たっくんのボードゲーム日記

No.601
オハイオ
Ohio

プレイ人数:2 - 5
プレイ時間:約20

ルール難易度 簡単!
日本語化 不要


カードゲームです。

古代ローマの新しいゲーム - スパルタクス が元になってると思われます。

5色で、各色1〜10までと、OHIOカードがあります。









カードの背



1人1色選んで手札とします。



スタートプレイヤー(リード)は、手札から好きな1枚を選んで場に出します。



次のプレイヤーは、直前に出されたカードよりも小さい数字を出します。


カードを出したら、場のカードの合計を点数としてコールします。
上の場合は、「17点」

9->8->7 ... のように1つずつ順番に出していく必要はありません。



OHIOカードはいつでも出すことができます。


OHIOカードは「マイナス10」としてカウントします。

OHIOの後にOHIOを出すこともできます。



OHIOの後に数字カードを出す場合は、場に出されている中で一番小さい数字よりも小さい数字を出します。



手番の時カードを出せない、出したくない場合はパスすることもできます。
パスした場合は、いったんゲームから抜けます。(ハードパス)


1人を除いて、それ以外の全員がパスしたら、残ったプレイヤーが場のカードを総取り(トリックを取る)して自分の前に伏せて置いておきます。


取ったカードの点数の合計が点数となります。

トリックを取ったプレイヤーからまた新しいラウンドを始めます。
※1枚目からOHIOを出すこともできます。その場合は、次のプレイヤーはどんなカードでも出すことができます。

誰かの手札が無くなっても、トリックが取られるまではゲーム続行されます。
トリックが取られたらゲーム終了です。

手札に残ったカードは全てマイナス点です。






Knizia, Reiner

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

紹介のところで 古代ローマの新しいゲーム - スパルタクス が元になっていると書きましたが
変形ルールで紹介されている内容とほぼ同じですね。

これ、地味なんだけど本当に良くできてると思う。

旗印カード(オハイオカード)の扱いが

標準ルールのスパルタクスでは

・数字カードとして扱わない(旗印カードでトリックを取ることはできない)
・トリックの点数を2倍にする

となっているのに対して、本作(スパルタクスの変形ルール)では

・常に最強のカード
・点数としてはマイナス10点

となってて、こちらの方が良いんじゃないかと。

理由はいくつかあって、スパルタクスの標準ルールだと2倍が適用されるのはトリック単位なので、取ったトリックごとに計算して次にトリックごとの点数を合計する必要がある。
これ、ちょっと面倒。

それと、複数の旗印カードが1つのトリックに含まれていると、トリックの点数が2倍、4倍、8倍となってしまい、ちょっと雑な感じがする。

まあ、これはこれで考え所は大いにあるし面白いと思う。

でも、トリックを取るための最強のカードだけど、出すと点数は減るという方がなんとなく、良いジレンマがあるような感じがした。

プレイ人数に関しては、どの人数がベストかまだ分からないけど、とりあえず3人プレイはとても良かった。
4人も問題ないんじゃないだろうか?たぶん。
5人はもしかしたら多すぎるかもしれない。

これほどまでにシンプルなカード構成とルールでこれだけの面白さというのは、 ペッパー 以来かもしれない。

スパルタクスの変形ルール(旗印カードをジョーカーとして使う)をやったことが無い人は是非試してみて欲しい。
特にトリテ好きな人には合ってるんじゃないかと思う。

ちなみに、トリックを取ったとき、次のトリックを始めるのは左隣の人じゃなくてトリックを取った人から、という点と
誰かが手札を出し切ったとき即終了ではなく、そのトリックについては最後までやる点を変えればオハイオのルールになります。

非常に面白いです。

2020/07/28





JohnnyBet



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