たっくんのボードゲーム日記

No.143
パリス
Paris Paris

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要。地名が外国語表記だが特に問題なし




ボード全景、パリ郊外の地図に5本のバス路線が描かれています。



左側のマス目は得点チャート。

このバス路線の沿線に、自分のお店を出店して稼ぐゲームです。
もちろん最も稼いだ人の勝ち。

ルーブルとか、オペラとかモンマルトルとか



日本人にも馴染みのある地名もあります。


この路線のバス停に、お店コマを出店(置く)します。



基本的に1つのバス停には1店しか出店できないので
2店目を出店すると、最初の店は追い出されてしまう。


ただし、路線の交差点には2店まで出店できる。




さて、出店方法から利益を出すまでの流れであるが・・


こんな地名(バス停)タイルがあって、タイルの色は路線の色に対応している。



このタイルをプレイ人数+1枚ずつの山にする。



例えば2人プレイなら3枚ずつ。


手番では好きなタイル山を1つ選んでオープンにする




このタイルをボード上の対応するバス停に置く




で手番プレーヤーから順番にタイルを置いたバス停の中から
好きな場所に1つ出店できる。



出店したら、すぐにタイルを取り除いて箱に戻します。




そうすると、タイルはプレイ人数+1枚なので


1枚余る



この余った1枚のバス停にバスが到着し、観光客がやってきます。

で、そこに出店しているプレイヤー
(もしくはそのバス停にもっとも近いところに出店しているプレイヤー)が
1勝利点をもらいます。

写真の場合だと、残ったタイル(ルーブル)のバス停に出店しているプレイヤーは
いないので、ルーブルに最も近くに出店している無地の色のプレイヤーが1点獲得します。



この余ったタイルは、ボード上のPと書かれた場所に置きます。




ここに、同じ色のタイルが置かれると




グランドツアーというボーナスラウンドに突入する

タイルの色に対応する路線(この場合、赤)を観光バスが走ります。




バスは路線の交差点で停車して、そこに出店しているプレイヤーに勝利点をもたらします。



ここは誰も出店してないので全員勝利点無し。


無地の色のプレーヤーが出店してるので勝利点1



もしこの交差点に隣接するバス停にも出店していれば1つにつき1勝利点が追加されます。
※ただし交差点に出店していなければ、隣接するバス停に出店していても勝利点はもらえない

無地のプレイヤーは、隣接する上のバス停に出店しているのでプラス1点
黄色の店も隣に出店されているが、交差点に黄色の店は無いので0点。


終点まで着いたらグランドツアーは終了



■ゲームの終了
タイル山が全部無くなったらゲーム終了

最も勝利点を稼いだプレイヤーの勝ちなのだが


最初にこういう特別運行タイルを1人1枚、秘密裏に配られていて



最後に公開して、対応する路線すべてでグランドツアーが発生します。

※2人プレイの場合は、ゲームの最初に1枚場にオープンにしておく。
 つまり、オープンにされた色の路線で最後にグランドツアーが起きる。





Schacht, Michael
プレイ記




相棒と2人プレイ

オープンにされた特別運行タイルは青。



俺のタイルはグリーン。




さて、最初の手番。めくったタイルを3枚ボードに配置する。



どこに出店するかな、、


青のタイルのバス停にするか。



交差点だし、相棒がどっちのタイルを選んでもとりあえず1点もらえる。


相棒はオレンジのバス停を選択。 じゃ俺は1点、と。



あ、俺が黄色で相棒が紫ね。



その後、俺の手番。んーどれにするかな。



オレンジのL'Institut(ランスティテュ)を強化しておく手もあるけど


ここは最後のグランドツアーを見越して、交差点でもあることだし
Quartier Latin(カルチェラタン)にしておくかな。




さらにその後、、

黒と青と、どっちを選んでも相棒に有利なグランドツアーが発生してしまう。



被害が少ない方を選んでおきたいところ。

俺「青にしておくかなー」

相棒「じゃ、黒路線のグランドツアーね」

相棒「とりあえず、オデオンで1点」

相棒「グランドツアーでまたオデオンに来て2点」

相棒「ここで1点で合計4点」

うーむ、あまり変わらなかったな。。


まぁ、その代わりL'Institut(ランスティテュ)は俺の牙城になった。




俺の手番、Pont Neuf(ポンヌフ)が同時に2枚出る。



当然ポンヌフに出店するんだけど、赤を選ぶか青を選ぶか。

どっちを選んでもグランドツアーだ。

赤のグランドツアーは相棒有利なので、ここは赤のポンヌフタイルを選んでおく。

こうしておけば、残りの2枚のうちどっちが選ばれても青のグランドツアーだ。


ここまで、あまり得点差は開かず。




オレンジ路線のグランドツアー、後半は俺有利だぞ。^^




俺「はーい、営業許可取り消しです。退去してくださーい」



Montparnasse(モンパルナス)を崩しておけばグランドツアーで
相棒に得点が行かなくなるのだ。

相棒「むかつく##」


俺の方は目算通り、グリーン路線沿線へ大量出店に成功。



俺「グランドツアーじゃ!!」(笑

相棒「・・・」


さて、ラスト。まずは場にオープンになってる青のグランドツアー。

ここは若干相棒有利なのだが、まあいいだろう。

さあ、お楽しみのグリーン・グランドツアー




相棒のタイルは・・赤か。まあいいや、俺も緑との交差点で4点ゲットできる。



周回遅れ、、にはさすがにできなかったけど俺の圧勝でした。

相棒「タイルの引き運だよ~・・」

まあ確かに俺、ちょっと運が良かったかもね^^;



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

ちょっとタイルの引き運が強めかな。でもちゃんと考えどころもあって
シンプルなジレンマが楽しめる。
システム的にも面白さ的にも、あまりこれといって際立ったものは無いけれど

でも手軽で普通に楽しいゲームだ。


個人的にはパリ郊外の地名なんかを知る機会にもなった。

残念ながらエッフェル塔や凱旋門は地図に入ってないんだけど・・

ボードは軽いタッチのデザインで、プレイ感も軽い。
決め手が無い、といったところでノミネート止まりだったんだろうなー、と思う。

プレイ時間は2人で30分ちょっと。タイルの総数はどのプレイ人数でも
同じだからあまり変化は無いと思う。

シャハトらしく、相変わらずキレは良い。
こういうキレの良さは、なにか独特の心地良さがあるなぁ。
ただ、あんまり商売をして稼いでいる感覚は無いなぁ。
そのへんのテーマ性とプレイ内容のアンマッチさも相変わらず。
ある程度の割り切りは必要かと思う。

2人プレイでも十分にカラむのもいいところ。
そのへんのバランス調整は素晴らしい。

爽快感みたいなものはあまりないけれど、序盤から終盤までまんべんなく楽しめる。
いろんな意味で平均的な佳作といったところかな。

重いゲームの合間とか、ファミリー向けとしても良いかもしれない。


JohnnyBet



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