たっくんのボードゲーム日記

No.19
メディチ対ストロッツィ
Medici vs Strozzi

プレイ人数:2
プレイ時間:約60

ルール難易度 ルールそのものは簡単な方
日本語化 不要




2人用の一種の競りゲームである。
手番になった方が、商品タイルを1~3枚引いてその商品セットに値段を付ける。
相手はその値段で買うかどうかを決め、買わなかった場合は
値段を付けた側がその値段で買い取らなくてはならない。

これがその商品タイル。


商品の種類が色で表され、価値が数字で書かれている。
最高は金の5(左上のタイル)。


競り落とした商品タイルはどうするのかというと自分の船に積み込む。


船は、容量が3、4、5の3隻があり商品タイルでいっぱいになったら
中央の港ボードに着岸する
※正確には少々間違いで、1つでも商品タイルを積んだらどこかに着岸しなければならない


こんな感じで、船を商品で一杯にして港へ、相手も同じように着岸する。




で、それぞれの船に積み込んだ商品の価値の合計で勝負する。


4+4+3+4+1=16


相手側は、、


5+3+4+1=13

なので、こちらの勝ち。ご褒美がもらえます(お金20)


それともう1つ、積みこんだ商品の種類によってボーナスがもらえます。
港には商品の種類ごとのチャートが描かれていて
真ん中に置かれている黒いコマを移動させる。


この港の場合は白と緑と青の商品が対象になる。



こちら側は、白1枚、緑2枚、青1枚。




相手側は、白0枚、緑1枚、青2枚。


ちなみに金のチャートは、どの港にも存在しない。価値は5で最高なんだけど。。


白と緑は差し引き1枚ずつ勝っているのでこちら側に引き寄せる。


青は1枚負けているので相手側へ。

自分の側へ引き寄せたチャートの数×10のボーナスが支払われる。
なので、この場合こちら側が20、相手側が10獲得する。
さらにチャート上の10とか20のマスまで引き寄せることができると、追加ボーナスがもらえる。

ちなみに動かしたチャート上の黒コマは次のラウンドで中央に戻さず、そのまま持ち越すので
どの色の商品を重要とするかが結構重要になってきて、値付けに影響することになる。

あと価値0の商品タイルもあるのだが、これは引き寄せるとき2枚分としてカウントできる。
意外と重要。

3ラウンドでゲーム終了。持ち金の多い方が勝ち。





Knizia, Reiner
プレイ記



俺の考えたヴァリアントルールを適用して遊んでみた。


ついたては、モダンアートから拝借・・




メディチ家の俺からスタート


とりあえず最初だし、3枚引いてみる。


俺「んー、じゃ自由入札で。とりあえず15」

相棒「じゃあ、16」

俺「18」

相棒「あげます」

俺&相棒「ハンマープライス!」(笑

18で俺が落札


青と赤の引き寄せがあるから、ここに着岸するかな




俺が落札したので続けてタイル引く


今回は2枚にしとくか

俺「じゃあ、一斉入札でいってみますか」

俺「決まった?」

相棒「OK」


じゃあ、せーの!


あー、負けたよ。8対12(左が俺)


相棒も船に積んで着岸する。。




その後の俺の手番・・・

俺「じゃ一斉入札ね、せーの!」

オープン



相棒「あー」

俺「同じ金額だから俺の勝ち^^」

なかなかいい買い物だったぞ


俺「じゃ続けて一斉入札で」

オープン



相棒&俺「あーーー!」

またしても同額、俺の勝ちだ。熱い!


前半戦の終盤、相棒の手番にて



んー、、、
この時点で、俺の船は商品1つ分しか空いてないので
2つ落札しても捨てるしかないのだが、ここは取りにいく。
1つは、数字が大きいので相棒に取られたくないのと
もう1つの理由は、手番を自分に持ってくるため。

相棒の船はガラガラなので、このあとも2枚、3枚と
引かれて、下手すると相当な割安価格で落札されてしまう可能性がある。

そうなってしまうとますます苦しいので早めに手を打つことにする


ちょっと高い買い物だったが、なんとか落札できた。

で、俺の手番。ここは重要だ、なんとしても商品1つ落札して
船を一杯にしてラウンド終了に持ち込みたい。


引いたタイルの内容はこの際、なんでもいい。


とりあえず、赤3のタイルだった。


俺「一斉入札で」
※これは、失敗だった。一斉入札でギャンブルするよりも
自由入札にして、多少高くついても確実に落札しにいくべきだった・・・


なんとしても落札したいので、赤3タイル1枚なのだがかなり高めのお金を握ることにする。

オープン!



俺「あーーーーーーーーーーーーー!」

俺17、相棒26

マジで?、相棒26も握ってきたよ、信じられん・・・


その後、商品1つ分しか空きスペースがない俺に対して
相棒、ガンガン2枚、3枚と引く。やべえ。。

途中、廃棄せざるを得ない商品を法外な値段で買わされながらラウンド終了。(T_T


1ラウンド終了時


大分投資した割には、あんまり引き寄せボーナスが美味しくないなぁ


次ラウンド、ここまで引き寄せているところで




俺、この2枚を引く



俺「おー、熱いねぇ」

相棒「熱いね」

俺「じゃ、一斉入札で」

実はこれ作戦、いかにも欲しそうな素振りを見せておいて
高値で買い取ってもらおうと言うわけ、ふふふふふ・・・


で、オープン。俺は5しか握っていない。


って、あれ?相棒もたった16だ。。

俺&相棒「ははははは^^;」

2人して同じようなこと考えていたらしい

結局、2ラウンド目も終始相棒のペースで終わる。。


3ラウンド目、最終結果



俺195対相棒218、意外と接戦だったけど負けました。



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

箱は小箱サイズながら、けっこう重めのゲームだ。

最初は値付けが難しい・・・相場観がつかめるまでは
かなりトンチンカンな値段を付けたりする。

うーん、60?とか

いやいや、基本的に収入は各港で商品の数字の合計で勝ったときに入ってくる20と
商品の色ごとの引き寄せボーナス(各10)のみなのである。
それを考えて値段を付けなければならない。

経験者と初心者が対戦すればまず間違いなく経験者が勝つだろう。

どこを押さえて、どこを相手に華を持たせるか。
商品セットの適正価格はどのくらいなのか、これがかなり難しい。

未経験者が相手だと、全くゲームにならないことすらあると思われる。


逆に同レベルの経験者同士だと
かなりシビアな値付け合戦になり、かなり熱い。

「んー、微妙な値段だねー」とか

同じ組み合わせの商品セットでも、状況によって
適正価格が変わってくる感覚も面白い。
特に価値0の商品。引き寄せボーナスが計算できるので
これ1枚で時によっては、20とかいう値段が付いたりする。


あと、お互いの持ち金を隠すついたてがあった方が面白いと思う。
モダンアートとかについてるようなやつ。
3ラウンド終了後、「せーの」で見せ合うとなかなか盛り上がる。

やっぱりちょっと上級者向きのゲームかな。
でも個人的には、総合的にみてなかなか面白いゲームだと思う。


JohnnyBet



番外編




このゲーム、競りゲームの一種ではあるのだが
入札方法が「指値」しかなく、ちょっとプレイの幅が狭い感じがする。
で、モダンアートのルールを読んでいてちょっと面白そうな
ヴァリアントルールを思いついたので書きとめておこうと思う。

そのヴァリアントルールとは、、

題して「3つの入札ヴァリアント」~メディチ対ストロッチ+モダンアート

追加ルール内容

・追加で必要な道具は無し
・手番のプレイヤーが商品タイルを引いたら「入札方法」を宣言する
・入札方法は3つ「一巡の競り」、「一斉入札」、「自由入札」

1.指値入札
これは従来のルールと同じ、タイルを引いたプレイヤーが値段をつけて
相手プレイヤーは、その値段で買うかどうかを決める。
買ってもらえなかった場合は、値付けしたプレイヤーがその値段で買い取り


1.一巡の競り
お互いに1度ずつ値段を付ける。
具体的には手番ではないプレイヤーが先に値段をつけて
手番プレイヤー(タイルを引いたプレイヤー)は、それより高い値段を付けるか
パスを選択する。
パスされた場合は、当然、値段を付けたプレイヤーが買い取る。

※カバレロさん、ご意見ありがとうございましたm(_ _)m


2.一斉入札
お互いに買いたい金額のお金をそれぞれ手に握って、せーのでオープン!
より高い値段をつけた方が買える。
もし、握った金額が同じだった場合は手番プレイヤー(タイルを引いたプレイヤー)が優先。


3.自由入札
それぞれ、自由に入札する。手番プレイヤーから始めて
交互に今出ている値段より高い値をつけていく。
競りに幅が出て面白いかなと。 今度、実際にプレイしてみたらプレイ記を書きます。 ■考察 実際プレイしてみたところ、やっぱり一斉入札が熱く盛り上がる。 入札方法はこれだけでもいいんじゃないかってくらい。 ただ、かなりギャンブルになるので、確実に落札したいときや じっくりいきたいときは自由入札がいい感じだ。 それに対して、指値入札。これは、選択するメリットがあまり見当たらなかった。 実際、「じゃあ、ちょっと指値にしてみる?」程度の選択肢でしかなかった。 指定した値に対して、相手がどうするか選択権があるので 敢えて指値にするメリットがあまり感じられないのだ。 と、ここでちょっと閃いた。 「なら、指値のときは相手に値段を決めてもらって、それで買うかどうか  こっち(手番のプレイヤー)が選べるようにすればいいんじゃないか?」 これなら、指値を選択するメリットも出てくる。 要は「相手の出方を見る」という選択肢だ。けっこうイケてる気がする。 またこのルールで遊び直してみたい。

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