たっくんのボードゲーム日記

No.148
ビール侯爵
Fürstenfeld

プレイ人数:2 - 5
プレイ時間:約40

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要(日本語版が出てる)




ビール醸造所に原料を買い取ってもらって儲けるゲームです。

ビールの原料、清水、大麦、ホップの3つ。



これを収穫して、売ってお金を稼ごう。


これがプレイヤーが持つ個人ボード。



土地が6区画あって基本的には、さっきの3つの原料を生産するための
畑にするのだが(最初は、下の3区画は3つの原料を1つずつ生産する畑になっている)


メインのボード。ビール醸造所が5箇所あってそれぞれ原料を買い取ってくれる。




で、買い取り方なのだが、、こういう原材料の需要カードを




醸造所の前に置く



清水が2つ、大麦が3つ、ホップが1つ描かれています。

ちなみにこの需要カードは、ゲームの準備段階で置いて
入れ替えられることは無い。


さて、自分の農場に戻って、、初期状態だと
清水、大麦、ホップそれぞれ1つずつ生産できる。




で、生産物を需要カードの上に置いて売る。



さっき生産した3つの原料を売ると、最初の相場は
どれも1つにつき1金なので


3金もらえる。




次に別のプレイヤーがホップを2つ売ろうとしたとする。



ホップの需要は1つなので、もう一杯なのだが
この段階ではとりあえず2つ売って、2金もらえる。


しかし、供給過多ということでホップの買い取り価格は下落する。



この場合、需要に対して2つ余計なので
買い取り価格チャートで2マス、ホップの値段が下がる。
しかし0以下にはならないので0で止まる。

つまり、次以降のプレイヤーはホップを売れなくなる。


さて、全プレイヤーが原料を売り終わって、この状態だったとすると



清水と大麦は、逆に供給が足りないので


価格チャートが上昇する。




とりあえずOKかな?


稼いだお金を使って、自分の6区画の土地に建物を建てます。



より多くの原料を生産できる畑とか、特殊な効果を持つ建物とか。
カードの左上に書かれている数字が建設コスト。
一度の手番で2つまで建設できます。


この建物カードの山(デッキ)は1人ずつ自分のデッキを持ちます。
全員で1つのデッキを共有ではないというのがミソ。

建設に使わなかったカードは、基本的に1枚しか手元に残せない。


残りのカードは、自分のデッキの一番下に入れます。



このとき残ったカードをどの順番で戻すか自分で決められる。
つまり、戻したカードはそのうちまた自分の手札に入ってくる。


それで、ようやくゲームの勝利条件なのだが

それは自分のボードをこういう状態にすること。



建物の中に、こういう宮殿カードが入っていて
これを6個全部建設できた人が勝ちなのである。

新しく建物を建てるには、それまでそこにあった建物や畑を潰さなければならないので
宮殿を建てれば必然的に生産力は落ちてしまう。

計画性が重要なのだ。


で、その宮殿なのだが、、カードに建設コストが書いていない。

こういうカードがあって・・・これで建設コストが決まる。



8~18までのカード。
つまり最小で8、最大だと18の建設コストがかかるということ。


このカードをメインボードの右上に、小さい順で山にしておく。




で、宮殿が1つ建つたびにマーカーをカードの上に置いていく。



このマーカーはプレイヤーの人数分用意されていて

すべてのマーカーが置かれたら、次のカードがめくられる
つまり、宮殿の建設価格が上がるということになっている。


最後に、手番の回り方について。

その手番で売った金額と同じ数字のところに自分のマーカーを置く



たとえば、原料の売却で3金もらったのであれば3。


で全員同じように、売った金額と同じところにマーカーを置いていって



次の手番では、マーカーの置かれた数字の小さい順に手番が回ってくる。
つまり、この写真の例だと緑のプレイヤーが最初に手番を行える。
その次が青。同じところに居る場合は上に乗ってるプレイヤーが優先。

当然、先に売った方が高く売れるので有利。
ゆえに次の手番で先に売る権利を確保するために
敢えて原料を売らないという選択肢もありえるのだ。

こんなところかな。

ざっと纏めると

1.まず最初に自分のデッキから建物カードを3枚引く
2.畑で原料を生産する

ここまでは全員同時に行う

3.原料を売る
 このフェーズは、さっきの通りの手番順に従って原料を売ります


4.コストを払って手札の建物カードを建てる(最大2つ)
5.1枚のこして、自分のデッキの1番下に建物カードを戻す。
6.供給が足りない原料の相場を上げる

これで1ラウンド。

宮殿を6個建てたプレイヤーが居たら、そのラウンドで終了。

複数のプレイヤーが6個建設に成功していたら、持ち金で勝敗を決めます。





Friese, Friedemann

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

うーん、ヌルい。緊張感のかけらもないほどにヌルい。
ヌルいビールはちょっとなぁ・・・^^;

なんだろうな、まずソロプレイ感がかなり強い。
カラミになるところと言えば、原料を売却するときなのだが
ほとんどジャマらしいジャマができないし、手番順による
有利不利の差もそれほど大きなものは感じなかった。

後手番でもまあまあそれなりに売却できてしまうので
敢えて今回は売らずに、次のラウンドで先手番を取るみたいな
選択肢を考えづらかった。

相場もあまり上下動が大きくなくてメリハリに欠ける印象。
もう少し乱高下しても良かったんじゃないかなー。
宮殿の建設価格も含めて。

あと、建物カード。
これだけ大きいカードにするんだったら、建物の効果をカードに書いて欲しかった。
一覧表を見ながらのプレイは、最初はちょっと面倒だった。

それと、なんていうかちょっとチマチマした感じがした。
売却、生産と毎ラウンド、小さいコマを頻繁に動かすのが
面倒というか煩雑というか。。

全体的なプレイ感で言うと、限りなくドミニオンに似てる。
自分のデッキを持って、カードが循環するところなんかはそっくり。
これでもし、カードを買うなんていうシステムが入っていたら
ホントにモロ・ドミニオン。ソロプレイ感の強さも似てる気がする。

原料の相場システムがもうちょっとうまく機能していれば、違うプレイ感に
なったんだろうけど、、現状のシステムではかなり旨くない。

ただ、建物を建てて生産計画を考えたり宮殿を建てるタイミングを考えたりする
そういう楽しさはあるよ。けっしてつまらなくはない。

プレイ時間は3人で1時間強。ほどほどかな。
でも期待してた割にはちょっと残念だったなぁ。
フリードマンのこういう相場システムは性に合ってないのかな。。


JohnnyBet



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