たっくんのボードゲーム日記

No.270
チャオチャオ
Ciao, Ciao...

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約15

ルール難易度 簡単!なはずだけど・・・
日本語化 不要




とっても簡単シンプルな心理戦ゲームです

各プレイヤーは色を1つ選んで、コマを7個ずつ持ちます




ゲームの箱です。このゲームは箱も使います。




箱に橋を架けて、左端がスタートで右端がゴールです




各プレイヤー、1つずつスタート地点にコマを置きます



で、ゴールを目指して進むわけだが


ゴールした順に、このボードにコマを置いていきます。



最初に自分のコマを3つゴールさせたプレイヤーの勝ち!

自分のコマがゴールに着いたら、新しいコマを手元からスタート地点に置きます。



コマの進め方は単純にサイコロ1つ振るだけなのだが

普通のサイコロとちょっと違っていて、1~4の目が1つずつと ×の目が2つという構成になってます サイコロを黒い筒に入れます 筒のフタは透明になっていて 上から覗くとサイコロの目が見えます 筒にサイコロを入れたまま、振ってサイコロを振ります 基本的には、出た目の数だけ橋を進むのだが ここでウソをついてもいい つまり出た目が1でも、4とか言い張っても良いのである。 ただし、他のプレイヤーの誰かに「ダウト!」と言われたら サイコロの入った筒を見せなければならない。 で、 ①ウソが見破られた場合(ダウトに成功した場合) ②ダウトに失敗した場合(出た目を正直に申告していた場合) この2パターンがあるわけだが ①の場合は、ウソをついたプレイヤー(サイコロを振った人) ②の場合は、「ダウト」と言ったプレイヤー どちらかが、橋から蹴落とされてしまう 「チャオチャオ~」(さようなら)と言われながら・・ 蹴落とされてしまったら、手持ちのコマを1つスタート地点に置きます。 ダウトに成功した場合は、ダウトを宣言したプレイヤーが ダウトに失敗した場合は、手番プレイヤーが そのとき宣言された数だけ自分のコマを進めます。 もちろん、ダウトの声がかからなければ手番プレイヤーが宣言した数だけ進めます。 それなら、全部正直に言えばいいんじゃないのか? と思ってしまうのだが ×の目が出た場合は 必ずウソをつかなければならない つまり、×の場合は「ダウト」と言われたらアウトで ×の目であることを全力で隠し通さなければならない。 これが、このゲームのポイント。 で、まあどんどん危険なジャングルに叩き落されて 死体の山ができていく^^; ■ゲームの終了 最初に書いたように、自分のコマを3つゴールさせることができたら その時点でそのプレイヤーの勝ち。 なのだが、誰も3つゴールさせることができなかった場合は コマの置かれている数字(ポイント)の合計が最も多いプレイヤーの勝ちになる。 つまり、誰も3つゴールできないと思ったらなるべく遅くゴールした方が有利になる。 こんなところかな。
Randolph, Alex
プレイ記

3人プレイ


手番は俺から。とりあえず2が出たのでウソつかずに進めてみる。


その後もダウトの声はかからず、しずかーな立ち上がり


んーー、確率的には3分の1は×の目のはずだぞ。。


イズナさん「3」

こらえきれなくなった

「ダウト!」


「見せてください・・」


げっ!ホントだった


イズナさん「チャオチャオ~」


くそう


その後、果敢にウソを暴きにいくのだが

ことごとく、しっぱい


いやしかし、そんなに×の目が出ないはずはない!

「イズナさん、ダウト!!」




「ほらーーー!」



「チャオチャオー」

KDさん「なかなかゴールできないですね、これ・・」


なんとか1個ゴール




その後も

「ダウト!」




しかし、その後・・だれもコマを3つ渡らせることができないまま
たっくんとイズナさんの手持ちコマが無くなってしまった。

KDさんはコマを手元に2つ残している状態で、、
この場合どうなるのか?ルールを読み返しながらしばし協議・・

手持ちのコマが無くなったプレイヤーがノーリスクでダウトしていいの?

結局そのへんがうやむやのままゲームは終了


帰宅後、相棒と一緒に和訳、原文を一緒に1文ずつ読んでみたのだが
はっきりしたことは分からず・・・

しかし、やっぱりリスクなしでダウトできるとは考えづらい。

相棒「ダウトに失敗したら、から落とされるって」

相棒「それは明確に書いてあるから、橋の上にコマが無い人はダウトの権利が無いんじゃない?」

「だよなぁ。。てことは、あれはKDさんの残った2つは無条件でゴール、ということでいいのか」

相棒「たぶん・・そうだと思う」



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

プレイする前は、Aになるんじゃないかと思ってたんだけど
少なくとも2人プレイでは、若干微妙なものを感じた。

シンプル、サイコロ、心理戦とランドルフらしさが
そこかしこにちりばめられた作品ではあると思うんだけど

×の目の確率が3分の1というのと、そもそも×の目のときに
絶対「ダウト」と言われることが分かってしまうと
もうどうしようもなくて、プレイヤーの性格にもよると思うんだけど
相棒との2人プレイでやった感じでは、お互いなかなかゴールできなくて
少々ストレスが溜まった。

シンプルな心理戦で、抜群のプレイのしやすさ等々、優れている部分も
少なくはないんだけど、ちょっと煮詰めきれていない気がする。
どうかなー、2人で心理戦を楽しむならガイスターの方がいいかもしれない。
少なくともゲームデザインとしての完成度は、あちらの方が明らかに上だと思う。

ただねー、このゲームにしかない良さというのも確実にあるように思う。

このなんとも言えない、素朴でほんわかした雰囲気は
カップルや夫婦なんかで楽しむのにとてもしっくりくるものがある。

要は×の目に「ダウト」と言われることに対する、対抗手段があれば良かったわけで
もしそこがクリアになっていたら、これは文句無くAで良かったと思う。

ドライマギアのコンポーネントも良く出来てるし、これは十分所有欲を刺激してくれる。
入手難となった今も人気が高い理由も分かる気がする。

うーん、惜しいというかもったいないというか、残念というか。。

とても魅力的なものを持っているだけに、ことさらもったいない感が強いなぁ。


ちょっとバリアントルールでも考えてみようかな。


2012/03/12


■追記

なんか終了条件付近のルールが良く分からないまま終わってしまった。

相棒と2人プレイやったときは、自分のコマを全部落とされた時点で
得点盤の上に載っているのが、相手プレイヤーのコマだけだったので特に問題にならなかったんだな。。

原文を読んでも、どうにもそのへんがすっきりしない。


まあ、とりあえずその部分は目をつぶって考えてみても

橋からコマを落とされまくる

という展開は相棒と2人でやったときとほとんど変わらなかった。

どうもやっぱりこれは、システムの方に問題があるような気がする。


×の目が出たとき、絶対にウソをつかなければならないというのがどうしてもしっくり来ない。

3分の1の確率で出るとなれば、大抵は落とされまくることになると思うんだけどな。。

どうも微妙・・ 少なくとも男同士でやるもんじゃないなこれ。

2013/03/20


JohnnyBet



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