No.605
ライン公国
Rheinländer
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プレイ人数:3 - 5人
プレイ時間:約60分
プレイ時間:約60分
ルール難易度 ちょっとクセがあるかな、難しいというほどではないけど
日本語化 不要
ボード全景、ライン川に沿って領地を拡大していくゲームです。 ライン川は1〜54の区画に分けられています。 各プレイヤーは5枚ずつカードを手札として持ちます。こちらもライン川の区画と同じく1〜54まで1枚ずつあります。 丸いコマは騎士。3人プレイでは25個ずつ持ちます。 グレーの四角いのは「砦」です。※後述 誰かの騎士が手元から無くなったら(全部ボード上に置かれたら)ゲーム終了します。 手番では、手札から1枚カードを出します。 それで、そのカードの数字と同じライン川の区画に隣接する陸地に騎士を置くことができます。 例えば16のカードを出したとすると、下記の2箇所のどちらかに置けます。 ※ライン川のマスにも置けますが、その場合は隣接する陸地が両方とも埋まっている必要があります。 つまり上記の状態で16のカードを出すことができれば、16の川マスに置けます。 すでに自分の騎士が置かれているマスに隣接する陸地に置く場合は、どんな数字カードを出しても置けます。 そんな感じで2個以上の騎士コマを隣接するマスに置いたら、そこは領地になります。 領地になったら、公爵コマを置きます。(公爵コマが領地の所有権を表します) ゲーム終了時、ボード上に置かれている公爵コマ(=領地)は1つにつき5点もらえます。 つまり、大きい領地を作るより、小さい領地をたくさん作った方が点数をたくさんもらえます。 他のプレイヤーももちろん騎士コマを置いてきます。 ボード上に置かれている自分の騎士コマに隣接する陸地に置く場合は、どんな数字カードでも良いのですが。。 他のプレイヤーの騎士コマに隣接するマスに置く場合は、対応する数字カードでしか置くことができません。 例えば下記の場合、27に黒、25に赤の騎士が居るので、26の左の陸地にコマを置くには赤のプレイヤーも黒のプレイヤーも26のカードを出す必要があります。 複数のプレイヤーの騎士同士がくっついたら、その中で最多の騎士を置いているプレイヤーが公爵を置けます。 この領地は赤3、黒1で形成され、赤が最多なので赤の領地です。 さらに、この領地には2の点数チップ(街)が含まれています。(これも点数になります) もちろん、この後、騎士の数が逆転すれば公爵も入れ替わります。 ※その時は、追い出された公爵のプレイヤーは点数をもらえます。 もらえる点数は、その領地に含まれる街の点数+1点です。 点数チップは2〜4まであります。 チップには街以外に、「城」と「教会」があります。 「城」 城が含まれる陸地に騎士を置くと城にも騎士をすぐに置けます。 城に置いた騎士も勢力にカウントできるので、以下のような感じで領地にできます。 「教会」 領地に教会が含まれている場合「司教」を置きます。 司教はその領地に公爵を置いているプレイヤーの持ち物です。 ※上記は黄色のプレイヤーの領地ですが、公爵コマが足りなくなったため緑の(使っていない)公爵コマで代用しています。 持っている「司教」が最多になると「大司教」コマがもらえます。 これを持っていると、ボード上に置かれている他のプレイヤーの騎士と入れ替えて自分の騎士を置けます。 ただし、置くマスと同じ数字カードを出す必要があります。 カード山には1枚、数字以外のカードが混じっています。 手番終了時に山札から1枚補充しますが、その時にこのピエロが出てきたら、捨て札と残った山札、ピエロを全部混ぜて新しい山札にします。 「砦」 砦は1人3個ずつ持っていて、空いている任意のマスに置くことができます。 砦が置かれると、そこに騎士を置くことはできなくなり他のプレイヤーの進出を阻止できます。 砦を置くアクションは、手番の時にカードを出して騎士を置くのとは別で任意で実行できます。 誰かの手元の騎士コマが無くなったらゲーム終了です。 最も点数を稼いだプレイヤーの勝ち。
Knizia, Reiner |
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プレイ記
ミスミンさん(黄色)、けがわさん(赤)、たっくん(黒)の3人プレイ。 だいぶ前に1回だけやったことがあるゲームだけど、どうすんのが良かったんだっけ・・ とりあえず点数チップが固まってる感じのところに置いてみる。 当然ながら4点などはみんな狙ってくる。 うーん、どうしようかなぁ?どうすればいいのか良いのか分からなくなってきた。 まあ、置いちゃったことだし領地にしとくか。 教会もらって、とりあえず大司教ももらえる。序盤はあまり役に立たないけど、一応後半に向けてのアドバンテージということで。 15は温存しておいて、今後、川を渡って対岸に進出するのも含みにしておこうかなと。 4点を狙って中洲へ進出。 しかし、すかさずけがわさんが阻んでくる。 すかさず領地にされてしまった、が、実はあまり焦らなくても良いのかなと思っていた。 というのも、この後けがわさんは36のカードが無いと勢力拡大できないのに対してこちらは左側に伸ばしていけば悠々と逆転できる。 端っこだけど3点は大事。 どうも、こう、ことごとくけがわさんに・・うーん。 今、こんな感じ。 ま、36は持ってるし。 と思っていたら、挟撃食らった。ヤバイ。 なんとか対岸の勢力とくっついて制圧。 けがわさん「えー、36持ってたの?」 「もちろん温存しておいたんですよー」 →ホントは、36の陸地に置いた後、ピエロが出て運よくもう1回引けた。 とかなんとか、やりあってる間に黄色のミスミン帝国は悠々と領地を増やしてる。 気がついたときにはこの状態。 なんかもう、手遅れ感が漂う。 右下の中洲の4点はけがわさんが抑える。 勢力の強さにモノを言わせて、ミスミンさんの領地を飲み込んでいくしかなさそう。 こんなところでもけがわさんと小競り合い。 結局これもミスミンさんに利してしまう。 もはや万事休す。 ミスミンさんの勝ち。 ミスミンさん「2人で争いすぎw」 ま、そうですね。大失敗。
評価・・・
※評価の基準についてはこちら
今となってはかなり古い作品で、ちょっとクセがあってしかも戦略性が高めのゲーム。 とはいえ、カードの引き運もそれなりにあるかな。良いバランスだと思う。 クセが強めで、若干遊びづらい部分があるのであまり広く遊ばれる類では無いと思うけど、こういうのはまあまあ好きなタイプ。 1回分かってしまえば(とはいえここが大変なんだけど)やることはシンプルだし、めんどくささはほとんどない。 故に、何回か繰り返し遊んでみたくなるタイプのゲーム。 そういうところは 王と枢機卿 あたりと通じるところがあるかも。 クニツィアのゲームでいえば例えば チグリスユーフラテス とかかな? ただ、めんどくささはあまり無いんだけど、なんかこう、もっと洗練させることができる余地を感じる部分もある。 なんとなく感じるだけで、具体的にどの部分がみたいなのは無いんだけど。 なんかクニツィアのゲームでそういう印象を受けるのは珍しいのよね。 これもクセの強さというか、少々とっつきが悪い感じがあるからなのかなぁ。 ルール量自体は決して多く無いんだけどな。 通常、こういう陣取り系のゲームって陣地が広いとか大きいのが勝利につながる。 ところが、このゲームの場合は小さい領地がたくさんあった方が高得点になる。 なんせ、領地1個で5点なので。 ただし、小さい領地は弱いので、乗っ取られやすい。その辺でバランス取れてるんだろうな。 あとは、乗っ取られる(公爵が入れ替わる)と点数もらえるってのも結構珍しいシステムかも。 つまり、点数の大きい街を含む領地を乗っ取り乗っ取られを繰り返しても点数が伸びそう。 まあ、相手の得点にもなっちゃいますが。 街が無いと乗っ取られても1点なので、うーん、でも最後まで残れば5点だし・・ 大司教や砦の使い方もいろいろありそうだし、、 これ、もし再販してくれたら買いたいゲームの1つ。 2020/11/01JohnnyBet ツイート