はイズナさんが同じ状況になった。


イズナさんがトップに立つ

Dが欲しいなぁ



全員オークションハウスw


まあ、Dじゃないしここは無理しなくてもいいか


出た!






だいぶ揃ってきた。盗まれた時のことを考えてCももう1枚くらい欲しいところだけど。



点数的に負けてるので、ここは得点を優先してお城に行く。





この後、大量の泥棒軍団が現れて・・・


タケイさんと俺は優勝争いから離脱


イズナさんの勝利でした!




評価・・・

※評価の基準についてはこちら

昔のゲームなんだけど、大賞作だけあって面白さに安定感がありますね。
よく言われている通り、確かにこれは多分5人プレイじゃないとダメな感じですが。

ゲーム内の流れの中で複数グループに分かれる形式になってる作品と言うと他にサンマルコの4人プレイなんかがあるけど
あれは3人プレイの方が良さそうな感じなので、分かれることで成功している例というとこの貴族のつとめ以外にはあまり無いんじゃ無いかと思う。

5人がその都度、組み合わせを変えて2グループを形成するというのは対戦相手が常に入れ替わるような感覚があって新鮮味がある。
できるなら、1人グループになるように狙うのだけれど、まあなかなかそう上手くはいきませんw
みんな考えることは同じなので多数グループに入ってしまうことが多いです。

バッティングゲームなんだけど、ハゲタカの餌食みたいな盛り上がり方にはなりにくいかも。
意外と静かで地味に進行する感じなのかなって思う。funnyと言うよりはinterestというイメージ。

オークションハウス組とお城組、もちろんメインは後者。
そして、お城では展示か泥棒か探偵の3択で、いろいろ要素が付加されたジャンケンみたいな感覚。

どのくらいの塩梅か、加減を探る感じのハゲタカの餌食とはその辺が微妙にちょっと違うかな。

もちろん、現在の得点状況とかトップ取った時にもらえる点数がどうなのかとか
最下位なら探偵が美味しいから、あの人は探偵出してくる可能性が高いかもとか
コレクションを展示するにしてもCとかDとかを泥棒に中抜きされてしまうと痛すぎるとか

ジャンケンの手を考えるいろいろな要素があるので推理を面白くしてると思う。


オリジナリティがあるゲームで完成度も高いので、昨今の新作と比べても遜色なく普通に楽しめるんだけど
入手難の今現在においては、あまり無理して入手してまでプレイする価値があるかどうかは少々疑問なところもある。

このゲームが発表された当時だったら間違いなく買いだったんだと思うけど。。
普通に買えるならもちろん今でも十分良いゲームですけどね、ただし5人なら、かな?・・・^^;

2015/10/18


JohnnyBet



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