No.570
ヴォルフィーリオン
Volfyirion
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プレイ人数:2人
プレイ時間:約30分
プレイ時間:約30分
ルール難易度 多少とっつき悪いかもしれないけど、やってみると案外簡単。
日本語化 多少言語依存があるけど、日本語化しなくても遊べるレベルかな。
2人専用の対戦ゲームです。 守備力8、9、10の街を3つずつ持ち、相手の街を先に全部破壊したプレイヤーの勝ちです。 街を守る「部隊」カードを付けることで守備力を増強することができます。 街を攻撃するときは、剣のマークの数字(バトルポイント)が書かれたカードを使います。 バトルポイントの合計が街の守備力以上なら破壊することができます。 街カードには部隊カードの他に「建物」カードを付けることもできます。 この建物カードなら、バトルポイント3を常に使うことができます。 部隊カードと建物カードは1つの街に対して1枚ずつ置くことができます。 ※2枚目の部隊や建物を置く場合は、それまで置かれていたカードを捨てなければなりません。 街が破壊された場合、その街に付いていた部隊カードや建物カードはゲームから取り除かれてしまいます。 カードの種類は左上に描かれたアイコンで区別されます。 部隊カードと建物カードは街カードに付けて出すことで毎回効果を得られます(永続効果)が、コマンドカードはプレイすると捨て札になります。 コマンドカードは捨て札になってしまう分、得られる効果が大きかったりしますが。 部隊カード、建物カード、コマンドカードは全部混ぜて山札にして、5枚オープンにします。 これらのカードは右上に書かれたコスト(コマンドポイント)を払うことで購入できます。 このゲームは基本的に ドミニオン と同じようなデッキ構築形式のゲームです。 プレイヤーはゲームの最初に下記の10枚を受け取って良くシャッフルして、自分専用の山札を作ります。 バトルポイント3のカードが1枚、知識ポイント3のカードが1枚、それ以外の8枚はコマンドポイント1だけ書かれています。 ※知識ポイントの使い方については後述します。 手番の最初に自分の山札から5枚引いて手札とします。 例えば、プレイしたカードのコマンドポイントの合計が3なら、、 この辺のカードを買えます。 買ったカードは、 ドミニオン と同じように自分専用の捨て札置き場に置きます。 カードの種類にもう1つ、「ワンダーカード」というのがあります。 ワンダーカードの購入コストはコマンドポイントではなく、剣のマーク(バトルポイント)です。 ワンダーカードは購入時に、手札、プレイ済みのカード、捨て札の中から1枚選んでゲームから除外できます。(デッキの圧縮) ワンダーカードは1度プレイするとその後、部隊カードや建物カードと同じように永続的に効果を得られます。 しかし、知識ポイントを使うと相手のワンダーカードを封印することができます(ワンダーカードを利用不可にする)。 封印されたワンダーカードは、カードに書かれた知識ポイントを払うと復活させることができます。 ワンダーカードだけのデッキを作って、購入用に2枚オープンにします。 ※「ヴォルフィーリオンの巣」という特殊なカードの上に置きます。 ヴォルフィーリオンの巣には、アクションが2つ書かれています。 知識ポイントを8払うと「ヴォルフィーリオンを移動する」ことができます。 移動先は相手の街カードの上。相手プレイヤーは次の手番でヴォルフィーリオンを巣に戻すことができなければその街は破壊されてしまいます。 巣に戻すにも知識ポイント8が必要です。 知識ポイントが16払えれば、巣に戻して、さらに相手プレイヤーの街に移動させることもできます。 バトルポイントを16払うと、ヴォルフィーリオンを倒すことができます。 この場合、オープンになっていたワンダーカード2枚を両方獲得した上に、ヴォルフィーリオンの巣を自分の4つ目の街カードとすることができます。(バトルポイント4付き) ヴォルフィーリオンが倒されると、以降ワンダーカードの購入ができなくなります。 ■ゲームの流れ 手番が来たら以下のアクションを行います。 1. 自分のデッキから5枚引く 2. 手札を任意の枚数プレイする 3. プレイしたコマンドカード、残った手札などを捨て札にする 2. で出来ること ・手札をプレイして、コマンドポイントやバトルポイントを使ってカードを購入する。 →買ったカードは捨て札にする →オープンカードの補充は手番終了時に行う →部隊カードや建物カードは街1つにつき1枚ずつまで、捨て札にせず(永続効果カードとして)残すことができる →ワンダーカードは無条件で(永続効果カードとして)残すことができる ・街に配置済みのカードを他の街カードに移動させる。 →部隊カードに書かれたコストを払う必要がある ・バトルポイントを使って相手の街を破壊する ・知識ポイントを払って、相手のワンダーカードを封印あるいは、封印されている自分のワンダーカードを復活する ・知識ポイント2を払って、5枚オープンになっているカード(部隊カード、建物カード、コマンドカード)の1枚を山札と入れ替える。 →入れ替えたカードは山の一番下に戻す ・ヴォルフィーリオンを移動(知識ポイント8)あるいは倒す(バトルポイント16) ・セカンダリーアビリティを使う(後述) #.セカンダリーアビリティ# セカンダリーアビリティはカードの一番下に書かれています。 カードに×マークが付いているのは、そのカードをゲームから除外するという意味。 例えば、一番左のワンダーカードはゲームから除外すると、コマンドポイント2をもらえます。 追加で山からカードを引いたり、ヴォルフィーリオンを移動したり出来るカードもあります。 下のカードのセカンダリーアビリティを使うには、このカードをプレイする前に「緑」と「赤」のカードが場に出ていることが必要です。 例えば、こんな感じでカードをプレイしていたとして このカードをプレイする前に「緑」と「赤」のカードが出ているので、バトルポイント2と知識ポイント2を得られます。
評価・・・
※評価の基準についてはこちら
Tabula Gamesさんから、ライトなゲームを制作したので紹介してもらえないか?との依頼を頂き、ルールを見てみると良さそうな内容だったのでレビューさせて頂くことにしました。 正直、ライトユーザー向けと言うのはちょっと厳しいような気がする。 コマンドポイント、バトルポイント、ナレッジポイント・・メインアビリティにセカンダリアビリティ、、、 特殊効果があるカードもあるし、少なくとも簡単なルールでは無い。 でも難しいゲームかと言うと、そうでもなくて ドミニオン より遊びやすいかな?くらいの感じ。 特殊効果があるカードがあるけど種類は少なく、内容も「カードを追加で2枚引く」とか ドミニオン を遊んだことがあれば何の違和感もなく遊べる内容。JohnnyBet ツイート
誰でも気軽に遊べるゲームでは無いんだけど、これは良く出来てると思う。非常に面白い。 基本的にコマンドポイントは、新しいカードを買うためのお金。 バトルポイントは相手の街を攻撃するためのものでありつつ、ワンダーカードを買うためのお金という側面もある。 そしてナレッジポイントは相手のワンダーカードを無効化あるいは、自分のワンダーカードを復活させる手段。 さらに、8ポイント払えればヴォルフィーリオンに攻撃させることもできる。 序盤はあまり役に立たないナレッジポイントが中盤以降、勝敗のカギを握る要素に変化する。 でも、8ポイントのナレッジポイントでヴォルフィーリオンで攻撃を仕掛けても、相手も同様にナレッジポイントが豊富であれば回避されてしまうかもしれない。 それを考えると、街の守備力を上回るバトルポイントでの攻撃なら防御不能。 しかし、そういう高いバトルポイントを生み出すワンダーカードは封じられやすく、復活させるにはやっぱりナレッジポイントが必要。 で、そのためには結局たくさんのコマンドポイントを払って、良いカードを購入する必要がある。 となると、大きなコマンドポイントを使用できるコマンドカードを買わなきゃいけない。 この3つの要素をどのようにデッキ構築の中で伸ばしていくかを考えるのがとても面白い。 特にナレッジポイントの振り分け方が悩ましい。封じられている自分のワンダーカードを復活させるのか、相手のワンダーカードを封じる方を優先するのか・ どのカードを復活、封印するのか・・ この「数字の配分を考える」というのが ドミニオン には無かった面白さなのかもしれない。 それ以外にも、特定の色のカードが揃ったときや、カードをゲームから除外することで使えるセカンダリアビリティの存在がゲームをさらに悩ましくさせている。 効率良くセカンダリアビリティを発動できるように考えたデッキ構築や、1回限りの効果をどのタイミングで使うか等々、取り得る選択肢がとても多い。 プレイ時間は1回目は50分くらいかかったけど、2回目は30分くらいだった。 慣れれば20分前後程度かも。 このプレイ時間の短さもあってか、繰り返し遊びたくなる魅力があるゲーム。 ワンダーカードの購入コストはもう少し高くても良いのかも、とか、3種類の要素をどう育てていくか考えるのが面白いので もう少し万能に使えるカードを減らした方が良いのかも、とか数値調整次第でもっと面白く出来そうな感じがあるけど、でも現時点でも十分面白い。 BかAか、ここでも悩ましかったんだけど、これは、、Aで良いかな・・・ 下記でキックスターター中とのことなので、興味があればどうぞー https://tabula.games/kickstarter/volfyirion/takkun 2018/10/19