たっくんのボードゲーム日記

No.141
チャイナ
China

プレイ人数:3 - 5
プレイ時間:約40

ルール難易度 若干クセのあるルール。あと、王と枢機卿とは微妙に違うルールがいくつかあります。
日本語化 不要


本作品は王と枢機卿のリメイクです。

ボード全景、今回は中国が舞台です。



中国全土が9つの国に分けられていて、ここに2種類のコマをより多く配置することを目指します。


これがその2種類のコマ。



家みたいなのが邸宅、縦長のが公使


邸宅は、地図上の家の絵が描いてあるところに置きます。



で決算のとき、その国に
1番多く邸宅を置いているプレイヤーは、その国に置かれている邸宅の合計
2番目に多く置いているプレイヤーは、1番多く置いているプレイヤーの邸宅の数
3番目は、2番目の・・

という感じで、自分より1つ順位が上のプレイヤーの邸宅の数が得点になります。
トップのプレイヤーだけはすべての邸宅の数、という感じでちょっと特別扱い。

写真の例で言うと、Han国は赤のプレイヤーがトップなので
全邸宅数が得点になって、3点。
2位の青は、トップの赤の邸宅数が得点になるので2点という感じ。

1つの国の邸宅配置スペースが全部埋まるたびに計算します。


ゲームの最後に、もう2つほど計算するものがあって。

そのうちの1つ、「邸宅の連続」



道に沿って、連続して並んでいる4つ以上の邸宅は、邸宅1つにつき1点もらえます。
この例では、5個連続で並んでいるので5点。


そしてもう1つが「同盟国の公使」
公使は、その国に置かれている1プレイヤーの邸宅の数の合計と同じ数まで置くことができます。
※Wei国は青の邸宅が4つ、Han国は赤の邸宅が3つ置かれているので
それぞれ公使を4つ、3つまで置ける。



つまり、邸宅が置かれていない国には公使は置けない。
ちなみに自分の邸宅である必要は無い。
他のプレイヤーの邸宅が置かれていても、自分の公使を置くことができる。

で、隣接する国、両方で公使の数がトップのプレイヤーにのみ
その両国に居る公使の数の合計が得点になります。
写真の例でいうと、赤のプレイヤーはオレンジの国と緑の国両方で公使の数がトップです。
なので両国の公使の合計数、つまり7点がもらえます。


■ゲームの流れ


手番では、手札から任意の枚数のカードをプレイしてボードにコマを置きます。



プレイしたカード1枚につき、コマを1つ、カードに書かれた国に置けます。

手札は3枚で、置けるコマは2つまでで、置ける国は1つ
※これを3-2-1ルールというらしい・・

カードには2つの国の名前が書いてあって、どちらかに置くことができる
※例外的に1つの国名しか書かれていないカードもある。

写真の例の手札では、3枚とも国がバラバラなのでどれか1枚しかプレイできない。
 ⇒1度に置ける国は1つだけ

ちなみに、同じ色のカード2枚でどの国にもコマを置くことのできるジョーカーになる。


プレイしたら、再び手札が3枚になるように場にオープンになっている4枚か
山札からカードを補充します。



カードをプレイできない/したくない場合は、プレイする代わりにカードを1枚交換できます。


■ゲームの終了

山札が無くなったら捨て札をシャッフルして新しい山札を作ります。
2回目に山札が無くなったらゲーム終了(全員手番数が同じになるまで続ける)。

最も得点の多いプレイヤーの勝ちです。





Schacht, Michael
プレイ記



エース君(赤)、相棒(黄)、俺(青)の3人プレイ。




序盤、相棒がいきなり公使を置く。



前回のプレイで俺が公使で大量得点したのを見て、布石を打っておきたかったらしい。


再び公使を置く相棒。よっぽど前回のプレイが印象に残ったらしい。




さて、俺の手番。




邸宅4つ連続で地道に稼いでおくか。



でも、その先は相棒にブロックされる。。


相棒は、しつこく公使。




俺も公使を置く。相棒が置いた公使を利用しての高得点を狙う布石。




ところ変わって、ボード右上。



ここらへんは、エース君の赤の独壇場なのだが・・



これで俺は1個邸宅を置いて、ごっつぁん2位。



労せずして5ポイント獲得!


下のほうは、相棒の黄色が溢れ返っとる・・




赤の国は邸宅が全部置かれてこれでいったん得点計算。



トップは相棒の3つ。

てことはやばい・・・公使もあと1個置けてしまう。。

この国にコマを置けるカード持ってない・・・


ぎゃー、先に置かれた。



あいたたたたた・・・・


仕方ない。自分の公使だけだけど、このへんに俺の公使の牙城を作ろう。




でもエース君に、さくっと邪魔されて終了。(T_T




うーん相棒は、このへんの公使が効いてるなぁ・・・



ちなみに、写真に写ってないけど下の紫の国も公使トップ押さえられてます。


相棒の勝ち。



あんだけ邪魔されたら勝てないっての。。



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

プレイ時間は3人で40分くらいかな。サクサクやればもうちょっと早く終わるかもしれない。

基本システムはもちろん、王と枢機卿と同じなのでプレイ感にそれほどの差は無い。
シンプルで切れ味の良さも相変わらずなのだが、やっぱりちょっとゲーム慣れした人向け。

特に公使の置き方とか、初めての人には感覚的に掴みづらいものがある。

あくまで比較問題なのだが、王と枢機卿に比べてちょっとメリハリに欠ける気がする。
マップ上、海をまたぐ部分が無いせいか良くも悪くも均等にバランスが取られてしまい
アンバランスだからこそ生まれた地域ごとの特色が無くなってしまった感じだ。
たとえばイングランドの辺境地ぶりとか、王と枢機卿の場合はマップ全体が
長方形では無いことによって、ポイント、ポイントが持つ意味合いの変化を楽しめたのだが。。

これは、チケットトゥライドチケットトゥライド ヨーロッパで感じた差に良く似ている。

ヨーロッパという地図の形は、それ自体がいろいろ変化に富んでいて
面白味があるものなのかもしれない。


それから、なんで中間決算を無くしちゃったのかなぁ?
修道院(邸宅)の得点が2回あることによって、ゲームの前半と後半の雰囲気に
差が出てて良かったと思うんだけれど。。
これが無くなってしまったため、これもメリハリを欠いてしまう要因の1つになってると思う。
余計なコンポーネントも増えたし、あんまり良いことが無いような・・

カードのオープン枚数が2枚から4枚になったのだが、これは正直どちらでも良いような気がした。
物理的に見て2枚の方がキツくなるはずだが、4枚になったからと言って
変な、間だるっこさみたいなものは無かったように思う。

あとボードの色合いとかデザインも、チャイナよりは王と枢機卿の方が良くできてる気がするなぁ。
カードもチャイナのもっさり感ぽいデザインじゃなくて、王と枢機卿の方がシャープでかっこいい。

悪いことばかり書いてしまったが、チャイナも十分面白いよ。
要するにそれだけ王と枢機卿が良くできてるということなんだと思う。

でもリメイクなんだから、リメイク前よりも魅力あるものに仕上げて欲しかったなぁ・・



相棒「評価C」

まぁ、気持ちは分からんでもない。


JohnnyBet



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