たっくんのボードゲーム日記

No.216
クォーリアーズ!
Quarriors

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約40

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 必須(日本語版が発売されている)




まあ、ドミニオンクローンと言って差し支えない作品である。

ただし、このゲームではカードの代わりにダイスを使う。


手番では、自分の袋からダイスを6個取り出して振ります。



この水滴みたいな目が魔力で、ドミニオンでいうところの財宝のようなもの。
なのでこの場合、7魔力(出た水滴の中に書かれている数字の合計)。

これを使ってダイスを買います。


例えば、「魔力源」のダイスは0魔力(無料)で買える



「銅貨」みたいなものですね。



そして、この茶色のダイス(助手)も最初から配られるダイスに含まれているのだが
こういう目が出ることがある。



これはモンスターの目で、必要な魔力を消費することで召喚することができる。

つまり、出た目の魔力は

1.新しいダイスの買い物
2.モンスターの召喚

大きく分けて、この2種類の使い道があるということ


使った魔力の目のダイスは捨てダイス置き場に置きます。
(ドミニオンで言うところの捨て札)
ドミニオンと同じように、袋の中のダイスが空になったら
捨てダイス置き場のダイスを袋に戻してシャッフルします。



さて、召喚したモンスターのダイスは「待機エリア」に置きます。




このとき、他のプレイヤーが待機エリアに置いているモンスターを攻撃できます。


たとえば、こんな感じで白ダイスと茶色ダイスのモンスターを召喚してみる。



必要な魔力は1ずつなので合計2。

攻撃力の合計は1なので、これで全プレイヤーの待機エリアのモンスターを攻撃します。

他のプレイヤーは、待機エリアのモンスターがこの攻撃に耐えられない
(守備力の数値で上回れない)場合は、そのモンスターを捨てダイス置き場に移動させなければならない。



で、再び自分に手番が回ってきたとき
生き残っているモンスターが居れば勝利点がもらえます。




ちょっと光の加減で見づらいのだが、助手を生き残らせることに成功すれば1勝利点。


得点ボード。プレイ人数に応じた勝利点に到達したプレイヤーが出たらゲーム終了。



まあ、そんな感じで袋からダイスを取って振って
出た目の魔力を使ってダイスを買ったり、召喚したりする。
召喚したモンスターで他のプレイヤーのモンスターを攻撃し
逆に他のプレイヤーからの攻撃に耐え切ることができたら勝利点がもらえる。

そんなところかな。


他に

このモンスターダイスは8魔力で買えて、勝利点は4。かなり高い。



攻撃力や守備力も高め。


こんなカードもあって、購入価格は4魔力。



渦巻きの目が出たら、袋から追加でダイスを取り出して振ることができる。


こちらは魔法ダイス。召喚したモンスターに付加することができて



この魔法なら、モンスターの攻撃力と守備力を増強します。


プレイの様子。購入可能ダイスは場の中央にならべて、それぞれがプレイマットを持ちます。






Eliott, Mike
Lang, Eric

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

ドミニオンをベースに、カードゲームじゃなくてダイスゲームにしたら面白いんじゃない?
みたいな発想で作られたゲームなんだと思う。

そして、実際まあまあ面白いと思う。

モンスターの召喚=勝利点の獲得=他のプレイヤーへの攻撃

という感じで連動しているので、ドミニオンほどのソロプレイ感は感じなかった。

しかし基本はドミニオンなので、カードがダイスになっただけであって
思ったほどの目新しい面白さは無かった。

戦略ゲームとかキャッチフレーズに書いてあるけれど
ダイスの「引き運」と「振り運」という2重の運要素があるので
明らかに、ドミニオンよりは戦略性は低いと思う。

はっきり言って基本的には運ゲー。

カードにはいろいろごちゃごちゃ書かれているのだが、ダイス目の説明
が書いてあるだけなので、そのことを理解した上で読めばそれほど苦にはならない。
そのへんもドミニオンと一緒。

ドミニオン同様、シャッフルが多いゲームなのでカードを切るよりは
袋にダイスを全部放り込んでジャラジャラやるほうが若干プレイアビリティは良いかな。


一番うまくないなと思ったのは、個々のダイスにあまり「個性」が無いこと。

例えば、どのダイスにも大抵は魔力の目がついていて「魔力源ダイス」の価値が見出しづらい。

「金貨3」に相当するような、数字の大きい魔力の目を狙いやすいダイスというのも欲しかった。


それでも、いくらか面白味のある効果があるダイスもあるのだが
ドミニオンのような、組み合わせの妙を楽しめそうに無いのは、かなりのマイナスポイント。

あと、勝利点カードに相当するものが無いのも、うーんどうなんだろう?

ドミニオンのジレンマの1つって、勝利点カードの存在にあると思う。

ゲーム中は何の意味も無いただの邪魔カードなんだけど、最終的にそれが勝敗を決するという
要らないんだけど、欲しいみたいなのがあった。

そういう意味では、他のプレイヤーに邪魔ダイスを押し付ける攻撃カードとか・・・
そこまでやっちゃうとホントにドミニオンそのまんまになっちゃうけど^^;


まあちょっと擁護してみると、どんなダイスなのか、引いて振る楽しさはあるよ。
その辺は好みだと思う。

個人的には、これだったらドミニオンの方が面白いような気がするんだけどね。

ダイス運とモンスター召喚による直接攻撃。この2点が強いて言えば目新しいと言えるので
その辺が好みであれば買ってみてもいいかもしれない。

少なくともドミニオンよりは3人~プレイ向きではあると思う。


あー、それからカードの背面のデザインなんだけど、なにこれ?
このセンスのかけらも見られないダサさ。 素人がデザインしたのか?これは。
JohnnyBet



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