たっくんのボードゲーム日記

No.386
カッラーラ
Die Paläste von Carrara

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約90

ルール難易度 んー、ちょっとややこしめ
日本語化 不要


ボード全景、割とコンパクトでシンプルなデザインです。



目立つのは、何と言ってもこの円盤。もちろんクルクル回ります。



こちらは個人ボード。



このゲームでやることというのは、大まかに言うとこんな感じ。


お金を払って資材を買い、資材を使って建物を建てる。

で、決算を起こすと建てた建物に応じて勝利点やお金がもらえるというもの。

お金を得た場合は、もちろん新たな資材の買い付け資金となります。

建物には右上に数字が書かれています。


この数字が、建設に必要な資材の数であり、同時に建物が持つ基本的な価値の高さになります。

たとえば、この建物なら3なので


建設に必要な資材は3つ


建物は個人ボードの上に建てていきます




建てる場所によって、使える資材の種類が決まります。


黒い都市に建てるときは、6種類の建設資材をどれでも使用できます。


隣の青い都市に建てるときは、黒の資材は使えません。



さらにその隣の緑の都市に建てるなら、使える資材は4種類


必要な資材のは建物タイルによって決まりますが
資材の種類は建てる場所によって決まります。


そして、もっとも価値の高い白の都市に建てるときは、使える資材は白だけ。


つまり、白の資材はもっとも価値の高い資材ということになる。


この状態で、白い都市で決算を起こすと


建てられてる建物に書かれてる数字の合計×都市に書かれている数字が点数(またはお金)になります。


決算を起こしたら、ボード上の対応する場所に自分のコマを置きます。
決算を起こすのに最低限必要な建物の数も併記されてます


ただし、決算を起こせるのは各都市について1人だけ
しかも決算の結果利益を得られるのは決算を起こした人だけ

早いもの勝ちです

価値の低い都市で決算を起こすには、必要な建物の数が少し多め。




決算には都市ごと以外にも建物の種類による決算があって
決算を起こしたら、個人ボードの対応する場所にコマを置きます。


都市の決算と違って、建物の種類による決算は1人1回ずつチャンスがあります。

※コマの数には限りがあるので、すべての決算スペースを埋めることはできませんが。。


例えば、オレンジの屋根の建物を決算したとすると



建設状況は、こんな感じだったとして



白い都市に建ってるのは5なので、5×3=15点


同様に赤い都市のは4なので、4×2=8点

そして、緑の都市に建ってる建物からは
(3 + 2)×2=10金の収入がもらえます。


建物タイルはボード上に並べられていて、必要な資材を払えば建てることができます。




そして、その資材は例の円盤の上からお金を払って獲得します。



手番で資材を買うことにしたら、時計回りに1マス回します。



で、円盤の上に乗っている資材の数の合計が11になるように補充します。
※補充する分の資材は1のスペースに配置する



購入するときはセグメントを1つだけ選択してそこから欲しい分だけ購入することができます。


1のセグメントを選んだ場合、白い資材を購入するには1つにつき6金払わなければなりません。

しかし、円盤が回転させられていくとだんだん値下がりします。


この辺に置かれた緑の資材は無料で獲得できる。
※ただし、1つのセグメントからしか購入できないのでこの場合、取れるのはどちらか片方だけ


この状態で2のセグメントを選べば、たとえば6金で赤の資材を2つ買うことが出来る。



これなら青はタダでゲットできる


同時に、緑を購入したりもできる


ちょっとしつこいですが、合計3金で購入した例




建物にはオブジェが付いているものがあり、決算を起こしたとき対象の建物に描かれているオブジェコマを獲得できます。


これも最後に勝利点になるのだが、ストックの在庫が尽きてしまったらもうもらえない。


オブジェコマは、お金を払って買うこともできます。


ただし、1個10金とかなり高い。


■手番でできること

1.円盤を回してセグメントを1つ選んで資材を購入する
2.資材を払って建物タイルを1つ建設する
3.決算スペースを1つ選んで決算を起こす

この3つの中から1つを選択して実行します。


これは、手持ちの資材とお金を隠す衝立




もちろん、もっとも多くの勝利点を獲得したプレイヤーの勝ち





Kramer, Wolfgang
Kiesling, Michael

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

まあまあかな

アサラと同じように、縦軸と横軸の2つの決算(得点パターン)があって、両方の要素を考えながら
もっとも効率良く得点&収入を得られる手を考えるゲーム。

アサラよりも良く改良されたところが多く見られる反面、ほとんどの情報がオープンであるため
運の要素が低めである割には、相互干渉の度合いがそれほど大きく無いので長考プレイもしくは淡々とした展開になりがちな気がする。

少なくとも、胃がキリキリするようなジレンマはほとんど感じない。

そのあたりは、手札が非公開情報だったアサラの方が良かったように思った。

でもねー、アサラもそうだったんだけど、いろいろ要素がある割には絡み方が淡白で単調な印象は否めない。

勝利条件1つ取ってもスッキリ出来てない。

円盤による価格決定システムとリソースマネジメントの面白さは安定感があって悪くは無いんだけど
やっぱりちょっと淡白過ぎて、あんまり味がしないな。。

手番順の有利不利とかよりも、そっちの方が気になった。

2013/10/09


JohnnyBet



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