たっくんのボードゲーム日記

No.300
銅鍋屋
Kupferkessel Co.

プレイ人数:2
プレイ時間:約30

ルール難易度 簡単な部類に入る
日本語化 不要


2人専用のカードゲームです


1種類につき4枚、1~4の数字が書かれています。

これらのカードをたくさん集めるのがゲームの目的なのだが




同じ絵のカード1枚だけだと
カードに書かれている数字がそのままマイナス点になってしまう。


同じ絵2枚だと、書かれている数字に関わらず0点。

3枚でようやくプラス点になる(カードに書かれている数字の合計)

そして4枚すべて集めると、さらにボーナスで5点追加になる。


これらのカードを伏せたまま6×6に並べます


ただし、写真のように角にはカードを置きません。

余ったカードは山札にします。


角には専用のカードを置きます




1枚ずつ白と黒のコマが描かれているカードがあって


カードの隣に対応する色のコマを置きます。

プレイヤーは、白か黒どちらかを選びます。




で、カードを全部オープンにします。


手番では自分のコマを動かしてカードを獲得するのだが


とりあえず、ゲームの最初に山札から1枚ずつ引いてオープンにして置きます


※このとき、数字の周りの色が黒か白だった場合は
 山札の下に戻して引きなおします。


この手元にオープンになっているカードに書かれた数字分だけ
コマをカードのまわりに沿って動かします。


カードの数字が4なら4マス動かします。


そして、コマが居るカード列(6枚)の中から




好きなカードを1枚獲得して




手元のカードに重ねます


次の手番では、このカードの数字がコマを移動させるマス数になる


空いたスペースには、山札から新しくカードを1枚引いて埋めます




しかし、角に止まってしまった場合はカードを獲得できません。


※角のカードはホントは点線に沿って切り落としておいて、1マス分と数えます


例えば、手元のカードが3だったとして




こんな状況の場合、3マス先には相手のコマ(白)があるのだが




相手のコマが居るマスは飛ばします(マス数に数えない)



まあ、そんな感じでコマを動かしてカードを取って、山札から引いて
空いた場所を埋めて・・という感じ。

山札が無くなったら、もちろん埋められないのでボコボコ穴が空いていきます。

それで、どこか1列のカードがすべて取られたらゲーム終了。

獲得したカードを調べて、合計点が多い方の勝ちとなる。



*****



ところで、カードには特殊効果を持つものが2つあって

まず、帽子と杖のマーク


このカードを獲得したら、もう1回追加の手番ができます。
※ただし、この効果は1回の手番で1度だけ


いくつかの色が付いているのだが、基本ゲームでは色は関係なし




で、もう1個。爆発した鍋のマーク


これを獲得すると、相手プレイヤーが獲得した一番上のカードを
山札の下に戻すことができる。

つまり、相手の獲得カードを減らすと同時に、カードの数字を変えて
目算を狂わせることができる。



数字のバックが白と黒のカードだけは基本ゲームでも意味があって
自分のコマと同じ色のカードは得点が2倍になります。


ただし、マイナスの場合も2倍・・

あと、1点のカードの獲得枚数が多い方は+5点のボーナスがあります。





Burkhardt, Günter
プレイ記

相棒と対戦 相棒が白で俺が黒




角に止まってしまうとカードが取れず、効率が悪いので
まずそれだけは避けたいところ。



宝箱を獲得する相棒


ま、最初はどれを集めるか方向性が定まってないので

「とりあえず、連続手番を狙えれば効率がいいかな?」と思っていた


次第に2枚、3枚と同じ絵のカードが溜まってくる


よしカボチャ2枚目


俺「あ・・・」




しまった、見てなかった。


角に止まってしまった。



気を取り直して、この怪しい草を集めることにするか




数字のバックが黒のカードは得点が倍なので、取るならなるべく早い段階で集めたい




とか考えてる間に、あっという間に山札は尽きて空白が出来始める




この時点で、とりあえずバックが黒のカードは集め始めてる(やはり2倍というのは美味しいので)
あとは、たまごの絵のやつとカボチャあたりも意識的に取ってる。


宝箱も取ってるハズ、、なのだが確か相棒も1枚取ったんだよな。


手札の数字は4。


そうすると、あの列で止まることになるから
宝箱をゲットしつつ、爆発鍋でチュドーン!させられるw




相棒「むかつく」


しかし、その後も容赦なく

3回連続でチュドーン!してあげた

相棒「えー、数字変わっちゃうじゃん・・・」

相棒「ムカツク!」


こういう美味しいカードは確保しつつ




相棒が白の4なんてカードを獲得


当然、そんなものはチュドーンの格好のターゲットなわけでw

相棒 (ー_ー#)(ー_ー#)(ー_ー#)


あっという間に終了




さて集計


俺「とりあえず67点かな?」

相棒「67点?」

相棒「あー、負け負け!」

相棒「でも負けたけど、このゲームあんまりヤな感じじゃないかも」



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

ゲーム大賞にノミネートされたのも納得なら、大賞を受賞しなかったのも納得。
そんな感じがした。すごく良くできた佳作ってところ。

角に止まってしまうとカードが取れないところや、得点と移動先がセットになっていることなど
いろいろ連動しているので、あれを取ったあとこれがこうなって・・とか
かなりパズルライクな側面がある。

それと、獲得した得点カードが次の手番の選択肢に重要な影響を及ぼすというのは
あんまり見ないシステムで、けっこう面白いプレイ感。

ただ、これだけだと単なる1人パズルになってしまうのだが
そこにアクセント的にだけれど、いい感じのエッセンスになっているのが「爆発鍋」

前述したように、選択した手順が連動していろいろ決まっていくので
自然とカード獲得の「計画」を練ることになる。

爆発鍋は単純に得点カードを捨てさせる要素という意味もあるんだけれど
それ以上に、その計画を破綻させることができるという部分の方が大きい。
綿密に練ったプランがご破算にさせられてしまうさせられる、ムカツキ感してやったり感
というのが、ほどほどのインタラクションをもたらしている。

しかし、ちょっとそれ以外に突き抜けてるような要素は見当たらないかな。
インタラクションがあまり強くない分、気軽にプレイできるというのもあるんだけど
ちょっと物足りない感じも否めないなぁ。

残念、という感じでもないんだけど。

2012/07/20


JohnnyBet



レビュー一覧へ


たっくんのボードゲーム日記