たっくんのボードゲーム日記

No.394
古代ローマの新しいゲーム - 大競技場
Circus Maximus

プレイ人数:2 - 5
プレイ時間:約45

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


ボード全景 戦車によるレースです


白いところがスタート地点で、反時計回りにくるっと一周して、真ん中の薄い茶色のマスがゴールです。

戦車は1人3台ずつ持ちます。


手持ちの3台の戦車を最初に全てゴールさせたプレイヤーがレースに勝利します。

手番は、席順で順番に回ってくるわけではなく、先頭の戦車から動かしていきます。


つまりスタート地点の中では、この赤の戦車が置かれたマスが先頭になるので一番最初に動かすことができます。

2番目はここ



3番目



4番目


青の戦車が置かれているマスと位置的には並んでいますが、その場合は
内側のマスが順位が上になります。


5番目


という感じで、スタートプレイヤーから順に白いマスの中で好きな場所に自分の戦車を置いていきますが
当然、最初に置く方が有利なので

2つ目と3つ目の戦車は、1つ目を最後に置いたプレイヤーから先に置いていきます。






で、全員3個ずつ置いたらレーススタート!



戦車コマを進めるにはカードをプレイします。


1〜5までの戦車と同じ色のカードをオープンにして自分の前に置きます。

戦車を動かす順番が回って来たら、任意の枚数のカードをプレイして
プレイしたカードの数字分、戦車コマを進めます。



ただし、1枚のカードに書かれた数字分、進めている間は直進しかできない

例えば、4と5のカードをプレイしたとすると



まず、最初に5のカードの効果で5マス前進



次に4のカードの効果で4マス進む


カードごとに進む方向を変えることはOK

もちろん、プレイしたカードを適用する順番は自由で
さっきの例なら4マス進んだ後に5マス進んでもいい

プレイしたカードは裏返しておきます。



そうすると、次はこの戦車に順番が回ってきます



そんな感じで、まだ動かしていない戦車の中で最も前に居る戦車から順に動かしていきます。

他の戦車が居るマスは通り抜けることも不可



2台目以降の戦車も同様にして動かしますが、先に動かした戦車に使ったカードは使えません。


先ほど、1台目の戦車で4と5を使ってしまったので、のこりは1、2、3

たとえば2と3を使って、こんな風に迂回して進んだりします。



こうなると、3台目の戦車に使えるのは1のカードのみ



しかし、もし動かせるスペースが無ければ、カードを1枚裏返して終了になってしまいます。



カードの数字は全て使い切ること、かつ直進しかできないので大きい数字のカードしか残してないと
まったく動かせなくなってしまったりします。

ただし、動かせようが動かせまいが、1台の戦車に最低でも1枚はカードを割り当てなければならないので
必然的に1台の戦車に。一度に割り当てることのできるカードは3枚までになります。
※ゴールした戦車にはカードを割り当てなくて良いので、動かす戦車の台数が減ってくれば4枚目、5枚目を割り当てることも可能になります


全員が全ての戦車にカードを割り当てて、進めたらまた5枚のカードを全てオープンに戻して次のラウンドになります。


もちろん、それ以降も同様に先頭の戦車から順に手番が回ってきます。

くるっとまわって



薄い茶色のマスに入れればゴール


ゴールマスに入るときは、カードの数字を余らせてもOK

コースの上半分では、より左に居る戦車が順位が上
下半分では、より右に居る戦車が上位ということになります。


つまり、この場合は緑は黄色より順位が高く、青は紫より順位が上です。

ただし、茶色のマス上だけは、より内側のマスが上になります。


この場合、黄色は赤よりも上位ということになります。





プレイ記

5人プレイ

スタートプレイヤーは、たっくん(中)






俺はラスト手番で青


2つ目の戦車はかなり進路妨害気味に行ってみるw


続いて黄色のイズナさんもw



身動きが取れない紫のフォルテさん


無理矢理、大外へ




最初のコーナーを回って、トップは黄色のイズナさん


残りの2台はまだスタート付近をうろついてますがw




俺は、なるべく3台均等に進めていくことにした。


その方が結果的に速いんじゃないかと思ったのだが

たっくん(中)にインを突かれてしまう、失敗だったかな。



まだスタートすら切れてない戦車が居る中、イズナさんの1台目が早々にゴール



その後もフォルテさん、ツエツキさんも1台目がゴールしていく


たっくん(中)「これって、早くゴールしないとどんどんゴールが遠くなる?」

その通りだと思った。これはヤバいかも。。







なんとかコーナーで進路妨害してコースを塞ぐ作戦でいくのだが



すでに、1台目をゴールさせている人たちは、1台に対して4枚目のカードをどんどん切って来て、大外から一気にかわされてしまった。



もはや、負け確定。ここに至ってまだ1台もゴールできてないのが痛過ぎる。









イズナさんの勝利



たっくん(中)「あと1マス前に出れてれば勝ちだったんだけどな」

完敗



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

14の作品の中でも特にボードのデザインあたりがチープな印象を受けるので、他の作品はいくつか遊んだけど、これはなんとなく敬遠してしまって未プレイの人も多かったりするのでは?と思うのだけれど。。

ゲームシステムとしては、けっこう完成度高くてなかなか面白いと思います。
非公開情報が無いし、多人数ゲーながら思考の濃度は高いですね。
まあ、その多人数って部分でほどほどの緩さを演出できてるのでガチンコって感じでもないんだけれど。

基本的には好ポジションをキープすることを5枚のカードリソースを巧く回しながら争うレースゲームだと思うのだけれど
早めにゴールしないとどんどんゴールが遠くなるというのもあるので、漫然と3台バランス良く進めていればいいというわけでも無さそう。

見た目以上に色んなジレンマとか考えるポイントは多めの印象。

それと、手番がプレイヤー単位で回ってくるんじゃなくて、戦車コマ1つ1つに対して現在順位順に回ってくるっていうのが非常に面白い。

一歩でも前に出ていれば、次のラウンドで先に移動することができるので、ゴール直前での順位というのはとても重要。
戦車コマ単位なので、順位が連続していれば2つの戦車を連続的に動かすなんて状況も普通に発生する。

でも、序盤〜中盤くらいは、順位で先んじていることよりも、コース取りの方が重要だったり
少しくらい大回りでも、身動きが取りやすいように集団から出ることが得策だったり。

運要素一切ナシで、プレイヤーの思惑とか動向、状況だけでこれだけの多彩な思考を生み出しているというのは凄いと思った。

めんどくささもほとんどないし、古代ローマの中でも隠れた良作かも。



適性プレイ人数はレースゲームだしMAXの5人かな。
これは少人数だとイマイチかもしれないな。

2014/01/28


JohnnyBet



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