たっくんのボードゲーム日記

No.575
トリックと怪人
Tricks and the Phantom

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約20

ルール難易度 特殊カードがあるけど難しい内容ではないと思う
日本語化 言語依存あり。※日本語と英語が併記されています


11枚の容疑者カード。この中から犯人を当てるゲームです。
カードには1〜10までの数字が書かれています。


11枚全部使われる訳ではなく、容疑者として残るのは4枚だけ。
その4枚の中で、一番大きい数字が犯人になります。



ただし、特殊能力があるカードがあるので、必ずしも大きい数字が犯人になるとは限りません。



1(怪人)は2枚あります。


数字は一番小さいですが、、、



11枚のカードをシャッフルして2枚ずつ配ります。
それと、赤、黄、青のコマも1つずつ持ちます。



手番では2枚のうち1枚を選んで伏せて置きます。
そのときカードの色と同じコマをカードの上に置きます。


例えば、青いカード(7、9、10)を置いた場合は、青いクルマのコマを置きます。


ただし、1(怪人)の場合は、任意のコマを置くことができます。


他のプレイヤーも時計回りの順番で同じように置いていきます。



全員がカードとコマを置いたら、犯人だと思うカードに虫めがねを置いていきます。




虫めがねを置くのは、最後にカードを置いたプライヤーから 反時計回り の順番で行います。


全員虫めがねを置いたら



カードをオープンにして答え合わせ!




まず、犯人カードを出したプレイヤーは1点もらいます。 ※6のカードが犯人の場合は2点

次に犯人カードに虫めがねを置いたプレイヤーは、プレイ人数 − 虫めがねの数 をそれぞれ点数としてもらいます。
※例えば4人プレイで、犯人カードに虫めがねを置いたプレイヤーが2人なら 4 - 2 = 2点ずつもらいます。
※6が犯人の場合は2倍

最後に怪人カードに虫めがねを置いてしまったプレイヤーは、怪人カードを出したプレイヤーに1点支払います。

これで1ラウンド終了。


第2ラウンドは、前のラウンドで犯人カードを出したプレイヤーがスタートプレイヤーになります。
カードの配り直しは行わず、手元に残った1枚を出します。

3ラウンドは、1ラウンドと同じように11枚のカードをシャッフルして2枚ずつ配ります。


これを繰り返して、10点に到達したプレイヤーの勝ち。





Takashi Saito

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

なんとなく手軽な推理ゲームやりたくなって 藪の中 なんかどうだろうかと考えていたところでこのゲームを紹介してもらって「なるほど、これは良く考えられてるな」と思った。
藪の中 は全員正解か全員不正解のどちらかになってしまうことが多かった印象が強かった。
「犯人は、まあ、そうだよねー」という感じ。

それに対して本作は犯人の投票先が割れやすい。「あれ?そうなの??」と。
当然、後者の方が面白いし、大抵そういう展開になるのでゲームとしての一種の安心感みたいなものがある。

「特殊効果」とか「テキスト」とかが多いのは基本的にあまり好きじゃないんだけど、この作品の場合はそれが面白さを支える骨格になってますね。
様々な特殊効果があるおかげで、1枚1枚のカードの影響度合いが大きくなり推理を面白くしている。

それと、赤、黄、青のトークンと怪人の存在がまた良く出来てる。

これによってカードの色がある程度推測できるのだけど、「怪人かもしれない」という疑念がある。
確定的過ぎず、でも手掛かりがほとんどないというわけでもなく、バランスが非常に秀逸。

明らかに4人プレイベストだけど、2人でやるのも案外良い感じ。
情報量が増えてより深い戦略が楽しめる。

非常に面白いんだけど、カード出して、虫めがね置いて、すぐ答え合わせだとちょっとあっさりし過ぎかなぁ。
この短さのゲームの繰り返しというのが少し辛い。

2,30分ゲームして、最後に犯人が分かる、とまではいかなくてももう少し手番を多くこなしてからクライマックスが来て欲しい気がする。
ベースがいかに良くできてても、ゲーム時間が短過ぎると展開のバリエーションが減って飽きやすいかもしれない。

ただ、そうすると全然違うゲームになっちゃうとは思いますが・・

2019/02/12


JohnnyBet



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