たっくんのボードゲーム日記

No.507
コーンウォール
Cornwall

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約45

ルール難易度 ルール自体はそんなに難しくは無いけれど・・
日本語化 不要





地形が描かれたタイルを引いて配置し、その上に自分の駒を置くことで自分の土地を確保していくゲームです。


コンポーネントやルールを読んでいると、カルカソンヌにちょっと似ている気がしてきます。


とりあえずこれがスタートタイル。ゲームはここから始まります。



自分の番が来たら、山から1枚タイルを引いて



スタートタイルや、すでに置かれている他のタイルにくっつけるように配置していきます。



配置したら任意で自分の駒を置けます。


駒を置けるのは今自分が配置したタイルだけで、1ヘクス(マス)に置ける駒は1つだけです。


教会の描かれているマスに駒を置くと即座に3点もらえます。



得点は専用の得点ボードで記録します。




さて、他の(メインの)得点方法の前にタイルの配置ルールから。

タイルを配置するときは、すでに置かれているタイルに描かれている地形と同じ地形が少なくとも1つ以上隣接するように置かなければならない。



もう1つ、タイルを置くときは2辺以上で接しなければならない



これは2辺で接しつつ、沼地同士を隣接させているのでOK。



コテージが描かれているヘクスを隣接させると、その地形は「閉じた」ことになり得点計算されます。


上記の例だと山岳ヘクス3つ分のエリアが閉じたことになります。


閉じた地形のエリアをさらに拡張させることはできません。



コテージがなくても、周りを全て別の地形で囲まれた場合も閉じたことになります。


基本的に、閉じた時に含まれる地形ヘクスの数が得点になります。
上の場合なら、5枚のエリアなので基本は5点です。(旗が含まれているので実際には10点になります)
そのエリアに駒を置いているプレイヤーがもらえます。


旗が描かれているヘクスが含まれていると得点がアップしたり2位のプレイヤーにも得点が入ったりします。



旗が含まれている場合は、山岳、草原、森は1枚につき2点、村の場合は1枚につき3点になります。
さらに、2位のプレイヤーも1枚につき1点もらえるようになります。


沼地は常に1枚2点ですが、沼地だけは閉じることがなく、ゲームの最後にまとめて計算します。
※つまり、沼地に置いた駒はゲーム終了までそこに置かれたままになります。



駒は3種類あって、それぞれ影響力が違います。



得点計算が発生した時、そのエリアに複数のプレイヤーの駒がある場合はこれで順位を決めます。


駒の影響力が最も大きい1位のプレイヤーだけが得点を得ますが、前述したように旗が含まれている場合などは2位のプレイヤーも得点がもらえます。


というわけで、タイルを配置したら



他のプレイヤーの駒が置かれているエリアを乗っ取りにかかったりしますが、すでに駒が置かれているエリアに対して置く場合はすでに置かれている駒1つにつき1コインが必要です。※コインは銀行に払います。


上記の場合だと、山岳エリアを拡張するようにタイルを置き、その山岳エリアに自分のコマを置こうとしますが
そこにはすでに緑の駒が1つ居るので1コインを払う必要があります。

手番で置いたタイルに対してなら、2つ以上の駒を一度に置くこともできますが2個目を置くには1コインが必要です。


3個(置いたタイルの全てのヘクスに対して)なら2コインが必要です。
※1個目は無料です。


緑のプレイヤーは、巻き返しを図りますが・・




今度は先客の駒が2つあるので2コイン払う必要があります。(自分の色の駒も追加費用の対象に含まれます)



コテージが配置され、得点計算が終わったら



そのエリアの駒は、持ち主の手元ではなく酒場に全て移動します。



1コイン払うことで、酒場に置かれている自分の駒を全て回収できます。



得点計算が終わったエリアには、そのことを分かりやすくするために、コテージ駒を置きます。



ということで、駒を配置したり回収したりするには何かとお金がかかります。

一方、コインの稼ぎ方は・・

タイルを配置するときに、2種類の地形を拡張すること。
これをやると1コインもらえます。


ちなみに、一度に3種類の地形を拡張した場合は2コインもらえます。


全てのタイルが配置されたらゲーム終了でもちろん得点が一番多いプレイヤーの勝ち。










Johannes Schmidauer-König
プレイ記

4人プレイ

手番はフォルテさん(赤)から


2地形拡張で1金

フォルテさん「もう1個置いた方がいいのかなぁ?」


たっくん「村は旗が付けば1枚3点になるので早めに抑えておいた方がいいかもですね」


あ、背が高いやつだ

草原が広がってきたので乗っ取りに来る、青のたっくん(中)



よーし、村のタイル引いた。一番でかいやつで乗っ取りにいく。











みんな教会で3点ずつ獲得していく。

うーーん、協会のタイル引けないんだよな。

教会じゃないけどコテージのタイル引いた。


カルカソンヌならその場で完成する、「リップ都市」みたいなのがあればミープルを置いて得点して、すぐ手元に戻ってくるってのがやりやすいんだけど・・
このゲームでは得点してもタダで駒が帰ってこないのでちょっと考えてしまう。


でも、まあ余分なコマを遊ばせておくよりは1点もらっとくか。


どうせそのうち帰還のタイミングはくるだろうし。





フォルテさん「閉じたところにはコテージのコマ置くんですよね?」


「あ、そうですね。すみません忘れてました」


「沼はカルカソンヌでいうところの草原みたいなもんです」
「点数はちょっと高めですけど、一度置いてしまうとゲーム終了まで帰ってきません」



ツエツキさん「なるほど、じゃあこうしましょうかw」


笑)でも分りやすいw




んー、もうちょっとコマを送り込みたいなぁ。



後から乗っ取られてもヤダから、村を閉じちゃうか。


なんせ旗付きの村は1枚3点で得点が大きい。


6×3=18点で一気にトップに躍り出る。


いいなあ、このところうまいこと2エリア拡張で1金もらうってのがなかなかできてない・

しかも旗付きの村エリアか・・・



たっくん(中)も2マスだけど旗付きの村エリアがリップ都市のごとく完成。


あれであっという間に6点だもんなぁ。








あの大きな草原も完成、9点か。



ひと仕事終えた人々で賑わう酒場。






旗付き引けると強いけど、乗っ取るにはコインが必要なんだよな。



よっしゃいいタイル引いた!


1コインゲットしつつ、旗付きエリアを一気に2つも確保。

まあ、狙われるんだけど。。



最終形




最後はいいところまで追い上げられたけど、フォルテさんの勝ち。




評価・・・

※評価の基準についてはこちら

まだ慣れてなかったっていうのもあるんだろうけど、タイルを置くのがすごく悩む。
フィヨルドと似たような難しさを感じた。

でも、プレイ感としてはルールからも感じられる通りフィヨルドよりはカルカソンヌに近い。
と言うより、カルカソンヌをアレンジ、改良してみた作品という方が良いのかな。

コインを獲得するルールによって、なるべく大きな地形ができやすいようにする意図が読み取れるし
コマ(ミープル)の配置や回収にコストがかかることによって悩ましいポイントが増えてると思う。

コマの強さも3段階あって一番大きいコマを送り込めば、コストがかかるけど直接的な乗っ取りが可能。
カルカソンヌみたいに間接的な乗っ取り(後の手番で2つの同じエリアをくっつける)ならコストを抑えることもできる。
ただし、後者に関しては有効な戦略として機能しているのかどうかまだ何とも言えない。
まあ、コインがない、払いたくない場合はそうやって乗っ取るしかないんだけど。

1回のプレイでは、そういうちょっと深いところがまだ見えてこない感じがある。


とりあえずルールは良く練られてると思うし、大筋うまく機能してるとも思うし、そこそこの面白さも備えてる。 同時に結構難しい部類のゲームでもあると思う。ルール自体は比較的分かりやすいんだけど。 ところがプレイし終えてみて、取り敢えずのところだけどあまりリプレイ欲求がそんなに高く無い。 見えてないところがありそうなのに、そういうのを見極めてみたい感じじゃないというか。 でも、もしかしたらそういう部分も含めてこのゲームについてまだよくわかってないのかも。 それから、カルカソンヌ ディブルグで感じたことと少し似てる。 このタイプのタイル配置ゲームは、絵柄の違うタイルを隣同士に配置することに抵抗感があるのかもしれないなぁ。 2016/03/08
JohnnyBet



レビュー一覧へ


たっくんのボードゲーム日記