たっくんのボードゲーム日記

No.334
パドブラ
Pas de bras

プレイ人数:3 - 6
プレイ時間:約30

ルール難易度 ルールは簡単な部類かな、セットアップもカードを配り切るだけなので楽
日本語化 不要


お手軽なカードゲームです

原版はNicht die Bohne!(邦題:マメじゃないよ)という作品で、本作はこれのフランス版リメイク品。


スートは4つで1~10までの数字が書かれています











これらのカードを集めて、スートごとの数字の合計が点数になります。


これならトータルで13+18=31点



ちょっと特殊なカードがスートごとに5枚ずつ入っています。




マイナスのカードは取ってしまうと、そのスートの点数をそっくりそのままマイナスにしてしまう。




でももう1枚獲得できればマイナス×マイナスでプラスに復活できます。




2倍のカードは、そのスートの点数を2倍にします


ただしマイナスの場合も2倍にされてしまう・・


0のカードは、そのスートをまるごと0点にしてしまう。


せっかく集めた得点を0にされてしまう恐怖のカードだが
マイナスの場合もゼロ(帳消し)にしてくれるので、マイナスを喰らうくらいなら取った方がいいこともある。


これはスタートプレイヤーマーカー


木製です、なんて書いてあるか分かるでしょうか?
ちなみに私は分かりませんでした。(相棒は即答で正解)


正解は箱絵の右下を見てみてください






さて、カードの集め方だが


最初にカードを配るのだが、このとき手札に来たカードは絶対に自分のものにならない




手順としては、まず最初にスタートプレイヤーが手札からカードを1枚、表向きで出します。


カードの上にはスタートプレイヤーマーカーを置きます。


他のプレイヤーは、出されたカードを見てから
同じように手札から1枚選んで、伏せてだします。

全員が出したら、一斉にオープン!




スタートプレイヤーは、場に出されたカードの中から
好きなカードを獲得できます。(もちろん自分のカードは獲得できない)


そして、カードを獲得されたプレイヤーが次の手番プレイヤーとなり
同じように残ったカードの中から好きなカードを獲得できます。


そんな感じで、出したカードを誰かに獲得してもらったら手番が回ってきて
残ったカードの中から選ぶことができます。


そして最後に残ったプレイヤーが、スタートプレイヤーが出したカードを獲得して
次のラウンドのスタートプレイヤーになります。

ラストにならなければスタートプレイヤーの出したカードは取れない


勘所は、お分かり頂けただろうか?

できるだけ早く手番が欲しいのであれば
できるだけ良いカード(他のプレイヤーが欲しいと思うカード)を出す必要があるのだが。。


最初にカードを選択するスタートプレイヤーは、どうしたらいいのだろうか?

スタートプレイヤーが良いカードを出すと・・・

①他のプレイヤーは、スタートプレイヤーのカードが欲しいと思いやすい

②なので、手番は一番遅く回ってきて欲しいと考える

③ということは、場にはしょぼいカードがたくさん出てくる

④そういうのは、スタートプレイヤーにとってあまり好ましくないことが多い


スタートプレイヤーが悪いカードをだすと・・・

①他のプレイヤーはスタートプレイヤーのカードを取りたくないと思う

②つまり手番はなるべく早く回ってきて欲しいと思う

③ということは、場には良いカードが溢れる


状況によりけりなのだが、そんな感じかな。

基本的に悪いカードを最初に出すと、良いカードが出てきやすい

でも、マイナスカードを取らされているときは、帳消しにするために
同じスートのマイナスカードとかゼロのカードが欲しかったりするのだが・・



■ゲームの終了

全プレイヤーが手札を全部出して、全てのカードが獲得されたらゲーム終了。

合計点が最も多いプレイヤーの勝ち





Roesner, Horst-Rainer
プレイ記

6人プレイ


このゲーム、どんな手札ならいいのか悪いのかイマイチ分からないんだけれど
×2とかマイナスのカードは使いどころがありそうだな、なんとなく。


親のカード


1か、要らんな

最初だし、ちょっと様子見

6くらいでいってみるか


オープン!


うわ、9とか居るよ。

順当にいけば俺は4を取ることになりそう。



そうなりました。





んー、まだ傾向が掴めてないんだけれど、「×2」出してみるか


よっしゃ、これなら親に選んでもらえそう!

親「×2かー、欲しいな」

よっしゃー

それなら俺は、この白いのを重ねる・・と


白の×2が欲しくなってきた



その後、、白9を親が出してきた


うおお、欲しい!!


そうすると、場に並ぶのはクソカードばかり


親「あ、そうかそうなるのか・・」

やばいな、、あの白のマイナスだけは取りたくない


俺のカードと、白のマイナスカードが取り残されていく


本格的にやばい

Mさん「うーん、ここはたっくんさんにマイナスカード押し付けといたほうがいいですかね?」


たっくん「げふっ」




KDさんが親なんだけど、欲しそうなカードがあまり見当たらない・・




KDさん、親率が高くて対応に困る




あ、白の0だ。若干欲しいけど、できれば0じゃなくてマイナスを帳消しにしたい


0は選択のチャンスがあったんだけれど敢えてスルー



大きく狙わんと勝ち目ないし


親番を引くことができれば、絶対に出してくれると思うんだよな

白のマイナスカード


そしてついに回って来た親番!

もちろん出すのは、手札の中で最も要らない全力のクソカード




ツエツキさん「たっくんさんが欲しいのはこれですよね」


来た!待ってました、白のマイナス


見事復活!




最終結果


×2のカードが無いのが惜しいけど、44点か



対面は、、×2が効いてるな。60点か




俺も×2が取れてれば、

まあ、それを言い出したらキリがないんだけど。

ちょっとくやしい



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

考えるポイントが若干分かりづらいんだけど、非常に面白い不思議な感覚のゲーム。

他のプレイヤーに選んでもらえると手番が来るというのがとても興味深いものがある。

たぶんそんなに高い戦略性は無いような感じ。
多人数向きの運要素が強めのパーティーゲームだと思う。

プレイ人数は最低でも4人くらいは欲しいところ。ベストはMAXの6人かな。

大抵のゲームって、他人を出し抜くことで勝利をもぎ取れるのだけれど
このゲームの場合は共存共栄って側面がかなり強い。

他人に良いものをあげることで、自分も良いものを取れるというのは
ちょっと他のゲームでは、なかなか感じることができない感覚だと思う。

勝てるかどうかはその場の状況次第で、自分だけではどうにもならない部分が大きいんだけど

でもすごい面白い。

特殊な効果を持つ、2倍、ゼロ、マイナスのカードは
欲しがりそうな人を絞ることができたり、逆に引き取らされたら痛恨の一撃とか
そういう面白い状況を見事に演出できている。
良い写真が撮れなくて、プレイ記ではうまく書けなかったんだけど(泣

同じカードなんだけど、ある人にとってはすごく欲しいんだけど
別のある人にとっては絶対取りたくないカードになり得るとか。


これ良いねぇ、、かなり入手難みたいだけど。。

2012/12/20


■追記

カード運次第、他のプレイヤー次第というのが強いんだけどでも非常に面白い。
ルールも簡単だし、カードを切って配り切ればセットアップ完了なので楽だし
プレイアビリティも非常にいい。

なんせ

カードを1枚伏せて同時公開 ⇒ 手番が来たらカード1枚獲得するだけ

というシンプルさなので


良くない点としては、前回の評価で書くのをつい忘れてしまったんだけれど

カードの色が非常に見分けづらいこと

チョコレートがモチーフになってて、眺めてる分には綺麗でいいんだけど
なんせ微妙すぎる色合いで紛らわしいことこの上ない。

せめてカードの種類を識別するマークとか描いて欲しかったな。
この色づかいなら、健常者でもマークを頼りにすると思う。

でも前向きに考えれば、色弱の方の苦労を体験できるというメリットもあるのかも^^;




2013/04/18


JohnnyBet



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