たっくんのボードゲーム日記

No.444
BIRTH
Birth

プレイ人数:2 - 3
プレイ時間:約20

ルール難易度 簡単!
日本語化 不要


ボード全景


円が5つのエリアに分けられていて、それぞれのエリアに書かれている数字が得点です。

円の周りには小さい丸のマスが描かれていて、1つだけ色が違うのがスタートマス



1人1色選んで、コマとサイコロ11個を受け取ります。



スタートプレイヤーは、スタートマスに、それ以外のプレイヤーは時計回りに隣のマスにコマを置いていきます。



最初に全員一斉に手持ちのサイコロを全部振ります。


※出た目が良く無ければ1回だけ振り直しができます。

で、出た目ごとに分けておきます。



手番では、手元からサイコロを1つ選んで



目の数だけ時計回りにコマを動かします。


それで、移動先のエリアにそのサイコロを置きます。

最終的に、そのエリアに置いているサイコロの数とエリアに書かれた点数の掛け算でもらえる点数が決まります。



8点のエリアなら3個で24点


全エリアで得た得点を合計します。


スタートマスに戻ってきて、ちょうど止まることができたら


手元に残っているサイコロを振り直すことができます。

行き先が別のコマで埋まっている場合は



次の空きマスまで移動します。



で、サイコロをそのエリアに置くわけですが


置いたサイコロと同じ目のサイコロが置かれている場合は

それらのサイコロを取り出して、振り直してから元のエリアに戻します。



というのも


各エリアごとに、出目の合計が最も大きい場合は、それも得点として加算できます。



上級ルールでは、そのエリアに置かれているサイコロの数が最も多い色の、目の合計が点数になったりします。





Takashi Sakaue

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

とりあえずファミリールールで1回やってみた感想になるのだけれど

システムは斬新だし、いろいろ考えながら置かなきゃならないし
サイコロを振るゲームではあるけれど、運要素はあまり高く無く緻密な計算が必要な印象。

プレイ感についてだけど、ちょっと地味過ぎるくらい地味かな?地味ーな感じで有名なシャハトのデザインよりもさらに地味。
一緒に遊んでもらった人からは、王と枢機卿に似てるという感想をもらったのだけれど
うーん、確かにそういう色あいもあるとは思うけれど、エリアマジョリティという意味ならどっちかというと
エルグランデとかサンマルコの方が近いかなと思った。


というのも、エリアに置かれたコマ(サイコロ)が後から弄られる可能性があるので。

王と枢機卿の場合は、置かれたコマが移動させられたり取り除かれたりすることは一切無く
エリアに対してコマが積み増しされていくだけで、満席になったら「確定」となる。

ここの違いが大きいように思った。

どっちのシステムが優れている、というのは一概には言えないと思うのだけれど
もしかしたら、後から変更されるタイプの場合は1回の手番で複数のアクションを取れないとちょっと巧く無いというか物足りないのかも。
で、そうすると必然的にやることが増えて重量感が増していくのかなと。

このことは、この作品に限った話じゃなくて一般的に当てはまる部分もあるかなと思う。
なんでかというと、後から変更されてしまうなら例えばコマ1個だけ置いても、それが後のラウンドやフェーズに及ぼす影響力というのが小さくなってしまいがちだから。
それともう1つ、あとからすぐに変更されてしまうなら、ある程度細かい単位で中間決算を入れて
前半で取ったアクションに対して、得点という「確定」した形にした方が面白くなりやすいのかなと。

そう考えると、エルグランデとかサンマルコもそういうデザインになってるわけで。


うーん、手元に残ったサイコロをゲームの途中で振り直せるというのは全然良いし面白いと思うんだけど
現状のシステムをもっと生かすなら、一度置いたサイコロはもうそれで「確定」とした方が面白くなりそうな予感がした。
んー、でもそんな単純なもんでも無いような気もするし、上級ルールでやったらもっとガラッと印象が変わるのかな?


そういうのは、もろもろ分かった上で新しい種類の面白さというのがあれば最高だと思うんだけど。

もう少し色々他に何か無いか探してみようかな。
少なくとも、そう思わせてくれるだけの魅力は十分ありますね。


2014/12/16


JohnnyBet



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