たっくんのボードゲーム日記

No.348
トランスアメリカ
Trans America

プレイ人数:2 - 6
プレイ時間:約30

ルール難易度 簡単!
日本語化 不要


ボード全景 タイトル通り舞台はアメリカです



都市がエリアごとに5色に色分けされて描かれています


そして見ての通り、都市間は線で結ばれています。

西海岸の都市は緑



チケライと同じような感じの目的地カードがあって、都市と同じように5色に分けられています




各色1枚ずつカードを引いて手札にします。




ラウンドの最初に自分の拠点となる場所を選んでコマを置きます


そして、手札の5つの都市と拠点をなるべく早く線路でつなぐことを目指します。


手番でやることは

線路を2本置く

これだけ 超シンプル

ただし、二重線になっているところ(河川と山)に線路を敷設する場合は1本しか置けない。


※平地に置く場合でも敢えて1本で手番を終えることも可、ただし1本は最低でも置かなければならない

山岳の二重線地帯




黒い線路コマは全員の共有物なので他のプレイヤーが置いた線路もうまく活用します。


ただし、線路を置くときは必ず自分の拠点とつながるように置かなければならない。


線路を置くときは共有線路を置いてももちろん良いのだが


各自3本ずつ専用線路を持っています。


これはその名の通り、その色のプレイヤーしか使えない線路


うまく使いたいところ


手札の目的地カードをすべて達成したら、そのことを宣言して1ラウンド終了。
それ以外のプレイヤーは未達成の都市までに必要な線路の本数を数えて合計します。


たとえば、この場合なら緑のプレイヤーはOMAHAまであと線路1本必要です。

この足りない線路の合計本数がマイナス点になります。


ボード上部にこういうチャートがあるのだが




線路が5本足りなかったとすると、マイナス5ポイントなので


こんな感じでマイナスポイントの分だけ機関車コマを左に動かします。


全員のマイナスポイントをチャートで記録したら全ての線路をストックに戻します。
(専用線は各プレイヤーの手元に戻されます)

目的地カードも全てシャッフルして配りなおします。

これでまた次のラウンドに入る、という感じ。


誰かの機関車コマがドボンしたらゲーム終了


もっともマイナスの少ないプレイヤーの勝ち

※第2ラウンド終了時に、もっとも得点の少ない(マイナスをたくさん喰らっている)プレイヤーの得点が
 4点以上ある場合はドボンラインが、そのプレイヤーの機関車の2マス先に移動します。






Delonge, Franz-Benno
プレイ記

このときは二重線のところに線路を2本置いていますが、これは間違いです・・

6人プレイ 俺は緑



俺の目的地


拠点をどこにするかな?

基本的には真ん中に置いた方がいいんだろうけど、結局ほかのみんなが路線を
どう延ばしてくるか次第だと思うので思ってるほど拠点の場所は重要じゃないかもな。

他の人の拠点は・・


う、下の方に偏ってるなぁ


エルフェンランドなんかと同じで、たぶん集団行動した方がトクなような気がするので。


このへんか?


いよいよ線路の敷設スタート


茶色のツエツキさんは西海岸目指してまっしぐら

ボストン、バッファローあたりは自分で開拓するしかなさそうなので
俺はとりあえず北東を目指すか? と思っていたのだが




なんか青とつながった




やはり中央部の誰もが路線を通したそうなところは人にお任せして


ミズーリ川に共有の橋を架けることにする。

専用線でも良かったかな? でもここはまだ様子見


シカゴに到着


でも良く考えたら、他のプレイヤーの目的地接続をアシストする理由なんかどこにも無かったな

ちょっと失敗


いよいよごちゃごちゃしてきた東海岸


専用線とか置かれてるけど、ほとんど意味ないな
繋げようと思えば簡単につながる。


とにかく一刻も早くボストンに繋げねば


ここはどう考えても誰もアシストしてくれないので


とかやってる間に大陸横断鉄道がもう完成間近


フェニックスまでは遠いなぁ・・


今さらながら専用線とか置いてみるんだけど、これはちょっと置き場所と置き時を間違えた感じ




よーし、メドフォードもつながったぞ


あとはフェニックスを残すのみ

しかし

「つながりましたー」

あー、あともうちょっとだったんだけどな

でもあの専用線はクソの役にも立たず


白のBさん「ぜんぜん繋げられなかった・・」


俺はマイナス3点で、3位のすべりだし




第2ラウンド


ロサンゼルス、ヘレナ、デンバー、ウィンストンにニューオーリンズか

東西南北に散ってて、かなり厳しいぞ・・・



青のYGさんの拠点コマの置き方からして、ロサンゼルスはつなぎやすいかな?


ここはヘレナとデンバーをさっさと攻略しにいくことにする



一応ロサンゼルスも多少意識して、このへんかな?




いや、やっぱりロサンゼルスも自分でつなげた方が早そうだな


大陸横断線を他の人にお任せした方が良さそう


ツエツキさん(茶色)「まあ、東海岸はみんなで仲良くやりましょうよw」


イズナさん「いや、それ専用線だし!」

イズナさん「ぜんぜん仲良くしてねぇし!!」


よしよし、ウィンストンとニューオーリンズは労せずしてつなげられそうだ





となれば、俺はデンバー、ヘレナとつないで、あとはロサンゼルス経由で・・


あの専用線を迂回できれば一気に西海岸まで到達できるぞ


ロサンゼルスまでつながったぞ!




そこから繋げるは・・もちろん専用線!!


「くそーーーー」

どこからともなく、悔しさに満ち溢れた声が漏れる

と、その次の瞬間

YGさん「私、つながりました!」

マジか!もう終わり?

最終形


結局、俺とYGさん以外は西海岸の都市(緑)に繋ぐことが出来ず
あちこちでドボンの嵐。


YGさんの勝利

たっくんは2位でした。



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

これ非常に面白いですね!

1号線で行こうあたりと似てるんだけれど、こっちの方がよりシンプルに美しいデザインになってると思う。

「いかに他人の引いた路線をうまく利用するか?」というのは同じなんだけど
各自3本ずつ持っている自分専用線がとても良く効いてる。
言うまでもなく、専用線をいつどこに置くかが大きなカギになる。

手番では線路を2本置くだけというシンプルさと素晴らしいテンポの良さ。
チケットトゥライドともちょっと違ってて、線路の置き方に失敗しても
次のラウンドは全部リセットした状態からスタートするので、大負けしてても気持ちの切り替えがしやすい。

三角形状に並んだ形のマップが、ちょっと幾何学的な印象で、あんまり起伏が無い単調なゲームなのかなぁと
思っていたのだが、これは大間違いだった。
山や川を超えるには線路が2本必要というのが、これまたうまく機能してる。
マップの特色としてはこれでもう十分。すごいなこれ。


懸念点としては、たぶん人数多くないと面白くなさそうなこと。
1号線で行こうチケットトゥライドは少人数プレイでもまあまあいけるんだけれど
本作は最低でも4人かな、インタラクション的に。できれば5~6人欲しい。
と思ってギークを見てみたらやっぱりそうなってた。

でも、プレイ人数さえクリアできれば、遊びやすさも面白さも抜群。
3~40分のプレイ時間の中にとても濃密なものがあると思う。

デロンシュの作品って、シャハトとはまたちょっと違う鋭さを持ってる気がする。

この人が今生きていたら、どんな作品を生み出してくれていたんだろうかと思わずにはいられない。。



■追記

A評価にしようと思っていたんだけど、さすがにちょっと甘いかなと思い直したのでBにします。
先日、1号線で行こうの新版で遊んだのだけれど、トランスアメリカをAにするとなると
1号線で行こうもAにしなければならないかなぁと思ったので。

2013/02/09


JohnnyBet



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