たっくんのボードゲーム日記

No.212
魚河岸物語
Fangfrisch

プレイ人数:3 - 5
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要




魚の仲買人になって、魚を競り落としては売りさばいて利益をあげるゲームです。


とりあえずコンポーネント一覧



個人ボードには、魚を保管するケースが3つとゴミ箱。
ただし1つのケースには1種類の魚しか保管できない。

ケースのうち1つは氷入りのケースになっていて
ここに魚を入れておくと魚が腐らずに済む。

ちなみに腐った魚はゴミ箱行きになり、処分費用がかかる。



こんな感じかな。カードに書かれている数字が魚の数(匹数)



この例なら、一番左のケースにはウナギが全部で6匹入っているということ。
タコだけはジョーカーで、どこに置いてもいい。通称パウル(笑)

ゴミ箱行きになった魚カードは伏せて置きます。



手番が来たら、最初に手持ちの魚を売却できます。
魚は種類ごとにまとめて売る必要があり
6匹売ると10ユーロ。この数字がちょっと重要。



魚の種類による値段の差は無い。

先の例で言うと、ウナギが6匹で10ユーロ
カレイ(黄色)が3匹で3ユーロ
カニ(ピンク)←タコが一番上に乗ってる列が8匹で20ユーロになる。

1/2priceというのは、ゲーム終了時に持っていた魚は半額で引き取られるということ。


次に手番プレイヤーがオークショナーになって魚の競りをします。

なのだが、その落札価格は固定になっていて常に10ユーロ。
魚6匹が10ユーロで売れることを考えると、この6匹というのが
とりあえずの損益分岐点になる。


競りのやり方は、オークショナーが1枚ずつ魚カードをめくっていきます。



オークショナーはカードをめくるだけ。



めくられた魚を



10ユーロで落札してもいいと思ったら、、




早い者勝ちで、このベルを鳴らします。



落札者は10ユーロ払って、めくられた魚カードを獲得して
自分のボードのケースの上に並べます。

ケースは3つしかないので4種類以上の魚を落札した場合は
ゴミ箱に入れなければならない。。

オークショナーはめくった枚数と同じユーロを獲得します。
例えば4枚めくって落札されたなら4ユーロ。


■売却と腐敗

誰かが魚を売却したら、同じ種類の魚をケースに保管している他のプレイヤーは
列の一番上の魚(カード)が1枚、腐ります。
ただし、氷のケースに保管している魚は腐らずに済む。



魚カードの山の中から終了カードが出てきたらゲーム終了。
手元に残ってる魚を半額で売って、ゴミ箱の魚は
1匹(カード1枚ではない)につき1ユーロ払います。

最も多くのお金を稼いだプレイヤーの勝ち。





Pelikan, Andreas
プレイ記



流さん、ちきさん、海賊船さん、COQさん、と俺で5人プレイ




オークショナーはCOQさん



ぺろん、ぺろんとめくっていく。もう8枚だ・・

うーん、どのくらいがいい塩梅なのか分からん・・


そろそろかな?


と思った刹那


チーン!

海賊船さんが落札




COQさん「じゃ、私は10ユーロもらいます」

むぅ。。


チーン!ちきさんが落札



その後も、しばらく相場観を養うべくケンにまわることにする


チーン!COQさんが落札


COQさん「じゃ、私売ります」



COQさん「うなぎ6匹で10ユーロで・・」

ちきさん「くそー、俺のウナギ腐った」

ふむ、なるほどね。


海賊船さん「エイは売らずに残します」

ふむふむ。。



要するにアレだ。
できればMAXの10匹にしてから売ると高く売れるから、基本同じ魚を集める。
4種類以上は保管できない上に、余るとマイナス点だからそれも考慮に入れる。

他のプレイヤーとかぶってる魚は、先に売られてしまうと腐らされてしまうので
早めに見切りをつけて売ってしまう。

そして
まだちょっと損かな・・ぐらいに思ったところでチーン!といく

これだ!


いまだ空っぽの俺のケース。



よーし、ここから行くぞ。

チーン!俺の初落札!


少々腐ったが、今のところエイ5匹、カニ8匹




チーン! ウナギも落札

こんな感じになった。




その後、カニは11匹まで伸びて


ガッツリ売っぱらう。



よーし。30ユーロ以上の収入になったぞ。


その後も、ちまちま落札しては売って小銭を稼ぐ


終了カードが出てゲーム終了




■結果
流さん:70ユーロ ちきさん:66ユーロ たっくん:60ユーロ
海賊船さん:50ユーロ COQさん:46ユーロ


けっこう派手に落札してたCOQさんだったのだが^^;



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

一言で言うと、
ジャングルスピードコロレット+ちょっとモダンアートって感じ。

それぞれの良いところの合わせ技といったところかな。面白い!
もう一押し魅力的な何かがあれば十分Aをつけても良いように思う。

ジャングルスピードでは、トーテムを取らなければいけないケースというのは
100%はっきりしているのに対して、このゲームでは曖昧になっているのが面白い。
どのくらいで取りにいく(ベルを鳴らす)のか、実に悩ましい。
相互干渉という意味ではこれだけでも十分なのだが
このゲームでは、さらに「魚を売ると、他のプレイヤーの同じ魚が腐る」
というのも非常に面白い。

他のプレイヤーの動向によっては、早めに売り抜けなければならないからだ。

一種の競りゲームでありながら落札価格は固定という斬新さ。
これによって一瞬で判断しなければいけない中で、集中して見るポイントを
絞りやすくなっている。この辺のバランス加減も見事。

しかし、初心者が経験者に混じってプレイするには、ちょこっとシビアかな?
まあ、損益分岐点の話とか基本的な狙い方くらいはレクチャーしてあげた方が
いいかもしれない。

ある程度不利な状況になっても挽回が利くのもいいところ。


難点はプレイ人数かな、3人~となってるけど4人~くらい欲しいところ。
理由はオークショナーが競りに参加しないので、人数が少ないと盛り上がりに欠けるため。
3人プレイだと、競りに参加するのは2人になっちゃうからね。。


※3人プレイの場合、オークショナーも競りに参加する。
COQさん情報ありがとうございました。


でもこれ良いゲームだね~、プレイしててちょっと欲しくなりました。

ただねぇ、コンポーネントに俺の嫌いな紙のお札があるんだよな。
コンポーネントの内容に比べて、相変わらずこのメーカーは箱がやたらでかいし。
そういう意味では、少々価格が割高感があるかもしれない。

そのへんだけは個人的にちょっとイタダケナイ。

でもゲームとしては非常に良くできてると思うよ。


JohnnyBet



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