たっくんのボードゲーム日記

No.227
フレスコ
Fresco

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約90

ルール難易度 やや複雑
日本語化 不要





フレスコ画を修復して勝利点を稼ぐゲームです。

これがそのフレスコ画。良く描き込まれています。




フレスコ画を修復するゲームなので、ゲームスタート時には
こんな感じで、フレスコ画の上にタイルを並べます。



このタイルを1枚ずつ取る(獲得する)と
タイルに応じた勝利点がもらえて、フレスコ画がだんだん現れてくるという感じ。


例えば、このタイルなら勝利点は7



そして獲得するためには、紫と赤と青の絵の具を支払わなければならない。


というわけで、絵の具コマ。基本の赤、黄、青




そして、より価値の高い色の絵の具。



コマの大きさが、絵の具の価値の大きさを表している。

茶色が最も高価値。


というわけで、絵の具コマをストックに戻してタイルを獲得します。




絵の具は基本的にお店で買い付けて入手します。



お店は4つ(4人プレイ時)あるのだが、1回の手番で選べるお店は1つだけ。


絵の具はタイル単位で買います。
例えば、このタイルを買うことにした場合は




黄色の絵の具コマを2つ、まあタイルに描かれている通りですね。




で、肝心の購入価格だが、このマトリックスで決めます。



一番左の列が起床時間、そして一番右の列が価格

例えば5:00に起きることにすれば、タイルの購入価格は1枚につき4金。

しかし9:00に起きれば1枚1金で買える。




起床時間は手番順になっていて、要するにどうしても欲しい絵の具タイルがあるなら
早起きして高いお金を払う必要があるということ。
5:00とか起床時間の数字そのものには、特にルール的に意味は無い。

逆に、余りモノでいいなら遅い時間に行って安く買い叩けば良いのだ。


こんな感じで親方コマを置きます。



ちなみに親方コマを置く順番は、ラウンド開始時に一番勝利点の少ない人から始めます。



さて、絵の具を買いに行ったり、フレスコ画の修復をするのは弟子たちです。
各プレイヤー5人ずつの弟子を雇っています。



弟子コマを5箇所の"仕事場"に派遣します。
1つの仕事場には最大3人の弟子コマを置くことができます。

左から
市場:  絵の具の購入(弟子1人につき、商店のタイル1枚購入できる)
大聖堂: フレスコ画の修復(弟子1人につき、タイル1枚修復(獲得)できる)
アトリエ:副業(派遣した弟子1人につき3金の収入)
工房:  絵の具の混合(弟子1人につき、2回まで手持ちの絵の具を混ぜることができる)
劇場:  弟子たちの機嫌をとる(弟子1人につき雰囲気を2ポイント上げることができる)

という感じになっている


どこに何人派遣するかは、衝立を使って秘密裏に決定し、同時公開します。




さて、工房で絵の具を混ぜるというのは、手持ちの2つの絵の具コマを
より価値の高い色の絵の具に交換するということで



黄色と赤はオレンジと、黄色と青はとそれぞれ交換できる。


これが絵の具の混合表。ちなみにピンクと茶色は発展ルールのみで使用する。





で、弟子たちの「雰囲気」とは一体なんぞやということなのだが

先ほどの起床時間(プレイ順)を決めるときの表をもう1度見て欲しいのだが



真ん中の列の数字、起床時間が早いほどマイナスが大きくなっている。

これが弟子たちの雰囲気に与える影響度を表していて

要は、朝早く叩き起こされた弟子たちは不機嫌になるのである。


これが、雰囲気表。




うまく弟子たちの機嫌をとって、雰囲気を上げることができれば




使用可能な弟子コマが1人増える




逆に、雰囲気を悪くしてしまうとストライキを起こされて
弟子が1人減ってしまう。



未修復のフレスコ画タイルが残り6枚になったら最終ラウンド。

勝利点を最も稼いだプレイヤーが勝利します。



ちなみに、拡張ルールが3つ同梱されていて自由に追加してプレイすることが出来ます。





Panning, Wolfgang
Marco, Ruskowski
Marcel, Süßelbeck
プレイ記



kunさん、JOSSさん、ジーンズさん、俺の4人プレイ




スタートプレイヤーは俺から。(赤)



まぁ、最初は何はともあれ絵の具と資金稼ぎかな。
手下の職人たちも早めに叩き起こすことにする。


ま、こんなとこかな。




しかし絵の具の購入アクションで、とんでもないルールミスを犯していた。


正しいルールは、まずお店を1つだけ選択して
閉店するか買い物するかを決める。
で、買うことにした場合は、その選択したお店のみで
置いた職人の数だけの絵の具タイルを買えるのだが。。


なんと置いた職人の数だけ閉店させてしまっていた・・・(汗

ゆえに、あっという間に全店閉店してしまい
後手番のプレイヤーはまったく絵の具を買えない事態に。。


ふてくされるラスト手番のkunさん



kunさん「アトリエで3金稼ぐしかやることがない・・」


次ラウンド。今度は俺がラスト手番。



たぶん、絵の具を買うことはできないと思うけど万が一に備えて
1個は買い付けに行かせる。


案の定、買えない。

kunさん「そうなりますよね」

kunさん「何もできないですよねぇ~」


むぅ、、これは何かおかしい。

ルールブックを読み返す。


俺「あ!」と、ここでようやく間違いに気付く

正しいルールでやってみると、ラスト手番のプレイヤーも
とりあえず絵の具を買うことはできる。

そうだよな、あまりに理不尽だもんな。。

しかし序盤、その理不尽さをモロに喰らったkunさんを尻目にゲームは続行(笑


工房で価値の高い絵の具を作ろう、ということで紫を作ってみる。




作った紫の絵の具で、1枚修復



アトリエで、特殊効果カードなんかも獲得してみる。


少しずつ修復されていくフレスコ画




緑のジーンズさんが、一気に2枚のタイルを修復してトップ独走



赤の俺はドベ、まあ今んとこね。


修復タイルで、紫が3枚揃った。



もちろんこれは工房で、司教様の要求に応えて勝利点を獲得。


ゲーム終盤、ようやく茶色とピンクの調合が完了!




狙うは、あのへんの高得点タイル。




しかし暫定トップの俺は手番が最後で、早い起床順を取られてしまう。



んーー、9:00起きしか選択肢がない。。


しょうがない、余りものの絵の具を買って、調合して、修復に臨むか。



絵の具も修復タイルもどのくらい残るか不安だが・・・




案の定、最高得点のタイルは一番早起きしたkunさんに取られ



9:00起床の俺には、、何にも残りませんでした(泣


しょうがない、祭壇の修復をするか。


なんとかここまで追い上げるものの及ばず。



kunさんの勝利 

序盤のルール間違いで、あんだけ理不尽な目に遭ってたのにww



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

うーーん、衝立を2つも使うくらいだし、ワーカーの配置を隠して
一斉公開ってところに面白味があるんだろうと期待していたのだが
思ったほどのカラミを感じることはできなかった。

絵の具のリソースマネージメント部分は、それなりに面白いんだけど
序盤は特に修復タイルがたくさんあるので、誰が何を取っても
ほとんど気にならないし、黙々と自分の作業をしているだけという感じが強かった。

終盤になって、得点の高い修復タイルがわずかに残る段階になって
ようやく、他のプレイヤーの動向に目が向くようになったくらいかな。

あと、これは見た目通り分かっていたことだが
コンポーネントもルールもそれなりに量が多くて
扱いや咀嚼がちょっと面倒な感じがした。

まぁゲーマーズゲームなので、そんなもんかなという気もするのだが。

ただ非常にソロプレイ感が強かったので
個人的には衝立なしでも良いんじゃないかと思った。


同梱されている3つの拡張については
世間の評判では、最初から全部入れてやった方がいいという話を良く聞いたのだが
個人的には、面白いかなと思ったのは「特別な混合色」のみ

残りの2つはちょっと余計な感じがした。

つまり、絵の具を買ったり混ぜたりして、目的の色を揃える部分のみに
特化した方がいいんじゃないかと。

ルール間違いを色々冒しつつのプレイだったが、とりあえずのところ
その辺りの絵の具の購入や管理に関する部分にしか面白味を感じられなかった。

修復タイルが少なくなる終盤は、それなりに思惑が交錯したのだが
選択肢がたくさんある序盤はちょっと冗長な感じ。
適当にプレイしてても、修復できるからだ。

雰囲気を上げるのも簡単だし、非常にプレイ感がゆるいような。。

勝利点でドベの人から起床順を決めるというルールなんかも
ちょっとうまく機能してないように思った。
手番順を確保するために、勝利点をあまり稼がないようにとか
そういう感じもあったし、何か矛盾したものを感じる。

こういうテーマは好きなのだが、システムはちょっと自分には合わないかなぁ。


やっぱ、ワーカープレイスメントっぽいのはダメかな。。


JohnnyBet



レビュー一覧へ


たっくんのボードゲーム日記