たっくんのボードゲーム日記

No.459
枯山水
Stone Garden

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約45

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


自分の箱庭(枯山水)を作るゲームです。


砂紋タイルと石をうまく配置して、風情溢れる庭園を作りましょう。

これはテーブルの真ん中に置く共用ボード。


5種類の石と、砂紋タイルの山が置かれます。

















共用ボードの真ん中に「徳ポイントチャート」が描かれています。


徳ポイントは0〜6ポイントまでで、貯めた徳を支払うと庭園に配置する石を得ることができます。


個人ボードの初期状態



手番では、まずタイル山から1枚引きます。



で、庭園に配置するのですが、最初はボードの左上か左下の隅から置き始めます。


それ以降は、既に配置済みのタイルに隣接するように置いていきます。

タイル配置を行った後、石を買ったりすることができますが


「座禅」アクションを選択すると徳を1ポイントもらえます。

引いたタイルを庭園に配置せず、1枚だけ一時保管することができるスペースがあります。


また、
引いたタイルを廃棄する徳ポイント−1
引いたタイルを誰かに譲渡する貰ってもらえた場合は徳ポイント+2
タイルを強奪する徳ポイント−2
タイルの強奪は他人の手番のときに行います。 石は砂の上にでも緑の苔の上にでも配置できますが、隣接するタイル両方に石を配置する場合は それらのタイル(両方とも)に苔が描かれている必要があります。 石の種類や配置方法、あるいは砂紋が綺麗に並べられているかとかで細かく得点計算して合計点がもっとも多いプレイヤーの勝ち
Yamada Kouta
プレイ記

左のカードは、このお題通りの庭園を造るとボーナス点がもらえるというもの。
このお題の場合は、左上と右上にそれぞれ立石(小)、真ん中の列の一番上に石(☆マークの場合はどの石でも可)を置くことができれば10点もらえる。






ふと隣を見てみる


















立石(大)が上段の横に2つ並んでるあれは「蓬莱山」というボーナスがもらえる。
















イズナさん「あ、それ三尊石ができますよ」
と教えてもらった^^;



立石(小)、立石(大)、立石(小) 確かに何か風流なものを感じますねw




評価・・・

※評価の基準についてはこちら

「これならもっと面白いゲームいくらでもあるよ」と思われた人も少なくないんじゃないかなと思う。
所謂ドイツゲームというのをたくさんやってる方々は、まず最初にそういう感想を持つんじゃないかな〜と。

実際、自分もそう思ったし、これを書いている今もそう思ってるし、それは1つの見方というか考えとして頭の中で完結してる。

で、そういう風に見てしまうと「なんだ、ただコンポーネントが豪華なだけじゃないか」と感じてしまうんだよね。

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でも、ここまでリアルなものを見せてくれた箱庭ゲーって他にあったっけ? とちょっと考えてみる。

ゲームの内容はとりあえず横に置いておいて、単純にあのコンポーネントや完成した庭って十分過ぎるくらい美しい。

まるで良く出来たジオラマを見ているかのごとく魅入ってしまうほどのものがあると思う。

自然とスマホを取り出して写真撮ってしまいたくなるほどに。


つまり、あらかじめ用意されたタイルと石を並べただけとは言え、その美しいジオラマを自分が作ったと感じられるところがこのゲームの大きな魅力なのかな?と思ったわけで。

しかも、テーマが渋過ぎてインパクト抜群で興味津々。


本物の綺麗なジオラマを作るとなると、費用も時間も労力もかかる、そんなのはとても手が出せない。
でも、このくらいなら誰でもできますよね。

けれど、だからといって単にタイルや石を並べるだけじゃ、今度は簡単過ぎて明らかに物足りない。

そこでルールでいろいろ縛ることで、程よいままならなさを演出できてて達成感を得られるんじゃないかなと思う。
タイルを譲渡したりするのは、一種の協力ゲーっぽくもあるし、他のプレイヤーと競争しているという感覚はほとんど無かった。

他のプレイヤーとタイルをうまくやりとりしたりする要素もあるので、そこまでソロプレイっぽくもない。

そういう環境の中で、ただひたすら綺麗な庭をつくってみたいと。


そういう風に考えていくと、パズルゲームとして捉えるならタイルはどこでも自由に配置できた方が面白いと思うけれど
こうして本物の枯山水を作る過程を重視するなら、端から始めなければならなくて、しかも隣接するタイルにしか置けないというのも良く分かる。
まあ、もちろん完全再現というわけにはいかないですけれども。

でもああして、連続でタイルを並べることで本物の砂紋を描いていく感覚をいくらかは感じられる気がします。

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それで、自分の作った枯山水をスマホで写真に撮れば、自然とSNSとかにアップしたくなるわけで
そういう感じで、このところの話題が形成されてきたんじゃないかなと思いました。

切れ味鋭いジレンマとかそういうのも良いんだけど、アナログゲームにはこういう楽しみ方というのもあるんだなと気付かされた感じがする。

とはいえ、オリジナリティ溢れる魅力があることは確かだと思うけど
今のところは「こういうのも良いかもな〜」くらいの印象かな。

他に比較できるものがあまり無いからそう感じてるだけかもだけど。

正直なところ、あまりにも斬新過ぎるものを見せられて面食らってます^^;


2015/02/26


JohnnyBet



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