たっくんのボードゲーム日記

No.151
マウアー
Mauer

プレイ人数:3 - 6
プレイ時間:約15

ルール難易度 簡単!
日本語化 不要


このゲームで使うコンポーネントは、こんな感じの建設資材コンポーネントと



オレンジの親プレイヤーマーカー。


これで全部です。

オール木製です、中でも塔と門は独特の味わいがありますね。



下記の7つで1人分。


6セット入ってるので6人まで遊べます。

これらのパーツをこんな感じで、テーブルの真ん中に建設していきます。


手持ちの建設資材パーツを全部建て切った人が出たら終了で、その他のプレイヤーは手元に残ったパーツがマイナス点になります

塔が残ってしまったら−15点、門は−10点、城壁はギザギザの数がそのままマイナス点です。




建設ルールとして、テーブルの真ん中に一列になるように置いていきます。つまり、両端に追加するように置いていく。
ただし、塔と塔、門と門、塔と門は隣接させてはいけません。


必ず1つ以上の城壁を間に挟まなければなりません。


でも、順番に1人ひとつずつ建設していくわけではありません。。

全員、建てたいパーツを1つ、秘密裏に選んで握ります。


全員1つずつ握ったら一斉に手を開きます。

親マーカーを持っているプレイヤーは、自分が握ったパーツと同じパーツを握った人が他に居なかったら、それを建設できます。

親以外のプレイヤーは、親が握ったパーツと同じパーツを握ったらそれを建設できます。


つまり、親は他のプレイヤーに当てられないように、親以外のプレイヤーは親が何を握るか予想しながらパーツを選びます。


例えば、親プレイヤーがこれを握ったとして




こういう状況なら親が建設できます。



でも、こうなら親は建設できず、親が握ったパーツを当てたプレイヤーが建てられます。



親マーカーは、順番に左隣のプレイヤーに回していきます。

これの繰り返しで、手元のパーツが無くなる人が出るまで続けます。


何も握らないという選択 親を含めた全プレイヤーは、パーツを1つ握る代わりに「何も握らない」という選択をすることもできます。 親プレイヤーだけが何も握ってなかった場合は、親プレイヤーは手元から好きなパーツを1つ建設することができます。 子プレイヤーが親が何も握らないと読んだ場合は、子も何も握らないという選択肢があります。 見事的中して親が何も握ってなかった場合は、当てた子プレイヤーは親に対して手元から好きなパーツを1つプレゼント(押し付ける)ことができます。
細かい補足も含めたまとめ 1.親が握ったパーツと同じパーツを握ったプレイヤーが居ない → 親がそれを建設できる 2.親が握ったパーツと同じパーツを握ったプレイヤーが居る → 親は建設できず、予想が的中した子プレイヤーが建てられる 3.親が何も握ってなく、何も握っていない子プレイヤーが居ない → 親が手元から好きなパーツを建設できる ただし、門や塔は隣同士に建てられない建設ルールは常に守らなければなりません。  ※結果、予想が的中しても建てられない場合がある 4.親が何も握ってなく、何も握っていない子プレイヤーが居る → 何も握らなかった(予想が的中した)子プレイヤーは、親に対して手元から好きなパーツを1つプレゼントする  ※ただし、このとき何も握らなかった子プレイヤーが複数居る場合は何もおきません(プレゼントできない) 2.のケースで、予想を的中させた(親が握ったパーツを当てた)プレイヤーが複数居る場合で、当てた全員が建設できない場合は親だけが建設できます。 門や塔は隣同士に建てられないルールがあるため、建てられるのは最大でも2人分までなのでそういう状況が起こり得ます。 当てた子プレイヤー全員が建設できる場合は、もちろん親は建てられません。
Fackler, Thomas
プレイ記



フォルテさん、メゾフォルテさん、たっくん(小)と4人プレイ

俺の親の番。何も握らずいってみるか。




たっくん(小)に当てられる(T_T

たっくん(小)「はい、プレゼント~」

げ、塔が来た。いらねー!


さっさと処理したいので、今渡された塔を握ることにする。




メゾフォルテさんのお親。せーので!



メゾフォルテさん「あー」

たっくん(小)「はい、あげる」

メゾフォルテさん「いらない~!」


次、たっくん(小)の親。せーの!



執拗に塔を握り続ける俺。
あ、バカだ。さっき、たっくん(小)から塔を押し付けられたのに
塔なわけないじゃん。。しっぱい。

フォルテさん「じゃ、建築します」


くそー、いっこ建築できん。。




たっくん(小)の親。



快調に建て続ける。。どうなっとんじゃ!


結局こんなに残ってしまった・・



写真には写ってない城壁があったのでマイナス37点

ハイ、ドベです。たっくん(小)の勝ち


2回戦目、序盤からガンガン塔が建つ



勝敗は、またもやたっくん(小)の勝ち。
強いなぁ~

フォルテさんいわく、負けたこと無いらしい。

でも俺も今回はマイナス1点、惜しかった。


プレイ記2

今回は5人プレイ 親はツエツキさんから


最初は多分、塔か門あたりで来るんじゃないかと予想


門と予想してみたのだが


結果は全員ハズレ 塔でした


というわけで、ツエツキさんが塔を建てる




次の親は俺 建ってるのが塔なので門は選べない

かといって、一番長い城壁では当てられそうな気がしたので
ギザギザ2つの、比較的小さいやつを選んでみたのだが


イズナさんに当てられてしまった


うーむ、なかなか当てられない




確率的に比較的安全な、ギザギザ2つの城壁がどんどん建てられていき

フォルテさんの親


普通に考えれば塔や門を建てたいと思うところだが

フォルテさんは、そういう風に考えることを予想してくると読んだ

ギザギザ6個の城壁を選択


結果


フォルテさん「あれ、当てられちゃったよ・・」

よっしゃ


ギザギザ6個の城壁を建設に成功




ツエツキさんの親


ツエツキさんは最初の親のとき塔の建設に成功してるので
なんとなくここは門で来るような気がした


せーの・・




オープン!


あ、なんも握ってない!

イズナさんがこれを見事に当てて

イズナさんからツエツキさんへ、塔が授与されましたw



俺の親

今渡されたものをすぐに握っては来ないかな・・と思い、塔を選択してみるのだが


ツエツキさん親子に当てられてしまった


着々と塔が建設される





こんな状況




手元にはまだまだ大物が残ってる




フォルテさんの親のとき、再びピンと来るものが降りてくる


この時点で塔を手元に残しているのは俺とフォルテさんのみ

単純な確率的には、当てられる可能性は低めだし
なにより残してしまうとマイナス点が大きいので
ここは塔を握ってくるだろうと予想。




みごと正解!塔の建設に成功




残るは、この2つ




俺の親

まだ1つも建設されてないギザギザ4つの城壁は当てられてしまう危険性が高い


ここは安全にコマの数を減らす方向でいく


残るはコイツ1つ




しかし、一歩及ばず。イズナさんの勝利




イズナさん
勝利

フォルテさん ツエツキさん

-22点

-21点
ツエツキさん(息子さん) たっくん

-37点

-4点

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

面白いなぁコレ。
こんなに小さいコンポーネントだけでこれだけの面白さを演出してるのがすごい。
親が何を握るか、子の読みは何かという単純な読みあいと
「何も握らない」という選択肢がゲームに良い緊張感を与えている感じだ。

親にとって何も握らないというのは、押し付けられるかもしれないリスクと
好きなものを建てられるというリターンの大きさを合わせ持つので
手堅く行くか、リターンを大きく求めるか、そういう悩ましさもある。

もう1つ、このゲームは記憶力もけっこう重要。
だれがどのパーツを建てたのか、それによっては安全パイがあることも
見えてきたりする。

1ゲーム長くても15分くらい。
Aをつけてもいいほどの面白さがあるんだけど
ただ1つ、苦言を呈するならさっきちょっと触れた安全パイ。
これが周知の事実になってしまうと、予定調和みたいな空気が漂ってしまい
少々興ざめなところがある。それだけはちょっとうまくない。

なので、パーツの「総数」が分からなくなるような工夫があれば尚良かったかもしれない。

でもそれを差し引いても、コンポーネントも必要なスペースも最小限で
これだけの面白さがあるのはすごいことだ。

しかし残念なことに国内はおろか、海外でも絶版になってから久しいようだ。
再販してくれないかなぁ?

手軽に出せるし、パーティゲームなんかとしても非常に盛り上がると思うよ。


■追記

やっぱりこれは多人数向きですね。

3人プレイだとちょっとイマイチな感じ。

最低でも4人、出来れば5、6人が良いと思う。

手軽に楽しめます。絶版なんだけど・・・


2012/12/01


JohnnyBet



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