たっくんのボードゲーム日記

No.139
ホテルサモア
Hotel Samoa

プレイ人数:3 - 6
プレイ時間:約60

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要





リゾート地サモア。

各プレイヤーはホテルのオーナーになって
お客さんに泊まってもらいお金を儲けます。

これがホテルボード。部屋は6個。1人1枚ずつ持ちます。




ちなみにホテルのデザインは1つずつすべて違っていて部屋の内装も全部違う。



なかなか凝ってるなぁ。


ホテルに泊まりに、いろんな国からお客さんがやってきます



イギリス、ドイツ、日本・・

このタイルは全部で12枚あって、各ラウンドごとに1枚使う。
そのタイルの国から飛行機が来たことになってて
新たなお客さんが到着すると同時に、その国から来ているお客が帰っていく。

つまり、ゲームは全12ラウンドで構成される。


このタイルを適当に1列に並べる。



この並べられた順番にラウンドが進んでいく。


ラウンドの最初に、旅行客カードを開いてタイルの上に置く。



ここには何人の客が到着したのかが書かれている。
つまり、どの国の人が来るのかは前もって分かるのだが
何人来るのかはそのときになってみないと分からないようになっている。

ただし全12ラウンド中、6ラウンド目と12ラウンド目は「世界的な休暇」
となっていて、訪れる人数が通常の2倍になる。


で、カードに書かれている分の旅行客チップをストックから持ってくる。



ちなみにチップ数はプレイ人数に応じて書き分けられている。



さて、このお客たちが誰のホテルに泊まってくれるのか?だが・・

こういうカードを使った、ちょっと変わった競りなのである。



カードには数字が書かれていて、これが宿泊料金
一番安い値段を付けた人のホテルにお客さんは訪れる。

カードは基本的に使い捨て、いつどのくらいの料金設定にするかが
勝負の分かれ目となる。

ホテルは6室しか無いので、満室なら当然新たな客は泊められない。
しかも次に自分の国に帰る飛行機が来るまで居座り続けるので
場のタイルを見ながら計画的に客を泊めるようにしなければならない・・


見事落札?できたら、落札代金をもらって旅行客チップを自分のホテルに置きます。



お客さんにもいろいろ居て、お金持ちの客は、より多くのお金を落としていってくれたり
恋人同士は同室に泊められたり、けっこうバラエティー豊か。



ところで、競りを行うときに使うカードには数字が2つ書かれていて
1つは宿泊料金なのだが、もう1つは設備投資。
一番高い値段を付けた人から、設備タイルを取ることができる。



特別室7個目、8個目・・の客室として使用できる
プール客の中にはプールが好きな客が居て、より多くお金を使ってくれる
スイートルーム宿泊料金が2倍になる
まあ、そんな感じで設備を充実させながらいろんな国のお客をホテルに泊めて お金を稼ぐのである。 もちろん、12ラウンド終了時に1番多く稼いだ人の勝ち。
Kristian R A Ostby
プレイ記



kunさん、ももさん、俺の3人プレイ



25金ずつもらってゲームスタート。


最初に到着したのは、ノルウェー人3人組




今回のノルウェー人は大分長いこと居座る予定なので




恋人のみをごあんなーい。



後で別の国の恋人と一緒にさっさと帰国してもらおうというわけだ


次、日本からの便。



お、有名人が乗ってるぞ。

アヤパンは、、ももさんのホテルにご案内されてしまう。

くそう。


アヤパンの追っかけドイツ人3人。



9金×2倍×3人 = 54金!

儲けてんなー・・・

驚異のアヤパンパワー炸裂


日本人3人×2グループ到着。アヤパンは帰国。




kunさんとこは、離れの部屋を2つも拡張しとる・・



ウチのホテルは、とりあえず1人ご案内。



次が世界的な休暇なので、空き部屋を確保しておきたいので
ここは抑えておく。


そして、やってきた休暇。



大量10人のドイツ人が到着。


これだけお客さんが居れば、多少高くても泊まってくれるだろうと思うのだが。



ライバルがいくらくらいで来るかさっぱり分からないので
抑え気味に部屋代は8金に設定。


大量5人のお客様を囲い込むことに成功



しかもそのうち2人はお金持ち。
64金ゲット。

それにしてもウチのホテルはラブホか?^^;


kunさんのホテルで、離れの部屋に居座り続ける日本の金持ち。



どこぞの議員か?


ドイツからの客。お、有名人がいる。



俺「この有名人、だれですかねぇ?」

kunさん「いいんじゃないっすか、クニツィアあたりで」

次の次がラストのラウンドなので、その前に
クニツィアに泊まってもらって、最終ラウンドで高い宿泊料金をふんだくりたい^^;


なので、クニツィア様には破格の料金で宿泊いただく作戦。




そして、最終ラウンド。



2グループいるし、これなら相当ふっかけても泊まってくれるだろう。

宿泊料金は10金に設定(ぼったくり!)


さらにスイートルームにぶちこんだり
クニツィアの隣部屋でことごとく2倍の料金を徴収。



このラウンドだけで80金の収入になった。


結果、200金近くかき集めて勝利。




評価・・・

※評価の基準についてはこちら

競りゲームって大体そうなんだけど、最初は相場観が良く分からない。
いったいいくらぐらいが適正価格なのか。

特に本作は、一番低い値をつけた人がお客を落札するという
全員でオークショナーを同時にやっているような要素が含まれているので
いっそう見えにくくしている。

ただまぁ、この宿泊料金設定とお客を取るか取らないかの選択が
このゲームの全てと言っても過言ではないので安易に最善手が見つかってしまうようでは
深みに欠けることになってしまうのだろう。


テーマ再現度は抜群。ゲーム内容と非常にマッチしてて話も弾みやすい。
ホテルを経営している感じも良く出てて、経営手腕が問われている気がする。

到着する客の種類や人数など、運の要素もいくらかあるのだが、あまり強くない感じだ。
客が来るタイミングと帰るタイミングだけは分かっているので
早く帰ってしまう人、長期滞在する人を見極めて計画的に回転させていきたいところ。

他のプレイヤーのホテルが満室で空き部屋があるのが自分のホテルだけというのが
最も有利な状況であるのと、6ラウンド目と12ラウンド目の世界的な休暇では
大量に客が来ることが見込めるので、この2つのタイミングでは
躊躇することなく、宿泊料金をふっかけていきたい。

長期滞在する客は、従業員の休暇カードでとっととお帰り願うことも考えたい。

・・・やってることは悪徳経営の極みだが^^;

今回は、前半戦でプールがなかなか出てこなくて活躍の場がなかったのだが
早い段階で出てくることがあれば戦略も変わってくるだろう。

そのときどきで、状況はいろいろ変わるのだがほとんどの情報がオープンなため
あまりカード運にやられたとかそういうのは感じにくい。
むしろ様々な状況(の組み合わせ)に合わせていち早く対応できた人が勝つ感じだ。

お客チップの扱いがちょっとだけ面倒だけど、それ以外は煩雑さは感じないし
ゲームの内容も含めてかなりスッキリ出来てると思う。
競りゲームの割にプレイ感は軽め、そこまで重たくはない。

ただちょっと爽快感とかインパクトに欠けるかなー。
でも面白いのは間違いない。かなりの良作。


JohnnyBet



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