たっくんのボードゲーム日記

No.426
パレオン
Paleon

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約20

ルール難易度 簡単な部類に入ると思う
日本語化 不要(日本語版です)


めずらしい恐竜の資料(写真)を集めて、それを学会に提出して教授を目指すカードゲームです。


恐竜たちは、「古生代」「中生代」「新生代」の3つの時代に分かれています。

各恐竜カードには「レア度」という指標が付いていて、星が多い程レアな恐竜です。















プレイ用のマットが付属しています。



山札の隣の5つのスペースに1枚ずつカードを伏せて置きます。



各プレイヤー、1枚ずつ自分が今居る時代を表すカードを持っています。


最初は全員「現代」に居ます

カードをひっくり返すと、先ほどの3つの時代が書かれています。



自分が今居る時代を上側にして置きます。


恐竜カードに書かれている時代と一致しなければ、カードをゲットできません。。

場に伏せられた5枚の中からめくって、一致していればもらえますが


時代が合っていないカードをめくってしまったらペナルティです。

中身の分からないカードをめくるのはリスクが高いので
とりあえず見るだけという選択肢があります。

見るだけにした場合は、元の場所にカードを戻します。



カードを見たら、もちろんその時代に向かう訳ですが・・・



首尾よく「3枚以上」の恐竜カードが揃ったら



学会に提出できます。



誰かが学会提出したら、次にそのプレイヤーに手番が回ってきたときに
提出した資料の発表会を行います。

その間に他のプレイヤーも提出できますが、資料が3枚未満であれば提出不可。不戦敗です。
※これちょっとルールミス
3枚というのはあくまで条件であって、提出するのは1枚だけ プレイ記でも3枚出してしまっていますがこれは間違い


提出された資料の中でもっともレア度の高いカードを出したプレイヤーは、そのカードを役職スペースに置いて昇進できます。


その他の提出されたカードはすべて捨て札になります。

レア度が同じだった場合は、それらは捨て札となり、その次にレア度の高いカードを出したプレイヤーが昇進できます。
※ルール改正が入ってこのようになったとのことです


学会提出は「現代」に居ないとできません。

現代に居ると学会提出以外に、もう1つ選択肢があります。


さっきの捨て札と手札を交換できます。
交換レートは、手札から2枚捨てて、捨て場から1枚拾います。


手番の処理順は、こういう感じ。



1.オープン
 手番の最初に、学会に提出した資料がある場合は「発表会」になります

2.場に伏せられた5枚の中から1枚引く
 2.1.「レーダー」を選択した場合は見るだけ
 2.2.「ピクチャー」を選択した場合は獲得できる。ただし時代が合ってなかったらペナルティ

3.ワープ
 好きな時代へ移動します

4.学会提出 or 発掘(捨て札とのカード交換)
 現代へ移動してきたときだけ実行できます




最初に教授になったプレイヤーの勝ちです





プレイ記

相棒と対戦



相棒「うーん、中生代にワープする」



たっくん「レーダー」


おっとこいつは・・・レアものですな

とりあえず、その情報は押さえつつ相棒と同じ中生代にワープしてプレッシャーをかけてみる



その後もお宝ざくざく



おっとティラノだ!


レア度の高いやつがそろったんだけど、学会に提出する3枚のうち1枚が突出してれば十分なんだよな・・

















相棒「3枚あつまったけど・」


相棒「ティラノ持ってるんでしょ、勝てないんだよね」

相棒「まあいいや、提出」



それを聞いて、レア度5は温存してみるのだが



いざ、勝負!こっちのレア度は4


え、まじ?レア度5なんか持っていったっけ?


これは出し惜しみしちゃだめだな・・・



次の学会、もちろんティラノを突っ込む


相棒「いい、私出さない」

あれ?俺の不戦勝になっちゃうけどいいの?

相棒「どうぞ〜」


しかし・・・その後


相棒の提出してきた資料。げ、レア度5のヤツが居る。



こっちはレア度4が最高

しかもですね・・


この学会が終わった時点で、俺0枚、相棒4枚

俺「ふーん、、手持ち0枚だから間違ってもペナルティ無いから」

俺「見てないけど、ピクチャー」

俺「あ、ハズレかーw」

さらに次の手番

俺「じゃあ、ノーペナピクピク!(ペナルティなしでピクチャー)」

相棒「えー、なんかそれずるい」


でも。。この間に相棒は着実に資料を増やして6枚。


つまり、2回連続不戦敗で負け確定



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

正直なところ最初は「これって面白いのかなぁ?」と思わずにはいられなかったんだけど
実際やってみると非常にテンポ良くゲームが進行するし、セットアップも山札を作ったら
場に5枚伏せて並べるだけで、カードを配ることもなく遊び始められます。とても遊びやすいと思う。

ちょっとした記憶力ゲームっぽいところもあるので、そういうのが面白さを多少補助してる感じ。

でもね、現状では、このゲームから感じられる主な面白さとか良さはそういうところにあるように思った。

少なくとも2人プレイでは、ピクチャーとレーダーをめぐるブラフとかジレンマについては、パンチとしてはちょっと弱いかな。
というのも、同じ時代に居なければブラフ要素として機能しない上に、めくれる場所も5カ所あるので
敢えて自分が中身を確認していないカードをリスクを冒してピクチャーするメリットが薄い。

そういう意味では、ピクチャーに失敗したときのペナルティは改めて用意しなくてもいいような気がした。
ピクチャーは空振りしただけで十分痛いので。

それと、学会システムも正直あんまりうまく機能してないかな・・・
というのも、レア度比べの前にカード枚数が揃ってないとそもそも勝負の土俵にすら立てないので
うーん、ちょっとちぐはぐかも。

あと1回の手番で4アクション(確認も含めて)というのは、あまりスマートじゃないかも。
レーダー、ピクチャー、ワープ、学会、あたりは1回の手番ではどれか1つだけ選択にするとか。。

で、そうするとワープってちょっとスマートなアクションじゃないような気がしてきて
もっと何か別のブラフ要素というか面白味が欲しくなってきたりとか。。

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なんかね、

レア度の高い恐竜カードをできるだけたくさん集める
カードを引くとき時代を間違えていたら獲得できない
恐竜カードは3種類(3時代)

この部分だけ残して、それ以外の要素は1回全部ガラガラポンしたくなってしまう感じがする。
たとえば、恐竜カードをよく混ぜて、神経衰弱みたいにテーブル上に適当に伏せてならべて置いて
同じ時代の恐竜をめくれる限りめくり続けられて、めくったカードのレア度の合計が点数で勝負する。
ただし、違う時代のカードをめくっちゃったらドボンとか。

まあ、これだと似たようなゲームが既にあるけどn。

でもカードがたった3種類だから、もうちょっと厳しめの制限を加えることでゲームを引き締めると同時に
そのへんのところでオリジナリティを演出できたら良いかなぁ。

もちろんこれは草案の1例ではあるけれどね。

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ただ、ここまで書いてきたことはあくまで2人プレイに限った話。
4人プレイなら現代に居なければ必ず誰かと居る時代がバッティングするので、そうなってくればこのシステムがもうちょっと生きてくるのかも。


******

ところで、この作品については最近ちょっと話題のKickstarterによるプロジェクトが本日(2014/08/21)から始まっています。


クラウドファンディングを通じて、たくさんの良いゲームのアイデアが形になっていったらいいなと思います。
そういう思いをお持ちの方は是非出資に参加してみてください。


■ちょっと追記 ※ルールミスにより・・

学会に提出するのは3枚じゃなくて、1枚なのでそれなら枚数が足りなくて不戦敗というシチュエーションはそれほど起きるものじゃなさそうですね。


2014/08/21


JohnnyBet



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