たっくんのボードゲーム日記

No.157
ババンク
Vabanque

プレイ人数:3 - 6
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要




カジノを舞台にお金を稼ぐゲームです。最も稼いだ人の勝ち。

こういうカジノのテーブルがデザインされたタイルを、、




円形に並べます。3人プレイの場合はテーブルは7個



ちなみに4人のときは9個、5人のときは10個、6人の場合は12個使います。


数字チップ、これもプレイ人数によって使う枚数が違っていて



50 ・・・ 人数と同じ
20 ・・・ 人数×2
10 ・・・ 人数×3
5  ・・・ 人数×4

つまり3人プレイなら、50が3枚、20が6枚、10が9枚、5が12枚となる。


数字ごとに分けてテーブルの真ん中に積んでおきます。




さて各プレイヤーは、色を1つ選んでコマ1つと
その色のカードを4枚受け取ります。



カードのことはちょっと保留。後で説明します。


で、最初に順番にコマをテーブルタイルの上に置いていきます。



※写真にちょっと間違いがあって、コマの初期配置はテーブル1つおきに置いていきます。


これで準備完了


順番にテーブルにチップを1枚ずつ置いていきます。



1ラウンド目は5、2ラウンド目は10、3ラウンド目は20
4ラウンド目は50のチップを全員で置いていく

※ちなみにゲームは4ラウンドで終了


ま、1ラウンド目はこんな感じになる。




基本的に、自分のコマがいるテーブルのチップの数字の合計がもらえる金額になる。



なのでこの場合、青のプレイヤーは15金もらえることになる。


さて、これだけでは面白くもなんともないので
さっき保留にしたカード4枚。



一番右のカードはプレイヤーの色を示すためだけのカードで
自分の前に置いておきます。


残りの3枚が、このゲームの花形とも言える部分。


簡単に言うと

倍増    ・・・ もらえる金額を増やす
ブラフ   ・・・ 何の効果も無い
イカサマ師 ・・・ 他のプレイヤーから横取りする


チップを置いた後、この3枚のカードを1枚ずつテーブルの脇に置いていきます




他のプレイヤーも置いていったところ。



全員カードを3枚置いたら、全部オープンにします。


たとえば、このテーブル。



基本的には赤のコマが置かれているので
チップ5×3=15金、赤のプレイヤーがもらえる、、はずなのだが

青の倍増カードがあるので、まず15金が倍の30金になる。
※倍増カードが2枚おかれていた場合は3倍、3枚なら4倍になる。

そして黄色のイカサマ師がいるので、赤の人がもらえるはずの
30金はすべて黄色のプレイヤーに横取りされてしまう。


このテーブルも同じように15金で、倍増カードが1枚あるので30金。



イカサマ師がいるので、黄色も青もコマを置いていることによる収入は無い
赤のイカサマ師は、黄色と青がそれぞれもらうはずの30金を横取りします。
つまり30金×2=60金の収入。

青のイカサマ師は黄色がもらうはずの30金のみを横取りします。


コマが置かれていないテーブルからは全く収入を得られません。


で、2ラウンド目に入ります。


2ラウンド目は10のチップを置いていく。



このとき、現時点での持ち金の多い順でプレイします。
※ルールブックには席替えが勧められている


4ラウンド終了時、もっとも持ち金の多い人の勝ち。


カードに描かれているキャラクター



けっこう個性豊か。





Faidutti, Bruno
Colovini, Leo
プレイ記



フォルテさん、メゾフォルテさん、たっくん(小)と4人プレイ



第1ラウンドは掛け金も少ないし、様子見。

適当にチップを置いていく。


さて、カードを置くフェイズ。



俺は緑。とりあえず最初はブラフ役を置く。


イカサマ師はみんなの動向を見てから置くところを決めたいところなので残しておく。




チップが多く置かれたところにはカードも多く置かれる。



俺は倍増カードを置いている。
たぶん、他の人のカードはたぶん十中八九イカサマ師だと思うけど
ここは敢えてワナに飛び込むことにする。

次以降のラウンドで有利な手番になるのと
そういう「傾向」を印象付けておくことは、あとあと使えるはず
という作戦。


2ラウンド目、1ラウンド目と同じ感じで均等にチップが置かれる。




結果、全員自分の倍増役を置いたところにコマを移動させてしまい
仲良く小銭を稼ぐことになる。



もうちょっと勝負しないとダメだったかなぁ?


3ラウンド目、満を持してイカサマ師を送り込む。




みごとにハマった!(笑



倍増×2で3倍の上にコマも2つ。

合計270だ、ヤッホー!


第4ラウンド、ここでトップ目の俺には1つのちょっとした作戦があった。

それは、自分のイカサマ師を置いたところに飛び込む、というもの。



つまり、俺の置いたカードを「倍増」と勘違いさせてしまおうというわけ。


しかし、これは空振り。



逆に黄色(フォルテさん)のイカサマ師を喰らってしまう・・


と、ふと横を見ると



なんとメゾフォルテさん(赤)が俺と同じ作戦だった。。
たっくん(小)が見事にはまっていた(笑

ま、3ラウンド目のアレが効いて、トータルは俺の勝ち。

俺「もう1回やってみる?」

たっくん(小)「いや、もういい(笑」

なんか、苦手意識を持たせちゃったみたいだ^^;


プレイ記2

MAXの6人プレイ



たっくん「まあ、最初の方のラウンドは練習ラウンドみたいなもんなんでw」



そこそこ固まってチップが置かれていく




で、当然たくさんチップが置かれたところにカードも置かれていくと


白のOさんは、あのテーブルまで行けるから倍増あたり置いたかな?

黄色のぐっさんも同じテーブルにカード置いてきた


まあ、自分のコマは行けないからイカサマかブラフだろう。

緑の俺の狙いは4つ先のテーブル


目の前のテーブルはチップが多すぎてイカサマ師の格好の餌食になってしまう確率が高い

コマはみんなこんな感じの移動結果




いかにもイカサマ師の仕事場くさかったテーブルは


なんと全部ブラフ(笑

イズナさん「全員20ずつですねw」

俺のテーブルは、イカサマ師は不発に終わっちゃったけどとりあえず倍増が効いて20ゲットに成功







なんかおいしいエリアが形成されつつあるな




第2ラウンドのチップ配置は結局こうなった




ま、そうなるわなw




コマの移動先になやむぐっさんの図


ぐっさん「あの緑はブラフかイカサマ師っぽいんですよねぇ」

(そうっすね、、あれはブラフです。移動先を簡単に絞らせないために置きました)

俺は2つ先の、今赤のKGさんがいるテーブルにもう1回イカサマ師と倍増を送り込んでる状況

コマの移動終了


俺「じゃあ、答え合わせです」


俺の罠にかかったKGさんの図w


KGさん「あー、マジかーー」


第3ラウンド、このテーブルには大量のチップとともにカードもたくさん置かれるんですよ


もうこうなると誰もこのテーブルには来てくれないと読んで


イカサマ師は、さらっとこっちのテーブルに配置


赤のKGさんが2枚置いてるのが気になるけど、イカサマ師は大量のチップが置かれてるさっきのテーブルに置いたと読んだ


結果を見てみると、やはりイカサマ師の嵐だった


予想通り誰もこのテーブルには入ろうとしなかったけど

ということは、KGさんはまたしても詐欺師たっくんに報酬をピンハネされてしまうことに・・^^;


イカサマで獲得した黒い現金^^;


KGさんは未だにスカンピン状態


最終ラウンド


いい感じで目の前にチップがたくさんあるぞ


ま、当然こうなるわけだが




みんな「あれ?KGさん、ここは勝負にいかないとw」


KGさん「せめて帰りの電車賃くらいくれよ〜」

たしかに、あのへんは十中八九イカサマ師だらけだと思うけど、弱気過ぎないっすか〜?


しかも安全じゃなかったりしてw


KGさん「えーーーー、帰りの電車賃・・・」

自分でせっせと倍増して、結局スリにかすめ取られていった


俺のテーブルに留まってれば、電車賃もらえたのにw


まあ2回もイカサマの被害に遭ってれば、それはやりづらいと思うけどねw


第3、第4ラウンドで鬼の追い込みを見せたOさんの勝利

俺は、680



ぐっさん「私、690です」

うわ、微差の3着かーー・・・

でもKGさんは見事にゼロ

勝ったOさんも第2ラウンド終了時はほとんどゼロだったんだけどな



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

かなりシステムとしては荒削りな感じ。
ロストシティなんかで感じた、良い意味での未完成さがあるような気がする。

表現が難しいんだけど、プレイヤーが自分からゲームを積極的に楽しもうという
姿勢が全員に無いと、ゲームとして破綻しかねない危うさを持っている。

それは「勝負に出ないと面白くない」ということ。
つまり、安全にプレイしようと思えば、他のプレイヤーのカードが
置かれていないテーブルばかりを回っていれば
イカサマ師に遭遇することもなくなる。

しかし、当然それでは面白くない。
そのへん、もうちょっとシステムで面白さを保証して欲しかったなと思う。
そういう意味ではドイツゲームの性格と必ずしも一致してないような。。

最初の1、2ラウンドあたりは消化試合なような感じもあるし
面白いんだけどシステムデザインとしての洗練さは感じない。

でも変にこねくり回してないところが逆に良いんだよな。
この意外性のかけらも無いドストレートな球。
磨いてないダイヤの原石みたいな、そういうまっすぐなところが好きだ。

まちがいなく、じっくり遊ぶんじゃなくてノリで楽しむタイプのゲームだ。
カードのキャラクターとか、カジノテーブルとか絵が良くできてて
雰囲気はバッチリ。

特に箱に描かれているヤツなんか、うさんくささ満載だし(笑
そういうところも楽しめる。

ボードも無いし、コンポーネント全体を見渡すとちょっと寂しい感じもするけど。
でもまあ、この面白さならいいかなってところ。

多人数でワイワイやって欲しいゲーム。



■追記

分かってたことだけど、やっぱり人数多い方が楽しいですね!
もちろんメンツに左右されるところはあるんだけれど、かなりお手軽に盛り上げれます。
ラウンドが進むごとにインフレが進んでいく感じは、ギャンブルっていうテーマととても良くマッチしてる。

たしかにシステムとしては少々破綻気味なんだけど、このハチャメチャ感が良いんだろうな。

2013/06/05


JohnnyBet



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