たっくんのボードゲーム日記

No.28
ラー
Ra

プレイ人数:2 - 5
プレイ時間:約40

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要




古代エジプトがテーマの、競りとポーカーを足したようなゲームである。

ただし、ポーカーのようにトランプみたいなカードをつかうのではなく
このゲームではタイルを使います。
要は、そのタイルを決まった組み合わせで集めてポーカーでいうところの
「役」を作って得点を競う、というもの。
で、タイルを獲得する方法が「競り」というわけ。


ではまずタイルの紹介から。。


1.Raタイル - 背景が赤


このタイルだけは役を作るためのタイルではなく
ゲームの進行をコントロールするものになります。
詳細は「ゲームの進行」の項にて。。


2.神タイル - 背景が黄


神タイルは、持っていると1枚につき2点もらえるのと
もう1つ別の使い方があります。これも詳細は後述。


3.ファラオタイル - 背景が緑


一番多くファラオタイルを持っているプレイヤーは5点もらえます。
逆に一番少ないプレイヤーはマイナス2点。


4.ナイル(左)と洪水(右)タイル


1枚につき1点もらえます、ただし洪水タイルを持っていないと1点ももらえない。。
洪水タイルも1枚につき1点。


5.モニュメントタイル


同じモニュメントタイルをたくさん持っているほど
もしくは、たくさんの種類のモニュメントタイルを持っているほど高い得点がもらえます。


6.文明タイル - 背景が灰色


全部で5種類。多くの種類を持っているほど高得点。
逆に0枚のプレイヤーはマイナス点。


7.金タイル


1枚につき3点もらえます。


ポーカーの役より簡単!
ようするに、持っている枚数が多いか種類が多いと点数が高くなる感じだ。
で、モノによっては持っていないとマイナス点を喰らうと・・そんなところかな。


ちなみに、これがこのゲームでの得点チップ。
ステーレンという一種の石版がモチーフになっている。
ちょっと分かりづらいかなぁ。


左から順に1点、2点、5点、10点



しかしこのゲーム、このステーレンを出して競りを行うのではない。

では、何を使って競りを行うのかというと。。。

太陽チップ これを使う、木製でいい感じ。


人数によって最初にもらう個数やチップの内容(数字)が違ってくるのだが
この写真は、3人プレイの場合。
1プレイヤー4個ずつで、それぞれ好きな組み合わせセットを取っていきます。

競りのとき、より大きな数字の太陽チップを出した人がタイルを競り落とせます。
個人的には12-9-6-3のやつがバランス良さそうで好き。

このあたりが、このゲーム独特のところかな。


ボード全景、かなり小さめのボード


上半分が、最初に出てきた1.Raタイルを置く列
下半分が1.Raタイル以外のタイルを置く列(プレイ列)となっている。
最初は真ん中に1の太陽チップが置かれている。


■ゲームの流れ

このゲームはエジプトの3時代(古代、中古代、近代)の3ステージで構成され
それぞれのステージが終わったら得点計算をします。

手番でできることは3つ

①タイルをストックから引く
んで、Raタイルだった場合は、ボードのRa列に並べて競りラウンドへ移行
Raタイル以外のタイルだった場合はプレイ列に並べて手番終了、次のプレイヤーの手番となる
※ちなみに、プレイ列が一杯になった場合も競りラウンドへ移行します。bv

②Raを宣言して競りラウンドへ移行する
競りラウンドへすぐ進みたい場合は、タイルを引かずにRaを宣言します。

③神タイルを使う
手持ちの神タイルを捨てることで、捨てた神タイルの枚数と同じ数のタイルを
プレイ列から取得できます。
※ただし神タイルは取れない

これが、最初に保留した神タイルの別の使い方。


★競りラウンド

Raタイルが引かれるか、Raが宣言されたら競りラウンドに移行します。

手番プレイヤーの左のプレイヤーから順に値付けをしていきます。
一番高い値を付けたプレイヤーは、その値段の太陽チップを出して
ボード中央のチップと交換します。

んで、交換したチップは自分の前に裏向けに伏せておきます。
※伏せたチップはそのステージでは使えなくなる

競り落としたプレイヤーは、プレイ列に並んでいるタイルを全部もらえます。

・ステージの終了
Ra列が全て埋まるか、全員が太陽チップを使い切ったら1ステージ終了します。


3ステージ終了時、最も得点の多い人が勝ち。





Knizia, Reiner

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

非常に軽いプレイ感、まずテンポがいい。ルールも分かりやすい。
ルールブック上のプレイ時間は60分となっているのだが
実際は2人プレイではあるものの、30分強くらいで終わった。

太陽チップによる競りは良くバランスが取れていて
各プレイヤーに配られるチップの内容はそれぞれ違うのに
さしあたって有利・不利は感じなかった・

得点チップが若干小さめで扱いづらく、また読みにくいのが
難点だが、木製の太陽チップ含めて、コンポーネントは良くできてる方だと思う。
個人的には、あまり好きなタイプのデザインではないのだが・・・
でもテーマ性という点では良い雰囲気なのだと思う。

Raタイルが埋まってきて、早くしないと未使用の太陽チップを
残したままラウンドが終わってしまうかも、という焦りと
ラウンドの後半で競り負けないようにするために高ポイントの
太陽チップを温存しておきたい、というジレンマが良い具合で悩ませてくれた。

また神タイルの使いどころも悩ましい。
そのまま持ってても2点もらえるのだが
大抵はラウンド中に有効に使う方法があるような気がした。

相手の残りの太陽チップと自分のチップ、で場に出ている
タイルの相場を見極めるのは、なかなか一筋縄ではいかず面白かった。

また、タイルが1枚も出ていなくても太陽チップの交換だけを
目的にするというのも場合によってはアリなんだろうなと。

2回やっただけなのだが、それでも考えどころはいくつも出てきて
ジレンマの連続だった。それでいてテンポがいいのだから素晴らしい。

単純な個人的好みを含めて、一応評価はBとしておくが
純粋に客観的に評価すればAをつけても良いかと思う。

そういう意味でBではあるけれど、限りなくAに近いBとしておきたい。


JohnnyBet



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