No.400
北西航路探検
Expedition: Northwest Passage
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プレイ人数:2 - 4人
プレイ時間:約90分
プレイ時間:約90分
ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要
ボード全景 北アメリカの北側を通って太平洋と大西洋を結ぶ航路の調査をしながら 消息を断ってしまった先発隊の捜索をするゲームです。 右上がスタート地点のグリーンランドで、左下が目的地の太平洋。 ただし、目的地に到着するだけではダメで無事に帰還することができなければマイナス点になってしまいます。 ボードの真ん中に、×3、×2、×1と大きく書かれてますが、意味は後ほど・・ 海路を移動できる船と、雪上を移動できるソリ そして乗組員コマたちです。 航路がなければ船もソリも進めないので、まずは地形タイルを置いていきます。 これは個人ボード、乗組員は船かソリに乗って活動します。 ボード下部には、手番でできるアクションの一覧が描かれています。 アクションポイント制になっていて 選択したアクションに必要なポイントの分だけ、乗組員コマを下のマスに移動させます。 もちろんアクションの中には船やソリを移動させることができるものもあります。 アクションを実行するたびに乗組員を上のマスから下のマスに移動させていきます。 使用可能なアクションポイント(乗組員コマ)が無くなったらパスします。 全員がパスしたら1ラウンド終了です。 途中でアクションポイントを消費して様々なトークンを集めると、勝利点につながります。 種類ごとに取った枚数に応じて順位を付けて点数がもらえるほかに、ボード上の×3、×2、×1のうちの どのエリアで獲得したかによってもらえる点数があったりします。 トークンは地形タイルが置かれたときに、その地形タイルにトークンが描かれていれば対応するトークンを地形タイルの上に置きます。 で、その地形のところに居るプレイヤーがアクションを実行することで獲得出来る、という流れです。 こんな感じで、タイルを取って、配置して、船を進めて、トークンを集めていきます。 任意のタイミングでソリに乗り換えることができます。 乗り換えたら乗組員コマをソリのマスに移動させます。 一部の乗組員だけを乗り換えることも可能です。 目的地に着いたら、到着順に応じて勝利点がもらえます。 ところで、この黄色と水色のトークンはラウンドマーカーなのだが、 このマーカーより北側(水色の側)は海が凍ってソリで移動可能になる 逆に凍った海は船では移動できません 上記のラウンドだと、船で動ける部分は一番下の列のマスだけで、それより北側は全部氷 そういう季節ではソリの方が便利です。 氷が融けたら、ソリでは海上の移動はできないので再び船の出番です。 タイムリミットまでに帰還出来なかったら罰点が待っています・・ 勝利点の合計で勝敗を決めます。
Tourigny, Yves |
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評価・・・
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最初にテーマがあって、それに合わせてシステムを付けていった作品という感じ。 北米とかポーランドあたり、あと日本のボードゲームって、こういうパターンが多いような気がする。 たとえばサッカーとかバスケとか、実際にプレーされているスポーツを題材にして アナログゲームにうまく落としこむ試みがいくらかありますが。 ただ正直なところ、この手法ってうまくいってるケースが少ないように思う。 というのもいくらうまく作ったところで、やっぱり実際に行われている「本物」の魅力にはどうしてもなかなか及ばないわけで。 現実に近づけようとすればするほど、アナログゲームとしては深みのあまりない単調なものになってしまいがちなのかなと。 個人的な好みの問題というのもあるけれど、やっぱりアナログゲームならではの部分から出発したほうが良い結果に結びつきやすいんじゃないかなと思う。 少々シュールな感じのゲームになってしまったとしても、やってて面白けりゃ全然構わないと思うんですよ。。 北極海を探検するっていうテーマは確かにロマンがあるし魅力的だし、 タイルの配置とかアクションポイントの配分とか、考えどころもたくさんあるとは思う。 でもインタラクションとかジレンマは薄いんじゃないかな。。 そこそこ楽しめる内容ではあるんだけど、これだとどうしても単調な展開になりがちかなと。 どうもその辺に物足りなさを感じてしまったっぽい。 でも、ラウンドによって海が凍ったり融けたりっていうのはちょっと面白いですね。 残念ながら良いインタラクションにはあまり結びついてないけれど、船とソリを計画的に使い分けるというのは オリジナリティと面白さを兼ね備えてると思う。 全体的な印象としては、エントデッカーにちょっと似てるところがあるかな? 2014/03/28JohnnyBet ツイート