たっくんのボードゲーム日記

No.242
妖精奇譚
Fairy Tale

プレイ人数:3 - 5
プレイ時間:約20

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 ※日本語版




カードドラフトで高得点のカードを集めるゲームです。


カードはこんな感じで、12枚集めます。



基本的に左上の数字の合計がそのまま得点になります。


*印が書かれているカードは、他の集めたカードによって得点が変化するカード。



例えば、このカードの場合は

カードの下部を見ると、こんな風に書かれていて



*= YOU カードの絵柄

*印は、あなたの、示されている絵柄のカードの枚数

という意味

このカードの場合、示されている絵柄がそのカードそのものなので


3枚集めれば、1枚3点。で、3枚あるので3×3=9点となる。




もちろん、他のカードが示されている場合もあって
このカードの場合は



下のカードが対象。しかも×3と書かれているので



1枚につき1点ではなく3点となる


このカードには、握手のアイコンが描かれていて


握手アイコンの隣に描かれている絵のカードが
このカードを*印の対象としてますよ、という意味。

言い換えると、このカードは握手アイコンの隣に描かれたカードから
必要とされているといったところかな。


さて、ゲームの進め方は

まず、手札として5枚配られる。




この中から1枚選んで




残りの4枚は隣のプレイヤーへ渡す




そうすると自分も4枚、隣から受け取るので



ここからまた1枚選んで、残りの3枚を同じように隣のプレイヤーへ渡します。


これを繰り返していき、隣に渡すカードが無くなったら
手元に5枚のカードが残る。

このうち3枚を場に出すことができる。


これを4セット繰り返すので、3枚×4セット=12枚となります。


選んだカードは1枚ずつ、一斉にオープンにします。




このとき、カードの右下にClose Youと描かれていたら



場に出しているドラゴンのシンボルのカードを1枚



伏せなければならない


こうして伏せられたカードは、得点にならない


Close Allと書かれていれば、全プレイヤーが対象


この場合、精霊のシンボルのカードをオープンにしているプレイヤーは
そのカードを伏せなければならない

Closeのカードには得点の高いカードが多く、場に出したいけれど
そうすると、他のカードを伏せることになるかもしれない、、といったところ


CloseがあるならOpenもあるということで


このカードは伏せられている自分の精霊カードを1枚オープンに戻すことができる

その代わり、得点は低い。


そして、もう1つ。上級ルールのみで登場するのだが、"ハント"というカードがある


基本的にはCloseと同じで、シンボルで示された種類のカードを伏せさせる効果なのだが
クローズの場合は、オープンになっているカード全てが対象になるのに対して
ハントの場合は、たった今、場に出されたカードのみが対象。

そして、ハント→オープン→クローズの順に処理する。
つまりハントは最優先で処理される。


例えば、この2枚が同時に場に出された場合は


精霊カードのClose Allが発動する前にHunt Allによって左のカードは
伏せられてしまう。


最後に、☆マークつきのカード


☆が付いているカードから得点を得るためには
カード下部に書かれた条件を満たす必要がある。

このカードの場合は、剣のシンボルのカードを全プレイヤーで
最も多くオープンにしていれば6点がもらえる。


この枚数No1は、トップタイでもOKとのことです。


このカードなら、指定されたカードをオープンにしていればOK


ただし、このカードは全100枚中1枚しかない・・





プレイ記



フォルテさん、たっくん(小)、JOSSさんと俺の4人プレイ


とりあえず、最初の手札5枚。


うーん、コイツにしてみるか。
たくさん集められれば指数関数的に点数の伸びが期待できる上に枚数も多めなので。




JOSSさんからまわってきた4枚。


おお!同じヤツが居るじゃないの!!
迷うことなくコイツを選択。


次。ふーむ。。一番左のヤツにするか。


Close Youだけど、、、


というわけで、1枚目にプレイするカードはこれでいくことにする。




残りの2枚は当然例のフェアリー


フォルテさんは、黄色のやつを集めているみたいだ。


※ちょっと間違いがあって、本当は1枚目に出したカードは伏せなければならない
 CloseやOpenの効果は、今プレイしたカードにも効果を及ぼす。



第2ラウンド手札。ラッキー、ヤツがまた居たぞ。




3枚そろった、これで9点。できればもう1~2枚欲しい。




たっくん(小)はドラゴンの子供を集めているな。




おっと、いいのが回ってきた。精霊を集めてる俺には願っても無いカード。




コイツはしっかり握りつぶす、と。




フォルテさんの場札。




おっとと、コイツも揉み消さなければ!w




たっくん(小)「Close All」


全員ドラゴンを1枚伏せる。
まあ、俺はそんなに痛くない。


今のところこんな感じ。




お、伏せさせられたドラゴンをOpenにできるカードだ。




と思ったら、もっと強力なのが来た。-1点だけど。




最終ラウンド ドラゴンを伏せさせるカードだ。


これで、たっくん(小)の子供ドラゴンを伏せさせてしまうか。


俺「ハイ、全員ドラゴン1枚伏せてー」


たっくん(小)「あー、ひどい」


俺はオープンのカードがあるので、これで復活!




■結果
JOSSさん31点
たっくん(小)22点
フォルテさん40点
たっくん35点
たっくん(小)「あー、あのドラゴン伏せさせられてなければ。。」 いや、それでもフォルテさんには届かなかったと思う^^;

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

もはや同人レベルと言っていいグラフィックデザイン。
チープな紙質のカード。そして、最悪レベルの日本語マニュアル。

もう通常は個人的にこの段階で見向きもしない。

でも純粋なゲームとしては、なかなか良く出来てるらしい
というのをネットの評判で見聞きして購入してみた。

で、やってみて、なるほどこれは「ブースタードラフト」というシステムが
とても良く生きてる作品だなと思った。

ブースタードラフトを採用したゲームを遊んだのは、まだこれが3作目だけど
少なくともその中では、このゲームが一番よく融合できていると思う。

両隣が何を集めているかによって、絶対回しちゃいけないカードというのも
分かりやすいし、でも自分の欲しいカードは取りたいし、というジレンマがあった。

プレイヤーごとに集めてるカードの方向性に差がでるので
ラウンドごとに、カードを回すのを逆にする意味というか面白さを
初めて感じられたのは、ちょっと軽い衝撃みたいなものがあった。

面白い。

Close AllやHunt Allの存在によって、両隣以外のプレイヤーへの干渉が可能なのも
全体に目を向けさせてくれる要素として良く機能していると思う。

でもそのClose Allを他のプレイヤーにわざと回しておいて、Huntで殺すとか
そういうのを考えられるのもまた面白い。

やっぱり、こういう自然と他のプレイヤーとの思惑が交錯する、言い換えると
思考が立体的になりやすいゲームは、個人的に概ね好感度が高い。

最初は若干アイコンの絵が見づらかったりする部分はあるのだが、1ゲームやれば
すぐ慣れると思う。まあ、決して良く出来たデザインの絵ではないのだが。。

コンポーネントはカードだけで、プレイアビリティもいいし
短時間でプレイできるし、視認性も思ったほど悪くはない。

欲を言えば、ブースタードラフト以外にもう1つくらい何か魅力的なコアなものが欲しいかな。
あと、もうちょっとだけひねりの効いた特殊効果が入ってたりしたら
尚良かったような気がするけど、でも今のままでも十分面白い。

外見とか第一印象は最悪なんだけど、ゲームの中身は良質という
なんだか超・もったいないパターンな感じ。

中身も含めてもっと綺麗にブラッシュアップしてリメイクしたら
傑作に化ける可能性も十分秘めているような気がするなぁ。

ホントすごいもったいない。

2011/11/25


JohnnyBet



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