たっくんのボードゲーム日記

No.233
ディアボロ
Diabolo

プレイ人数:3 - 5
プレイ時間:約30

ルール難易度 簡単な部類に入る
日本語化 不要




小箱のカードゲームです。

カードの構成はスートが5種類で、1~5まであります。




各スートごとに1枚ずつ、こんなカードがあって写真のようにテーブル中央に並べます。



ハープが描かれている側が天使エリア
三又の槍が描かれている側が悪魔エリア


手札は6枚。
手番では山札から1枚引いてから、カードをプレイします。




こんな感じかな、同じ色の場所にプレイしたカードを置きます。



このとき、悪魔側に置くか天使側に置くかが好きに選べる。


天使側、悪魔側に置けるカードの枚数は、スートごとに3枚まで
かつ、スートごとに天使側、悪魔側合わせて5枚までが置ける上限。



2種類のスートについて、5枚置かれたら1ラウンド終了します。
※5人プレイの場合は3スート


で、得点計算となるのだが


スートごとに、天使側と悪魔側のカードの数字を合計します。




この緑の場合なら、悪魔:5に対して天使:7で天使の勝ち


全員、手札に残ったカードの中から緑のカードを公開します。
公開したカードの合計が最も大きいプレイヤーに、その合計と同じポイントが貰えます。




例えば、奥のプレイヤーが緑の5を1枚
手前のプレイヤーが緑の2と4を1枚ずつだったとすると

手前のプレイヤーが2+4=6で勝ちとなり、6ポイントの勝利点がもらえる。
2位のプレイヤーに得点はありません。


しかし、逆に悪魔側の方の数字の合計が大きい場合は



同様に残った手札から、そのスートのカードを全部公開して
もっとも数字の合計が大きいプレイヤーが、マイナスポイントを喰らいます。


この場合なら、左上のプレイヤーがマイナス5点(1+4)。



2位以下の人は失点を免れます。


ちなみに、ダブルカードというのがあり1ラウンドにつき1回だけ使うことが出来る。



天使ポイントが勝っているスートを手札から公開する前に、このカードの使用を宣言できます。
で、もしポイントを獲得できれば点数が2倍になる。

もちろん、2位以下だった場合はダブルカードを使っていても0点。


カードが5枚並んでいないスートについても同様に計算します。

人数と同じだけラウンドをやったらゲーム終了。

もっとも獲得したポイントの多い人の勝ち。





Schacht, Michael

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

うーん、一応ジレンマらしきものは感じられたんだけど。。

まあ、天使側に勝たせるためには大きな数字のカードを
手札から出さなければならない、しかしそうすると
手札の合計勝負でなかなか勝てない。

かと言って溜め込み過ぎた上に、その溜めた色が
悪魔側になってしまうと大きなマイナスを喰らってしまうリスクがある。

とまぁ、この辺まではプレイする前から想像に難しくなかったジレンマだ。

デザイナーがそのへんを狙っているんだろうということは良く分かる。

しかし、これが即そのままゲームとしての面白さに繋がっているかどうかは
ちょっと微妙なものを感じた。


たとえば、天使側にちょっと大き目のカードを置くと、他のプレイヤーに
どんどん悪魔側に置かれてしまう。

というか、自分があまり持ってない色のカードは
とりあえず悪魔側に置いてしまう。

天使側に置いたところであまり勝算は無いし、他のプレイヤーを利するだけだからだ。

そしてもう1つ気になったことがあって、5枚置かれて悪魔側の勝利が確定したあと
その色の大きい数字のカードを山から引いてきてしまうとどうにもならなくて
理不尽さだけを強く感じてしまうこと。

ルール上で狙っているジレンマは非常に分かりやすいのだが
実際プレイしてみると、そんなに悩ましくないのである。

ダブルカードの存在も、少々ゲームバランスを壊し気味であるし
思ったほどの盛り上がり要素にはなっていない模様。

終始淡々としたプレイ感だった。


まあそれなりに楽しいは楽しいんだけど、ちょっと何かがうまく噛み合っていない感じ。
なんかもうちょっとなんとかならなかったのかなぁ。

2011/10/17


JohnnyBet



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