たっくんのボードゲーム日記

No.317
フィストオブドラゴンストーンズ
Fist of Dragonstones

プレイ人数:3 - 6
プレイ時間:約45

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 カードは日本語化したほうが遊びやすいはずだが、対照表などがあれば問題ないレベル


一斉入札式の競りゲームです。


競りにはお金が必要ということで、基本的に3種類あります


金貨が2種類あるのだが、価値としては同じ。

ただし、妖精金貨の方は使っても後で戻ってくる。
それに対して、共通金貨の方は使いきり。

という違いがあります。


で、何を競るのかというと、3色の宝石たち


本当は宝石だけじゃないんだけど、メインは宝石と思ってもらっていいと思う。



次、こういう妙な4面ダイスみたいなコンポーネントが入っています。
これは得点マーカーで、前述の宝石と交換する形で獲得します。


0~3のボッチが付いています。

このボッチの数が獲得した得点を表している。


勝利条件

最初に3点獲得したプレイヤーの勝ち

ということで、宝石を得点に変換するたびにコイツを転がしていって得点を記録します。



本当にざっくりとなんだけれど、こんなイメージ




競りのやり方は、最初に書いたように一斉入札式


手元の金貨を任意の数だけ握って



一斉にオープン!


箱のイラストのイメージそのままですね

一番多く金貨を握った人が競りに勝ちます



じゃ、握った金貨の数が同点だった場合どーすんの?

となるわけだが


そういうケースのときに、初めて銀貨が活躍します


金貨の競りで同点だったプレイヤーだけで
銀貨のみの競りを行います。


ちなみに銀貨も使い切りです。



それで、具体的に何を競るのか?だが、こういうカードを使います。


カードには、競りに勝ったとき得られる特典が書かれています。


まず、3色のドラゴンカード


これらのカードは、落札すると対応する色の宝石を1つもらえます。


次にウィッチ


このカードがこのゲームのキーポイントの1つになっていて
これを競り落とすと、呪いの黒魔術コインを1つ獲得できます。


コインは前述の、金貨、銀貨意外にもう2種類あって


黒魔術コインと赤いコイン


赤いコインの方は、金貨と一緒に握りこむことで
握った金貨の価値を2倍にしてくれます。


例えば、上記のように3枚の金貨と一緒に握りこめば
金貨6枚を握ったことにできる。


さて、件の黒魔術コインだが


これは、競りのとき金貨の代わりに単独で握りこみます。

で、競りのとき誰かがこの黒魔術コインを握っていた場合
そのときの競り対象のカードの特典が無効になってしまう

つまり、他のプレイヤーの金貨を浪費させることができるわけですね。


さて、続いてマジシャン


このカードを競り落とすと、手持ちの任意の宝石4つと1得点を交換するか
銀貨3枚を獲得することができます。


こちらはソーサラー


同じ色の宝石4つを2得点と交換するか
共通金貨1枚を獲得できます。


これはシーフ


このカードを競り落としたプレイヤーは、競りで2位だったプレイヤーから宝石や金貨を1つ盗むことができます。

2位が複数居る場合は、その中から任意の1人を選びます。

 ※その中に宝石を持っているプレイヤーが居る場合は、そのプレイヤーを優先的に選ばなければならないなど
 ちょっといろいろ制約がある


最後にウィザード


3色の宝石1つずつと1得点を交換するか
銀貨3枚を獲得できます。


手順としては、これらの8枚のカード+後述の追加カード2枚を加えた計10枚を1枚ずつ競りにかけていきます。


つまり競りを10回やったら1ラウンド終了で、このときに使用した妖精金貨がそれぞれの手元に戻ってきます。



先ほどの10枚からウィッチを抜いた9枚をシャッフルして山札にします。


最初に競るカードは必ずウィッチから。

理由はウィッチの特典で獲得できる黒魔術コインは、このラウンドでしか使えないから。
ラウンド終了時に未使用の黒魔術コインはストックに戻さなければならない。


2枚目以降は、山札の上からめくっていきます。


1枚めくっては競り、めくっては競りというのを繰り返していきます。

カードを競り落としたプレイヤーは、カードに書かれている特典を獲得します。


誰かが3得点獲得(=勝利)するまで、ラウンドを繰り返します。



ところでさっき保留にした、追加カードというのはけっこう種類があるのだが
一部をちょっとご紹介。

双頭ドラゴン


ストックから各色2個ずつ(計6個)宝石を取って付属の袋に入れます。
落札したプレイヤーは、袋から宝石を2つ引いて獲得します。


見習いソーサラー


同じ色の宝石2つと1得点を交換できます。



レインボードラゴン


ストックのすべての宝石を付属の袋に入れて、色を1つ宣言します。

袋から宝石を1つずつ引いて、それらの宝石をすべて獲得できるのだが
宣言した色の宝石を引いてしまったら全てパー。引いた宝石をすべてストックに戻します。

※ストックに無い色の宝石を宣言することは不可




いんちきウィザード


手持ちの宝石を全て払うことで1得点もらえます。
(宝石をまったく持っていない場合ももらえる)


ネクロマンサー


競りに使用したコイン(妖精金貨を含む)をすべて銀行に払うことで1得点を得られます。
もちろん、銀行に払った妖精金貨はラウンド終了時に戻ってきません。


商人


金貨1枚、もしくは銀貨3枚払うごとに任意の色の宝石をストックから獲得できます。
コインを払えるだけ、いくらでも交換できます。





Faidutti, Bruno
Schacht, Michael
プレイ記

ツエツキさん、イズナさん、フォルテさん、俺の4人プレイ




最初はウィッチから


ま、1枚だけ握っておくか。ゲットできればラッキーくらいで。


ウィッチを賭けて握りこみ!




俺以外は全員、空手であっさり落札してしまいました。




次、ブルードラゴンだ


俺は初期セットでブルーの宝石を2個引いているので、これもちょっと欲しい


オープン!


あれ?^^;また握りこんでたのは俺だけ


まあいいや、これで青の宝石3個になった。




シーフか、2位だと最悪なんだよな




せーの、オープン!


うわ、あぶねー・・

ツエツキさん「じゃフォルテさん1個もらいますね」


みならいソーサラーだ


同じ色の宝石2つで勝利点1にできる、割とお得なカード。

ここはやっぱ、あれかな


このドス黒いコイン(笑




いざ!



しかし結果は空振り(泣



ツエツキさん、同色の宝石4つ揃ってるな・・


あれでソーサラー持っていかれると、2点なんだよな。3点取ったら勝ちなのに。。


イズナさんもこれで黄色3つ目




さらにイズナさん、レインボードラゴンを落札



俺「色を1個指定して、それ以外の宝石であるかぎり袋から引き続けられますよ」

俺「指定した色を引いちゃったら全部パーになっちゃいますけど」



■結果


かなりホクホク状態のイズナさん



ラウンド変わってウィッチの競りから


これもイズナさんが落札


そして登場したソーサラー


やばい、イズナさんは現在勝利点1持っている上に同色宝石も4つ持ってる。

俺「黒いコイン、イズナさん持ってるんですよね。万事休す、、ですかね?」

イズナさん「そうですね、残りコインの枚数からして・・」

イズナさんの勝ちでした



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

けっこう独特で面白いシステムの競りで興味津々だったのだが・・

ちょっとゲームバランスが悪いというか、はっきり言って。

3ポイント取ったら勝ちなのに、一気に2ポイント獲得できてしまうソーサラーとか
宝石なしでもポイントを獲得できてしまう、いかさまな人とか
くじ引きで大量の宝石獲得を可能にしてしまう七色のアレとか

うーん、これはあまりに大味過ぎる気がするなぁ。

でも基本的なシステムには面白い要素もたくさんあるのよ。

銀貨は金貨で同点のときに初めて出番が回ってくるとか
金貨も価値は同じだけど、使い回しが効くものと
1回こっきりしか使えないものがあるとか。

さらに、無効にしてしまう呪いの黒魔術コインなんかも非常に面白い要素だと思う。

そういう少なからずクセがあるコインを支払うことで宝石などの他の要素に交換できる
というのも、色々面白い思考を生み出す可能性を十分に秘めているはず。

ただやっぱり、勝利条件の3点というのが少なすぎるのか、カードの効果が強力すぎるのか
緻密な面白さがあまりない。あまりにあっさりしすぎ。

そのあたりで、せっかくの面白そうな要素を台無しにしてしまっている感がある。

ついでに言うと、このキャラクターカードの絵もあんまり好きじゃない。
質もチケライなどにはまったく及ばない仕上がり。

システムだけじゃなくてコンポーネント類もイマイチ。

ガラス製の宝石だけは良さそうな感じだけど、それだけじゃ・・ねぇ?


2012/11/02


JohnnyBet



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