たっくんのボードゲーム日記

No.485
ドラゴンの宝石
Drachenhort

プレイ人数:2 - 7
プレイ時間:約40

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


ボード全景、冒険者たちはドラゴンの巣から宝石を拾いながら出口から脱出することを目指します。



冒険者たちのスタート位置はここ。となりの大部屋にはドラゴンがいます・・


ボード上のいくつかのマスには宝石が置かれていて、宝石のマスで止まるとそれを1点としてもらえます。


このゲームでは1人1色の冒険者コマを持つのではなく、複数の冒険者コマを秘密裏に担当します。
どの冒険者を担当するかは、カードを1枚ずつ引いて決めます。


他のプレイヤーと同じ冒険者コマを共有するようなこともあります。


実際にはいろいろ制限がありますが、手番では基本的に任意の冒険者コマを1つ選んで前に進めることができます。


1つのマスは大抵、明るいぶぶんと暗い部分があって、移動を終えたコマは暗いところに移動させます。

すべてのコマが暗い部分に入ったらドラゴンが動きます。


ドラゴンは最初は1マスしか動きませんが、以降は5マスずつ動きます。

ドラゴンの移動が終わったら、すべての冒険者コマを同じマスの明るい部分に出します。



ドラゴンに追いつかれた冒険者コマはボード上から取り除かれて、得点チップが割り当てられます。
最初に捕まった冒険者コマは1点、その次は2点という感じで、早めに捕まってしまうと点数が低い。



・ドラゴンは1回の移動につき冒険者を1人までしか捕まえません
・ドラゴンは2回目以降は5マスずつ動きますが、その途中で冒険者コマのどれかを捕まえた場合はそこで止まります

ここはトラップのマス。


ここに止まった冒険者は、

ドラゴンの居るマスから3つ先のマスに移動します。


※他の冒険者が居るマスは数えません

ゲームが進むと、どんどん捕まっていきます



冒険者を進めるのはサイコロで決めますが


1、2、2、3、4、6 という構成になっていて
5がなく、2の目が2つあります。

基本的に、移動を終えた(マスの暗い部分に居るコマ)はもうドラゴンの移動が終わるまで動かせませんが
2の目のときだけは、暗いマスに居るコマも動かすことができます。


冒険者がどれか1つ、出口から脱出するか、全冒険者がドラゴンにつかまるかしたら1ラウンド終了。

ボードは両面仕様になっていて、2ラウンド目は裏面を使います。


トラップのマスが増え、明るいところだけのマスとかがあります。

2ラウンドでゲーム終了。
1ラウンド目と2ラウンド目で自分の担当の冒険者に割り当てられた得点チップの合計と
獲得した宝石(1個1点)を足して、最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーの勝ちです、

担当する冒険者は1ラウンド目と2ラウンド目で変えません。





Knizia, Reiner
プレイ記

4人プレイ



俺の冒険者は、白、黄色、青か



手番は、たっくん(中)から



赤を2マスか、赤の担当になってるんじゃないような気もするけれどまだこの段階では良く分からん^^;



フォルテさん、白2マス



俺は大きい目が出たので自分の黄色を進めてみた







確率3分の1とはいえ2が良く出るなー


全部、暗いところにおさまったのでドラゴンが前進

フォルテさん「次からは5マスずつ動きますよ」


それはやべー、とばかりに逃げ出す冒険者(盗掘者)たちw

緑が暗いところだけしかないマスに入った、つーことはもうあれは2以外の目では動かせない、
けど、3分の1で出る目だからな。あっさり脱出するんだろうな。

そして捕まった白。くそーいきなりかよ・・


これってもしかして白の担当になってるのって俺だけなんじゃないの?

黄色と青も危なそうな雰囲気・・



宝石まだ1個も取ってなかったし、ここはもう確実に1点としとこう




どうもオレンジの担当になっている人が複数人居るっぽい感じなので、オレンジをトラップに入れて戻してやれw



そんなことをやってたら報復された。俺の黄色がーーー・・



ドラゴン「バクっ」



喰われた



なんとか青だけでも上位に食い込ませたい









結局、青は2位か。なんとか後半ラウンドに望みをつなげた感じだけど、ちときついなー



後半のステージは、似ているようで微妙に大きく違う。


トラップが連続していたり、暗い部分が無い部屋があったり、




開始早々飛び出していく白。



出る目が2ばっかりだったので、宝石を回収しながらぶっちぎり1位の白w


でもなー、あれは宝石につられて進んでるだけで、あとでトラップとかで戻されちゃう可能性も高いんだよな。。

サイコロ運もあるし、どうしようもないこともあるとは思うけれど、青、白、黄色を逃すというよりは
青、白、黄色以外のコマを毎回生け贄に差し出すようにする感じで動かしてみる。







よっしゃーつかまえた



できればオレンジあたりをバクっといかせたい



だいぶいい感じになってきたw


青、白、黄色はかなりドラゴンから遠い


残り3人、もうここまできたらあとはどう転んでもいいw



結果







あ、白持ってたの俺だけだったんだ。
じゃあ、どう転んでも良いってわけでもなかったんだな。



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

ロイヤルターフのリメイクということらしいのだけれど、単純にテーマを変えて要素をちょっと足してというレベルではなく、かなり大きく作り変えられてますね。
「ああ、そういえばロイヤルターフっぽい感じもあるなぁ」程度かなと。

実際やっててそのことに気がついたのは、ゲームも後半になってから。
最初はどっちかというとアンダーカバーあたりに近いのかなと思ったくらい。

ざっくりした全体像的印象は
アンダーカバーミッドナイトパーティー + オリジナルルール = 本作 ≒ ロイヤルターフ

っていう感じかなぁ

でもね、そのオリジナルルールっていうのが、最初に述べたように少し要素を付加したというものでは決してなく
システムの根幹にしっかり食い込んでいて、ゲーム全体から感じるものをまったく別のゲームにすることに成功してると思う。

それは言うまでもなく、あの特殊なサイコロとマスに暗いところと明るいところの2種類があるという部分。

トラップのルールなんかは、非常にありきたりだけれどサイコロとあのマスは違う。

コマを移動させたら暗い部分に動かす(つまり、1つのコマは1ラウンドで1回動かす)というのを基本にしつつ
でも場合によっては2回、3回と動かせるようになってる。ここが面白い。

それも2パターンあって、1つは「2」の目の効果(暗い部分に置かれているコマも動かせる)によるものと
明るい部分しかないマスによるもの。

面白いルールだと思う。


ただ、ちょっと気になったのは「正体隠匿システム」との親和性。正体隠しの面白さって、たくさんの選択肢の中から そのプレイヤーの意思で選んだアクションの意味を考えて見破るところにあると思うのだけれど、システムで制限を加えてしまってはちょっと魅力半減というか、、最大限に引き出せなくなってしまってるかなぁというのは少なからず思うところがある。 それも、1人につき3人(キャラクター)の割り当てがあるので、さらに濃度が薄くなっちゃってるかも。 アンダーカバーみたいに、1人1キャラクターの方が緊張感あって好きかな。 いや、正体隠匿部分はそんなに重要じゃないっていうことなら、その部分(担当するキャラクターを決定するシステム)はロイヤルターフのルールをそのまま使ってしまった方が良かったかなと。 (※あれは、明らかにする部分と、隠す部分を両方併せ持つ優れたルールだと思う)
トラップのマスがあることで、トップのキャラクターが突然最下位に落とされてしまったり、それはそれで逆転劇の演出という意味では面白い要素になり得てると思うのだけれど ロイヤルターフのようなレースゲームというよりは、どっちかというとマスのカウントにスポットライトが当たりがちなパズルライクなゲームという感じがした。 もう1つの違いとして、キャラクター(ロイヤルターフでは馬)を進めるとき、他のキャラクターが居る場合の扱いがあるかな。 ロイヤルターフの場合は直前の空いてるマスまで戻されてしまっていたけれど、本作の場合はそもそも他のコマが居るマスはカウントしない。 これ、ゲームの本質を左右するくらいかなり大きな違いですね。まあ、ドラゴンが追ってくるということを考えると妥当な変更と思いますが。
なんか、コースが途中で分岐したり合流したりしてても面白かったかもと思った。(その方がダンジョンっぽい感じもあるかも?) 分岐ルートでドラゴンが別ルートに入った場合は、合流地点以降でドラゴンの後ろに回っちゃう冒険者とかが出てきて、真後ろにぴたっとくっついて安全を確保しようとするヤツがでてきたりとかw 脱出しちゃうキャラクターが出なければ、そのキャラクターが1位になる可能性も出てきたりとか^^; 2015/08/31
JohnnyBet



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