たっくんのボードゲーム日記

No.73
ラングフィンガー
Langfinger

プレイ人数:2 - 5
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要




プレイヤーは悪党になって盗みを働き、盗んだ品を換金して勝利点を得ます。

5人の悪党たち。それぞれ盗みに関する特技を持っている。



ゲーム中、1人1枚ずつ持ちます。


ゲーム全景。中央が勝利点(得たお金)のスコアトラック。



ボードの端には1~5までの数字が書かれていて
場所ごとに、悪党達が暗躍する。。

都市窃盗のための道具を調達する
住宅地品物を盗む
廃墟窃盗道具を交換する
美術館品物を盗む(基本的に住宅地と同じ)
盗品を換金する
まぁ、要するに都市でハンマーとか、錠前破りのためのツールとかを手に入れて その道具を使って住宅地美術館で美術品なんかを盗み、で換金するといったところか。 で、必要に応じて廃墟で道具の交換をする。 まず、都市。ピッキングツールやハンマー、プライヤーなんかが並んでいる。 で、美術館(および住宅地)。ショーケースなどに入れられた美術品と それを盗むために必要な道具が書かれている。 例えば、右側のショーケースに入った美術品を盗むためには ハンマー2つと、プライヤー1つが必要(道具カードを捨て札にして、美術品カードを入手する) このとき、足りない道具をプレイヤーが担当している悪党の特技で補うことも可能。 例えば、茶色の悪党ならハンマーを1つ補うことができる。 1度の手番で手に盗むことができるのは基本的に1つだけ。 手に入れた美術品の価値は、カードを裏返すと分かるようになっている。 当然、手に入れるまでは見ることができない。 最後に手に入れた美術品を港に持っていって換金する。 港には、換金可能な美術品の種類が書かれたカードが置かれている。 たとえば、このカードの場合 金塊、石像、コイン、絵画を換金できる。 基本的に、1回の手番で換金できる美術品は1つだけなのだが このカードのように、金塊が2つ描かれていれば、金塊を同時に2つ換金できる。 また、コインには+1と書かれていて これは数字の分だけ高く買い取ってくれることを示している。 次に、どうやってそれぞれの場所でアクションを起こすかだが 1人、3つ悪党トークンを持ち、これをそれぞれ活動したい場所に置いていく。 各場所には1~5までの数字が書かれていて、これがその場所で 活動することのできる順番を表している。 この写真の場合、青、赤の順番にアクションを起こせる。 ここは都市なので道具を獲得するのだが、順番が先のプレイヤーから道具を取り 後のプレイヤーは、残ったものの中から選ばなければならない。 これは、美術館や港などでも同じ。先にトークンを置いたプレイヤーが 先に美術品を盗んだり、換金したりできる。 ちなみに、1つの場所に同じプレイヤーが複数の悪党トークンを置くこともできる。 ★ゲームの流れ★ ①悪党トークンの配置 プレイヤーは順番に1つずつ、アクションを起こしたい場所にトークンを置いていく。 で、全員が3つずつトークンを置いたら終わり。 ②アクションの実行 1.都市から順番に5つの場所で、トークンの置かれている順番にアクションを行います。 アクションを実行したらトークンは手元に戻します。 5.港までアクションを実行し終わったら1ラウンド終了 ★ゲームの終了★ ラウンド終了時に勝利点が20以上のプレイヤーが居たらゲーム終了となります。
Fiore, Christian

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

一見、派手そうなゲームに見えるのだが実際やってみたら
非常に地味~なゲームだった。

まったく面白くないかと言えばそんなことは無いのだが
いかんせん起伏に乏しく、ゲームとしての盛りあがりやヤマ場みたいなものが感じられない。
平坦に始まって、だんだんアップダウンが来るのかなーと思っているうちに
とうとうヤマが無いままあっけなく終了してしまった。
悪い言い方をすると、作業感が若干強い。

同じワーカープレイスメント系のストーンエイジなんかもそうだったのだが
どうもあまり深い思考の入る余地があまりなくて運に大きく左右されがちな感じがする。
もちろん、どこにどう配置するかとかは考えるけどね。
考えるんだけど、その置き方がほぼ決まっていて戦略と呼べるほどのものは無い。

ただ、このゲームの場合、プレイ感は軽いしプレイ時間も短めなので
手軽なのは良いところ。ルールも簡単な方だし。

ちょっと息抜き的にやったり、初心者とやるときにはいいかもしれない。


ん~・・・だけどやっぱりなんかもったいない感じだなあ。
システムやアイデア自体はかなり良いものだと思えるので
もうちょっと練り上げて、もっと深みのあるゲームに仕上げられたんじゃないかと。

たとえば、開ける(ゲットする)のにツールが5つも必要なお宝なんだけど
開けてみたらスカでしたみたいなのがあると盛り上がるんではないかと。

理不尽さというのは、実はゲームを面白くする要素にもなり得ると思うんだよな。
1つ1つの要素を取り上げれば、理不尽なことこの上ないのに
全体としてみればうまくバランスが取れているゲームと言うのは
傑作になりうる可能性を十分に秘めているものだと思う。


JohnnyBet



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