たっくんのボードゲーム日記

No.446
クレイジーレース
Crazy Race

プレイ人数:3 - 4
プレイ時間:約40

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


機関車を走らせる、レースゲームです。



1人1色、3台の機関車を持ちます。



ボードの右端(中間チェックポイント)と左端(スタート&ゴール)に着いたら得点カードが貰えますが



ポイントの高い得点カードは早いもの勝ちです。



機関車を進めるのに必要なのが、ボイラーカード


機関車と同じ色のカードセットを持ちます。

ボイラーカードは1人8枚ずつで


1、1、2、2、3、3、4、6という構成です。



ただし、ボイラーカードに書かれた数字が進めるマス数というわけではなく


進めるマス数を決めるのは、区間カードに書かれた数字です。



手番が来たら、手札のボイラーカードを1枚選んで区間カードの上下左右の好きな場所に伏せて置いていきます。






1人3回ずつボイラーカードを置いたら、オープンにします。
ボイラーカードを温存する為に手番をパスすることもできます


で、置いたボイラーカードの数値の合計がもっとも大きいプレイヤーが機関車を進めることができます。
これなら黄色の6ですね。

区間カードに描かれた絵の機関車を、書かれた数字分だけ移動させます。



この場合、区間カードに書かれた数字は2なので、2マス進めます。



ボイラーカードの数字が同点の場合は、先に置いたプレイヤーの勝ちです。


この場合は2対2で同点なのですが、緑のプレイヤーが先に置いたので

緑のプレイヤーだけが機関車を進めることができます。



ここは、黄色のプレイヤーしかボイラーカードを置いてないのでもちろん黄色のプレイヤーが機関車を進めます。


3マス進めますが


すでに他の機関車が居るマスはスキップ(カウントしない)します。



区間カードに機関車が描かれていない場合は、3つのうち好きな機関車を進めることができます。



ボードの右端に到着したら、折り返します。



で、得点カードをゲットします。


最初に書いた通り、ゴールに着いたときも得点カードをもらえます。


区間カード8枚分(8ラウンド)が終わった時点で持っている得点の合計が最も多いプレイヤーの勝ちです。


■ゲームの流れ

1.区間カードを1枚オープンにする

2.手番が来たら区間カードの上下左右の好きな場所に手札のボイラーカードを1枚伏せて置く
  ※このフェーズは3周します。つまり、1人3枚までボイラーカードを置けます。
  ※パスすることも可能で、1度パスしても次の手番でボイラーカードを置けます。
  ※ゲーム全体を通して1人1回だけ、使用したボイラーカードを全て手札に戻せます

3.区間カードの三角印が描かれている場所から、勝者を調べて機関車を進める
  ※そのラウンドでまったく機関車を進めることができなかった場合は、そのラウンドで使用したボイラーカードを1枚、手札に戻せます





Schacht, Michael

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

実にシャハトらしい、比較的地味なカツカツゲームですね。
1つ1つの要素はどれもそんなにオリジナリティ溢れるものでは無いと思うのだけれど
トータルで良く纏まってて、非常に良いゲームバランスに仕上がってると思う。

8枚しかない区間カードに、16枚前後までしか出せないボイラーカード。
リソースに余裕は全くありません。

実はちょっとルールを間違ってしまって、スタート地点に居る機関車を進めるときは好きな線路を使って良いことにしてしまったのですが
ホントはプレイヤーごとに使う線路は最初から決まっているんですね。

ただ、ルールブックの最後にいろいろアレンジルールが載っていて「〜とするのも良いでしょう」みたいに書かれていたので
シャハト自身も比較的緩く考えていて、それならこれはこれで面白かったのなら良かったのかなと思いました。
が、まずはルールブック通りのルールでやらんとですね。。

ついでに1本の線路に1人のプレイヤーの機関車を複数個置いてはいけないことにしてたのですが、これも不要だったかも。
というのも、たくさんの機関車が出ている線路は速く進むことができますが、他のプレイヤーの機関車よりも前に出てしまえば
踏み台にされるリスクも高まるわけで、そういうジレンマを楽しむこともできるかも、と。

でもまあ、このゲームのコアなところはボイラーカードのビット部分が大体だと思うので、その辺りはどっちかというとおまけ的な要素かな。

ボイラーカードの1ポイントの差、先に置いたかどうかの差で勝つのはすごく痺れますねw
すごくシビアで、同時にこのゲームで最も楽しめる部分ですね。

区間カードに書かれている4つの数字それぞれに対して、機関車を進めることができるのは1人だけというのが
たぶんこの作品で最も大事な部分と思う。

さすがにムガル程の完成度には及ばないと思うけれど、少なくともシャハトの鉄道3部作は「ムガルだけじゃないぞ」と思わせてくれるくらいのものは感じました。

繰り返し遊ぶのにも良さそうだし、かなり良いゲームだと思います。

2014/12/21


JohnnyBet



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